ありがとうという言葉の威力。日本一無口な絵描き「タケさん」の講演に行ってきた

先日ツテがあって河村武明さん(タケさん)の講演を聞きに行きました。

タケさんは10年ほど前に脳梗塞に倒れ、その影響で言語障害、聴覚障害、右手麻痺、失語症という4つの障害を持つことになりました。

入院中のある日、突然絵を描くことを思いつき、それからはストリートに出て道行く人々と触れ合いながら数多くの作品を残してきました。

言葉をしゃべれないことから「日本一無口な絵描き」と自称しています。

 
そんな彼の伝えたいこと、それは「ありがとう」という言葉を広めること。

幼稚園児でも知っているこの言葉。

お礼を言う時はもちろん「ありがとう」だけど、つらい時、ピンチの時も「ありがとう」。

この心理はなかなか興味深い。

もともとミュージシャンとして活動していた彼が突然重い障害に襲われ、ギターも弾けず歌も歌えず絶望していたのは想像に難くない。

病院のベッドで「死んだ方がまし」とさえ思っていたといいます。

しかしあるきっかけで、どんな時でも「ありがとう」という言葉を心に浮かべ、無理やり口にすることで状況が好転していくことになります。

言霊って本当にあると思うんです。

例えば、なかなか成長しない植木の木に毎日「ありがとう」という言葉をかけながら水をやったら、ありえないほどに大きく成長してしまったといいます。

また、白いご飯を入れた容器を2つ用意し、それぞれに「ありがとう」「ばかやろう」と書いた紙を貼り付けて冷蔵庫で1ヶ月保存したところ、前者はやや黄色がかったもののまだキレイな状態。後者は真っ黒に変色し、ボロボロになっていたと。

浴びせる言葉によって水の結晶も変化する。

このサイトにその写真が載っています。

水の結晶
「ありがとう」「うれしい」「楽しい」「大好き」などプラスの言葉を発したり常に思ったりしていると、必ずいいこと、望むことが訪れる。

逆に「むかつく」「うざい」「きもい」「殺す」・・・などネガティブな言葉を使ったりしていると、その通りの不幸なことが訪れる。

つらい時に「つらい」「苦しい」「もういやだ」ということばっかり思っていると、状況は変わらずむしろもっとつらい方向に行ってしまう。

だけどつらい時にこそ「ありがとう」と無理やりにでも感謝の気持ちを持つことで、言霊が作用し、状況は必ず良い方向に動いていく。

タケさんはどんな時でも「ありがとう」と笑顔を絶やさず、画家として表現者として活動してきました。

障害を持つ身だからなおさらこの言葉のすごさを実感されていることだと思います。

「ありがとう」ものすごく基本的でカンタンなことなんだけど、そんな大事なことを忘れがちになっている現代社会。

それを改めて思い起こさせてくれたタケさんの講演。

会場を出た後は言いようの無い晴れ晴れした気分になりました。

ネガティブワードは排除。

常にプラス思考でどんなことでも感謝。

これだな。