ユルくてのんびり、そして楽しい!タイの結婚式に参加して来た

12月中旬に約1年ぶりにタイへ訪れました。
今回の一番の目的は結婚式の出席のため。
僕の大学時代の後輩がバンコクで日系企業に就職し、このたびめでたくタイ人の彼女と結婚。
結婚式はバンコクの式場で行われるため日本の友達にはあまり声をかけなかったそうだがうちら夫婦は例外だったようです。
招待を受けて、ほぼ二つ返事で「出席」決定!
初めてのタイ式結婚式、日本のものとは違ってとても面白かった!
その内容などを簡単にレポートしたいと思います。
タイ式結婚式は朝早くからユルユル始まる
日本での一般的な結婚式と違ってタイ式の結婚式はいろいろと珍しい儀式が満載。
式はなんと朝の8時から昼の12時過ぎまでというおもしろい時間帯で行われました。
タイ人は縁起のいい数字や日付や曜日などをすごく重要視する習慣があって、朝っぱらから始まるのもそのためだとか。
案内された式場はBTSのOn Nut駅から歩いて10数分の場所にある緑豊かな木造の建物。
8時ピッタリに会場に到着したものの、既に式は始まっており、たくさんの出席者が既に席についてお坊さんたちのお経を聞いている最中でした。
「どうせ遅れて始まるんだろう」と思っていたのでいきなり意外な展開です。
席は決まっておらず、適当に開いている座席に着席。周りの人たちにならって手を合わせてお経に耳を傾けます。
ところで周りに座っている人を見渡すと、男性ばかりなのですが、なぜか仕草が女っぽい。
そして目の前に一人の女性が座ったのですが、しゃべる声は、男!!
あとで聞いたところ、この人たちは新婦さんの昔の仕事仲間で、みなさんスタイリスト関係の仕事をしているのだとか。
タイではスタイリストはほぼ100%カトゥーイ(おかまちゃん)なんだよ、と新郎の関係者に教えられましたが本当かいな!!?
閑話休題。
式はユルユルとタイらしい時間の進み方で、日本のように静かに整然としていなければならないという雰囲気は皆無。
儀式の間もみんなおしゃべりをしたりスマホいじったり、写真撮りまくったり、おばちゃんが飲み物やお菓子を配りに来たり、とても自由でリラックスしたムード満載でした。
タイ式結婚式の珍妙な儀式あれこれ
お坊さんのお経の最中、不意に新郎新婦が現れ、お坊さん一人一人に膝をついて挨拶?していきます。
キリスト教式だと新郎新婦が音楽とともに派手に登場する場面から始まるけど、タイ式は新郎新婦の心の平安を願って、厳かにゆったりと始まるようです。
お坊さんたちが役目を終えて退場すると一旦会場は解散になり、謎のユルーイ時間が流れます。タイ人司会者が何かしゃべってるけど全部タイ語なので分からん。
※追記
あとで聞いた話ですが、このあとの儀式に使われる「お金」(新郎一家が新婦一家に貢ぐという設定)を親族の方がホテルに忘れてきたみたいで、ホテルに取りに戻ったため、「謎の空白時間」が生まれたそうです。なんかそういうハプニングもタイらしいですね。
しばらくすると野外で賑やかな声が聞えたので行ってみると、新郎が両親とともに何かを持って再び会場へ入って行きました。
どうやらこれは新婦の家族への贈り物を貢ぐ伝統的な儀式のよう。
中央の席に座った両親や親戚一人ひとりに新郎新婦がひざまずいて挨拶をかわして行きます。
家族のつながりを何より大事にするタイ人らしい儀式です。
タイ人は生活の中で徳を積むことを重んじ、両親を始め目上の人を敬うことが得を積むことにも繋がるんですね~。
コーディネーターらしきおばちゃんが常に横に待機していて式の流れを滞りなくこなして行きます。
日本では見られない儀式ばっかりなので、日本人である新郎は「わけがわからない!!」と苦笑いしつつもコーディネーターに言われるがまま次々と珍妙な儀式をこなしていきます。
次に新郎新婦の前にセッティングされのは何と札束!日本円でしたが千円札の札束が積まれた台の前に座って指輪の交換などを行います。
最後に新婦の両親がこの札束と品物を受け取って担いで去り、この儀式は終了。
「貢ぐ」と言う言葉をそのまま表現したような一連の儀式で、見ていてなかなかおもしろかったです。
その次の儀式は「ロッ・ナーム」という聖水の儀式。
新郎新婦が並んで座り、お互いの頭を紐のようなもので結び、手を前に差し出します。その手の上から出席者が一人一人貝殻に入れられた聖水を垂らして清めて行きます。
まあ日本で言うところの三三九度のお神酒にあたるもののようです。
この間も代わる代わる新郎新婦との写真撮影が延々と繰り返されます。ほんとみんな写真好きだな~
こうして4時間にも及ぶタイ式の結婚式は終了。
確かに時間は長かったけど、常にリラックスムードだったのでそれほど疲れませんでした。
階下で食事が用意されてるのとのことで行ってみたら早くもタイ人たちが箸を進めていました。日本みたいに全員そろったら、という堅苦しい習慣は皆無・・・。
式の半分は撮影会!?
