バックパッカーの旅はリアル・ロールプレイングゲーム
バックパッカー旅をしているとたまに思うことがあります。
旅も一種のロールプレイングゲームだなーって。
ロールプレイってつまり役を演じること。
ゲームでは戦士だったり魔法使いだったりしますが、リアルな「旅」では日常を離れた「旅人」に変身して見知らぬ世界へと足を踏み入れます。
そう考えるとワクワクしませんか?
部屋の中に閉じこもってコントローラいじってるより、はるかに楽しいと思うんですが。
今、世間ではVRとかオンラインゲームとか、なんだかすごいことになってますね。もはやゲームというよりリアルさを追求した仮想世界っていう感じがします。
今のゲームのこと、まったく分からんけど画像検索した結果
スーパーファミコンとメガドライブ(古っ!)くらいを最後にゲームの世界から遠ざかっていった人間としては、現代のゲームは全くついていけない世界です。
まあ、やったらやったで楽しくてハマっちゃうかもしれませんが、そんな時間があったら他のことをしたいのでたぶんこの先もやらないだろうなー。
仮想世界のゲームに浸るより、現実世界の旅がしたい
昔スーファミのファイナルファンタジー(バージョン忘れた)にのめり込んで、クリアした後もしばらくゲームの中の世界観を忘れられないでいました。
確かにゲームってすごいですよね。その世界に入り込んだみたいな気分にさせてくれます。
だがしかし、所詮はゲーム。
画面の中で見た景色も出会った仲間も獲得した宝やお金も、現実世界ではまったく意味をなさない。
こんな僕もドラクエで散々レベル上げに勤しんだこともありました。
初期のSEGAのファンタシースターというゲームには死ぬほどハマりました。
だけど現実世界でのレベルは上がったのか?
上がるどころか生活に支障をきたしてレベルダウンさえありえる。
まあこんなこと言ってたら物語ものの映画や本、漫画などもいわば「仮想世界の旅」になるので、全否定するつもりはさらさらありませんが。
ゲームの中で「旅」をする時間があれば、現実的に旅をして知見を深めた方がよっぽど建設的だよなーと、実際旅をしながら思うのです。
ドラクエに例えてみよう
RPGの金字塔、ドラゴンクエストと現実のバックパッカー旅を見比べてみよう。
初代のドラクエってこんなゲームでしたね。
プレイヤーの目的は、伝説の勇者「ロト」の血を引く勇者として、「竜王」にさらわれた姫を救い出し、そして竜王を倒すことである。その目的を達成するためには、敵キャラクターであるモンスター(魔物)を倒して経験値と通貨となるゴールドを稼ぎ、レベルを上げ強い武器・防具を購入してプレイヤーキャラクターを強くし、探索範囲を徐々に広げていき、また、町の人々から情報を得て、それをヒントに重要アイテムを手に入れて謎を解く必要がある。
▲Wikipediaより
RPGのドラクエとリアルなバックパッカー旅を比べてみました。深い考察なし。テキトーです。
ドラクエ | リアルバックパッカー旅 | |
---|---|---|
目的 | 竜王を倒して姫を救い出す | 行きたい場所に行く、見たいものを見る、食べたいものを食べる、会いたい人に会う など様々 |
プレイヤーの成長指標 | レベル どんどん上がって行く | 経験値 |
プレイヤーのエネルギー指標 | HP/MP(ヒットポイント/マジックポイント) | 体力、気力、精神力など |
エネルギー回復手段 | 宿で休む、魔法を使う、薬草など | 安全な場所でゆったりくつろぐ(宿で休む、おいしい食事など) |
敵 | モンスター | ぼったくり、詐欺、物盗りなど |
敵への対応手段 | 武器や魔法で戦う、あるいは逃げる | 値引き交渉、巻き込まれないように気をつける、近づかない |
装備 | 剣、鎧、盾、その他道具 | 靴、服、防寒具、洗面具、アウトドアグッズ、パソコン、スマホ、カメラなど |
