メキシコシティ近郊の旅~ソチミルコ、タスコ

旅行から帰国して2週間くらいが経とうとしてるけど、今回の旅関係はこれで最後の記事です。

キューバを出国してメキシコに再入国。
メキシコシティーに大学時代の友人が住んでおり、最後の2日間は彼のお宅にお世話になることになりました。
日本企業の海外駐在員である友人宅はかなりの豪邸。(セキュリティーがしっかりしている家を選ぶとなると、どうしても大きな家になってしまうらしい)
バックパッカーな旅を続けていたうちらには不似合いなほどきれいな部屋を一部屋貸してもらい、とてもゆったり過ごさせてもらいました。

最後メキシコでの2日間はまったくノープランでしたが、友人とその奥さんが時間を空けてくれて、あちこち連れて行ってくれるといいます。

まず1日目、メキシコシティー郊外の風光明媚な運河地帯、ソチミルコに行くことにしました。
着いてみると派手派手の装飾が施された屋形船が所狭しと運河の川岸に停泊しているのが目に付きました。
ここではそのうちの一つを借り切って優雅に川下りをすることが主な目的であるようです。
ただ川下りするのではなくて、飲み物や食べ物を食べつつ、歌や踊りを楽しみながら、さながら水上でパーティーを行うような雰囲気を味わえる場所として、地元の人でにぎわっていました。

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舟ごとにいろいろな装飾が施されています。
張りぼての手作り感がいい味を出していますね。

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自分らがレンタルした「客船」のほかに食事を作ってくれる「レストラン舟」、お土産を販売する「土産舟」、ミュージシャンを乗せる「バンド舟」などが頻繁に行き交う。
写真はレストラン舟で食事の準備をしてくれる様子。

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こちらは「バンド舟」。
メキシコの代表的な音楽、マリアッチやマリンバ、Trio Los Panchosばりの3人編成のギタートリオなど。
ジャンルや演奏時間によって料金も異なるらしい。

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それでうちらはメキシコ北部の音楽「ノルテーニョ」を演奏する楽団を呼び寄せて、数曲演奏してもらいました。
この音楽は以前にメキシコに行ったときに購入したカセットに入っていた音楽で、前から生演奏を聞いてみたかったんです。
いわばメキシコのカントリーミュージックというところでしょうか。
だいたいどれも同じような感じに聞こえるけど、嫌いではない。

動画↓

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2時間ばかり楽しんで陸に上がり、駐車場に戻ると、マリアッチ楽団が反省会?をしていました。

翌日はメキシコシティーから車で3時間ほどの場所にあるTaxco(タスコ)という町に連れて行ってもらいました。
なにせ首都メキシコシティーが標高2000メートル以上の場所にあり、そこから更に高いところを目指すわけなので、慣れない人は高山病になることもあるようです。
友人は車でメキシコ中を出張することがあり、高低差を確認するため車に高度メーターが搭載されています。
で、今回走った高速道路で一番標高が高いところは3000メートルを超えていました。さすがに空気が薄く、歩くだけで息が上がります。
日本で考えると、富士山の8合目を高速道路が走っているようなもので、不思議な感じがしました。

タスコはかつて銀採掘の町として栄え、山にへばりつくような形で町が形成されています。
その特殊な町のつくりから今では重要な観光地として栄えています。

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町はとにかく坂が多く、車で入れないような道があちこちに伸びています。
まるでイスラムの国々でよく見られる城下町メディナのようですね。

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ちょっと角度を変えて撮った写真。
だまし絵みたい。

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こんな狭い坂道も車が駆け下りてくる。
見ていてかなりスリリングっす。

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どこでもこんな風景は見られます。

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息を切らしながら坂の上に上り、ちょっとした広場に出ました。
そこで撮った一枚。
右にあるのはこの町が誇るカテドラル。

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かつて銀採掘で財を成した富豪により建てられた立派な建物。

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街の景観を壊さないように建物の壁は白、屋根はレンガ色で統一されています。
街中を行き交うワーゲンビートルのタクシーも白で統一されていました。
また建物に描かれる文字は黒で統一。
企業のロゴやコンビニの看板も黒で決められており、その徹底振りはたいしたもの。
デザインに統一感のない日本の街も見習うべきじゃなかろうか。

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昼ごはんは街を見下ろせる高台にあるレストランで。
ここでも楽しい音楽を聴くことができました。おじさんの笑顔が最高でした。

そんなわけで今回の旅も終了。
長いようで短い。

旅の終わりは旅の始まり。
いつもそんな風に考えながら帰路につ
きます。

次はどこへ行こうか。