ところで、今回参加させてもらったタイ式の結婚式は、ことあるごとに撮影タイムが入ります。
カメラマンらしき人たちが5~6人もいて、事あるごとに写真や映像を収めています。日本だったらたいてい1人ですよね。まるでプロモーションビデオのスタジオ撮影のような雰囲気でした。
出席している人たちもみんなスマホやデジカメなどで撮影しまくり。カトゥーイのみなさんは自撮りしまくってます。
一つの儀式が終わるとみんな席を立って新郎新婦と一緒に記念撮影。
そういう場面が延々と何度も繰り返されます。
これは日本にはない習慣で、ちょっと呆気にとられてしまいます。
夜はゆったり楽しい披露宴パーティー
一旦解散となり、夕方6時からは会場を移して披露宴パーティーが行われます。
▲会場はスクンヴィットのグランドミレニアムホテル。こんな時じゃないとなかなか来ない場所です。
会場となる高級ホテルの大広間に向かうと、その手前でやっぱり撮影会が行われてました。
主役となる新郎新婦とのツーショット。
もったいぶらずいきなり主役と一緒に写真撮影が始まるわけです。
▲新郎新婦とも和装でとってもお似合いでした!
披露宴自体は日本でもよく行われるのと同じような披露宴でした。
だけどやっぱりどこかユルユルでとても気楽な雰囲気が漂ってます。
パーティーの始まる時間も特にアナウンスもなく、人がそろったら始まると言った感じ。
僕らは30分遅れて行ったのだけど、始まったのは結局その30分後。
日本みたいにタイムテーブルがしっかり組まれて、時間通りに予定が進むという感覚はないので、時間の流れがとてもゆっくりなんですね。
うちら夫婦は親戚でもないのに新郎の家族席に座らせてもらい、親戚のみなさんとのんびり食事を楽しみました。
ちなみに食事はビュッフェ式だったのでこれも気楽でした。
会場は広くて装飾も豪華でまるで芸能人の結婚パーティーみたいに華やかでした。
新郎新婦の生い立ちビデオ紹介や会社の上司や父親のスピーチなど、これは日本と同じような雰囲気。
午前の式の様子をビデオが編集されて、すてきなプロモーション映像のようになって会場に流されました。
カメラマンが5~6人いたのはこのためだったんだなー。プロによる撮影なので、とてもすてきな仕上がりでした。
披露宴は終始暖かくゆるやかで肩のこらないイージーな雰囲気が心地よかったです!
お祝儀はいくらくらい?いつ渡す?
午前中のタイ式結婚式はエントランスフリーで、一応お祝儀を持って行きましたが渡す機会がありませんでした。
夜の披露宴には受付があったので、そこでお祝儀を渡すことにしました。
お祝儀は日本と同じようにお祝儀袋に現地通貨のバーツを入れておきました。
金額は3,000バーツほど。これも人によるかもしれない。
タイでは祝儀袋の習慣はないようなので、招待状の封筒にお金を入れてホチキスなどでとめてそのまま出すようです。
それからちょっとしたプレゼントと手紙も添えて渡しておきました。
タイの結婚式の服装
初めてのタイの結婚式。服装はどんな格好をして行けばいいのか分からず事前にネットで調べたりしました。
すると、日本での結婚式と同じく平服でOKだけど普段着で来る人もいるとの情報が。
そういうわけで無難にスーツを持って行きました。あとタイでは黒は縁起が悪いので(日本でもそうだけど)結婚式では着ないのが普通とのこと。
しかしいざ結婚式参加の直前になって、濃紺だと思っていた自分のスーツをホテルの部屋で明るい光に照らしてみると、結構黒っぽいっていうのが分かって、結局スーツは着ず、普段着のベージュのズボンにシャツとネクタイでいくことにしました。(普段スーツを着る習慣がないのでこういうとき焦る・・汗)
午前中の結婚式は前述の通り緩やかな雰囲気で、服装もやっぱりビシッと決めている人もいればメチャクチャ普段着の人もいました。
なぜか星条旗のTシャツとユルパンのおばちゃんもいて、「自宅か!」と思わせる人もいておもしろかったです。
▲カトゥーイのみなさんはタイ式の正装で揃えていました。
▲超ラフな普段着の人もいて、ほんと自由な感じ。キメタイ人は決める。面倒くさい人はそのまま、という感じ。
それから黒っぽいスーツを着た人やマジシャンっぽい雰囲気の全身真っ黒な人もいて、それほど黒を忌み嫌う傾向にあるわけではないようです。
黒はあくまで「避けた方が無難」、くらいで絶対に着ちゃいけないというわけではない、といのが終わってみての感想。
夜のパーティーは皆さん朝よりちゃんと着飾って参加していました。しかし朝の星条旗Tシャツおばさんはやっぱりここにも別のTシャツとユルパンで現れ、完全自宅で寛ぎスタイルはそのままでした。でもそういう人がいても全然気にも留めないところがタイらしい笑。
そして披露宴で面白かったのはテーマカラーが決まっていること。
タイでは曜日ごとに色が決まっていて、自分が生まれた曜日の色をとても大事にしています。
この日のテーマカラーはピンクでした。
たぶん新婦の誕生日カラーなのかな、と思ったけど確認し忘れた><。
▲ブーケトスの瞬間。ピンク色をあしらったドレスを見に付けた華やかなタイの女子たち。
今回のケセラセラ
以上、タイの結婚式レポートでした!
文化の違いでとまどうところもあったけど、タイらしく全体的にのんびりでリラックスしたムードが良かったです。
でもキビキビとスケジュールをこなす日本人にしてみたらちょっとイラっとする人もいるかもしれません。
まあ、郷に入りては郷に従えということで。楽しんだもの勝ちです(笑)
招待してくれたS君とAちゃん、どうもありがとう!
お二人とも末永くお幸せに!
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