ゴールド獲得 | モンスターを倒す、宝箱など | ネットでどこでも稼げるすべを身につけておく、旅先で仕事にありつく |
ゲームの一場面みたいな旅の風景
広大なフィールドの中で未知なる世界を歩き回るのはゲームの中もリアルな旅も一緒。
時には難解な迷路に迷い込んだり、「鍵」を見つけて閉ざされていた「扉」を開けたり・・・。
▲慣れない場所を手探りで歩き、ゴールを探す。まるでタチの悪いダンジョンそのもの。(インド、デリー駅)
▲自転車がパンクして困ってるところを助けられた。人との出会いが道を開く「鍵」にもなる。(モロッコ、トドラ谷)
モンスターを倒す!・・・なんていう大それた目標はないけど・・・
見たい景色を見る。会いたい人に会う。聴きたい音楽を聴きに行く。旅の目的は人それぞれ。
▲この景色が見たくて訪れた場所。(イタリア、プロチダ島)
▲現地に住む友人に会いに行くのも一つの目的。(スペイン、マラガ)
▲モヒートを飲みながらライブを鑑賞。「音楽」はいつでも旅のテーマ。(キューバ、トリニダー)
旅をすればするほど人生の経験値も上がる。
▲実際に生産者と触れ合うことでコーヒーが一層好きになった。(ニカラグア、マタガルパのコーヒー農園)
▲人間はなんてちっぽけなんだー!と雄大な景色を前にするといつも思う。(アメリカ、セドナ)
旅で疲れたら宿で休むかおいしい料理を食べてエネルギーチャージ。
▲居心地の良いゲストハウスで深い眠りにつく。(台湾、台北)
▲おいしいランチを食べて体力回復!(ハンガリー、ブダペスト)
モンスターと戦うか逃げるか。
旅先で被害に遭わないように旅での判断力、交渉力を養う。これは一種の「戦い」笑。
▲タクシー運賃の交渉を行っているところ。(ラオス、ルアンパバーン)
▲人混みでは控えめな装いを心がける。いかにも旅行者っぽい格好は犯罪者から狙われやすい。(トルコ、イスンタブール)
旅は身軽に。必要最小限で最高のパフォーマンスを得られる装備を整える。
▲荷物は小さなバックパック一つで十分。常に最小限を心がける。(ミャンマー、マンダレーからネピドーへ向かう列車)
▲調べ物をしたりブログを書いたり・・・旅にMACとiPhoneは欠かせないアイテム。(スリランカ、コロンボ)
旅をしながらお金を稼ぐ、ということ
1週間から2週間、長い時で1~2ヶ月旅を続けている間も安定した収入を得ておきたい。
▲移動中でも仕事はできる。(中国、昆明から河口へ向かう列車)
どうしたら旅をしながらもお金を稼ぐことができるだろうと考え、インターネットがあればどこでも仕事ができるWEBデザイナーの道を歩み始めて十余年。
最近はさらに効率よくマネタイズできる仕組みづくりを模索中。(アフィリエイトとかアレコレね。)
世界のネット事情を鑑みると、僕みたいなノマドワーカーに優しい時代へと徐々に変わってきたのは言うまでもありません。
ドラクエでゴールドを獲得するにはモンスターを倒したり宝箱を見つけたりするわけですが、リアルな旅先で「ゴールド」を稼ぐには、どこでも作業できる環境作りとネットで稼ぐ力をつけることが重要。
「経験値」と言う名の「レベル」も旅するごとにアップし、「ゴールド」獲得方法の幅も広がってきました。
▲道端で演奏して小銭を稼いだこともあるけど、これはまだまだお遊戯w(フランス、サントマリードラメール)
今回のケセラセラ
ゲームをクリアした!という達成感は得られるかもしれません。
でも、リアルな旅だって半端ない達成感を味わうことができます。
画面に釘付けになって手に汗握るのもいいですが、現実の世界でロールプレイしてみるのもたまにはいいかもしれませんよ~~
以上、旅好き人間によるポエムをお送りしました(^_^)/
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