寄り道して津金の油屋さんへ。古民家再生で末端地域を暖める人たち

八ヶ岳 津金 油屋

吉水の女将を乗せて西へのドライブ旅行が始まりました。

前回の記事↓

目指すは京都!
・・・と言いたいところだけど、そこはタダでは済まない女将の脳内スケジュール。
せっかく西の方へ行くのだから僕ら夫婦を案内したい場所がある、とのことで長野県の八ヶ岳方面へと向かうことになりました。
もちろん当日いきなりの予定変更ではなく、事前に連絡を頂いてあったので僕ら夫婦も了解済みです。

「予定は未定」という言葉は嫌いじゃないです。
先を急ぐ旅でもないので流れに身を任せるとしよう。

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寄り道の寄り道。中央高速の韮崎インターを降りて津金の「油屋」へ

八ヶ岳へ直行するものと思っていましたが、中央高速を走っている時に急遽予定を変更。
山梨県北杜市の津金というところに「油屋」という古民家を改装したコミュニティースペースがあるのですが、そこに寄っていこうという女将の提案。
実はここの古民家再生も中川さんが関わっており、ちょっと顔を出していきたいとのこと。

うーむ。まさに予定は未定。寄り道の寄り道。これはのっけから面白いことになってきました。

暮らしに本当に必要なものとは?丁寧な暮らしを提唱する「油屋」

現代の私達は、何でもあるそしていつも快適に過ごせる生活に慣れています。恵まれた環境にいると、それがなくなることを恐れるようになります。本当に必要なものがわからなくなっています。少し時計の針を戻し、冬は寒く、夏は暑く、モノがなくても心穏やかに暮らせることの大切さをここ津金の油屋から発信してゆきたいと思います。

油屋 八ヶ岳 コンセプトより

八ヶ岳 津金 油屋

ここを運営する女性は、もともと都内在住だったが効率重視の都市型生活に馴染めず、津金への移住を決意。
かつて油問屋として営まれていた木造店舗を廃墟から復活させ、人の集まるコミュニティースペースへと生まれ変わらせました。
中川さんはこのプロジェクトにも深く関わっており、当然運営者の女性とも旧知の仲です。
僕ら夫婦はよくわからず案内されてきましたが、少しのあいだ油屋さんで「油を売る」ことにしました。

八ヶ岳 津金 油屋

▲正面には小高い丘が。とても気持ちの良い場所でした。

近々カフェ(食堂?)をオープンするとのことで、現在建物内部を改装中。
大工さんの仕事の邪魔にならないように動画を撮らせて頂きました。

全体を暖めるにはまず末端から。過疎地域を暖めれば国が元気になる?

津金に限った話ではありませんが、人が少なくなり空き家が点在する地方の集落は日本中にゴマンとあります。
コンセプトは様々でいいと思います。
油屋さんのように都会ではなく地方の人が少ないところに踏み込んでポッと火を灯すことが、これからの日本で益々重要になってくるんじゃないでしょうか。

八ヶ岳 津金 油屋

▲お隣も空き家で今にも朽ち果てそうな古民家。立派な日本家屋が次々失われていきます。

「体が冷えたらまず手袋や靴下をはいて末端から温める。すると体全体もやがてポカポカしてくる。」

これは国レベルでも言えることと常々思ってます。

遠くない未来、この流れが当たり前となるのか。
それは分からないですが、身を粉にしてゼロあるいはマイナスからプラスへと過疎地域を盛り上げていく人たちがたくさんいることは忘れちゃいけませんね。

そして自分には何ができるだろうか。
少しの滞在だったけどいろいろ考えさせられました。