インドで食中毒になったので夫婦そろって入院してきました

4月中旬からインドの旅に出発。


ニューデリーから世界遺産タージマハルのあるアーグラーへ。
この町でひどい目にあいましたので、その一部始終を記録したいと思います。

タージマハルをひととおり散策し、帰り際、出口付近に水道があって、「safety drinking water」とか書いてあり、ほかのインド人もみな飲んでいたので大丈夫だろうと思いペットボトルに注いでがぶ飲みしました。
たぶんそれが原因だったんだと思います。


夕方頃、妻が急に具合悪くなり寝込んでしまいました。彼女は初のインドで、旅の疲れが出たのだろうと軽く考えていたら、トイレで嘔吐。これはただごとじゃないなと思うも僕の方は何ともないので、とりあえず何か食べ物を買いに外へ出ました。
果物やサモサなどを買って宿に戻り妻の看病をします。
そしてそのまま僕も眠ることに。


そして夜、今度は僕の方に異変が。
激烈なまでの吐き気と頭痛、そして高熱が体を襲い始めました。このとき初めてあの飲み水がやばかったんじゃないかと考えるが時すでに遅し。
その夜はとにかく身もだえるほどの気分の悪さにほとんど眠ることもできずそのまま朝を迎えました。
そして近年まれに見る下痢のオンパレードと相成りました。


妻は昨日口にしたものを吐いてしまったせいか幾分調子は戻ってきたようですが相変わらず下痢はひどいようでした。でも立って歩けるほどだったので今度は逆に自分が看病される側になってしまいました。


この日は夕方までこんな悶絶状態が続き、ほとんど食べ物も喉に通らない状況。で、妻いわく「白目をむいて呻いていた」ということで恐怖を感じ医者を呼ぶ羽目に。


うーん、自分としては旅先で医者にかかるなんて情けないという感じで、これまでの旅でも気合いで耐え抜いていたんだけど。
(かつて中米滞在中に同様の症状で血便が出るほどの状態だったがそのまま旅を続け、2週間かけて何とか復活。またある時はマレー鉄道で腐った駅弁を食べてやはりひどい目にあったが宿でひたすら回復を待ち、なんとか復活、など)


とにかく今はもう学生の時みたいに若くないし、妻も「こんな状態で旅をしててもつまらん」というので、ここは素直に医者にかかることに。


夜8時頃お医者さんが来てくれ、早速症状を伺います。するとすぐ病院にきて検査が必要とのこと。ほとんど着のみ着のままでそのまま病院送りとなってしまいました。
病院の病室を一部屋あてがわれ、患者用の寝巻を着せられ、ベッドに横たわって、実に人生初の点滴注射。そのまま就寝。って、おい!入院かよ!みたいな。


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翌朝もまだ下痢は止まらず、検便と検尿、採血検査、さらにいろんな薬やら注射やらを打たれ、点滴も500ml瓶で何本も注入されました。
何も荷物を持ってこなかったので歯も磨けず点滴してるのでシャワーも浴びられず、夫婦そろって悲惨な状態でした。


だが黙っていても食事は運ばれてくるしテレビもあるし清潔なベッドで寝たいだけ寝ていられるので、まあこういうのもたまにはいいかなとも思いました。
この日はこんな感じで一日ぐったりした状態。


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翌朝検査の結果が出て、「メニーメニーバクテリアで危険がアブナイデスネ~」ということでさらに数日の入院が必要とのこと。



・・・まあその後いろいろあったが結局4泊5日も病院にお世話になることに。
3日目くらいにはほぼ回復したのですが、完全にバクテリアがなくなるまでしっかり治してもらいました。点滴も何本打ったかわからん。この液体が体のどこに流れて行ったのか不思議ですが、おかげで退院する頃にはすっかり復活。
アーグラーを出るのが夜だったのですが、それまで荷物を置かせてもらい自由に病室を使うこともOKで、食事も最後まで3食しっかり出してくれました。まさに至れり尽くせり。
ドクターや看護師のおっさんたちにも感謝。
治療費はすべて保険で賄えたので実質この5日間はほとんどお金を使いませんでした。


余談ですが、入院中はやることがないのでテレビばっかり見ていました。
日本のアニメもたくさんやっていて、ちびまる子ちゃんや忍者ハットリくんやパーマンが人気のようでした。ハットリくんの声優がおばさんみたいで「ニンニンニン」と気持ち悪い声を発していた。


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そのほかヒンズー版「ジャパネット」みたいな番組。あやしさと胡散臭さを極めたらこうなるっていう感じの番組でした。


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それからインド音楽のプロモーションビデオもたくさん見ました。どうしようもないくらいヘッポコなものもあったけど、一方、ものすごくクオリティーの高い作品もあり、まったくこの国は不思議だと思いました。