ソウルからDMZ(非武装地帯)へ。北朝鮮に足を踏み入れる
韓国の映画や本、特に南北問題をテーマにしたものを今まで幾つか見たり読んだりしましが、そのたびに北朝鮮とはどんな国なのか、同じ民族なのにどうして分断されなければいけないのか、いろいろ気になる点が多い。
とりあえず、その南北の壁を感じられる場所に行ってみたいと思い、今回DMZ~板門店ツアーに申し込みました。
朝早くにソウルをバスで発ち、1時間ちょっとでもう北との国境付近、いわゆる北緯38度線の軍事境界線付近まで来られます。
ざっと写真と一緒に記録しておきます。
昔、北朝鮮が秘密裏に南へむけてトンネルを掘っていました。
それを知った南の人々は相当ショックを受けたという。
そのトンネルの中で一番大きいとされる「第三トンネル」は観覧用トロッコも整備され一般開放されています。
しかし内部での写真は禁止で撮った場合は即ツアー中止、カメラ没収、罰金70万円が課せられます。
トンネル内部はかなり深く狭い。そしてダイナマイトによる北から彫り進められた跡が生々しく残されていました。
DMZ(非武装地帯)は南北が武装してはいけない地域。鉄条網で完全に立ち入り禁止となっています。
その地帯には無数の地雷が埋まっています。
ここはDMZについての資料館のようなところ。
都羅展望台。
目の前はもう北朝鮮。
北の町が良く見えます。
とても緊張した場所。
観光客は「PHOTO LINE」の中で写真撮らなくてはいけません。ラインの外で撮った場合は即没収されます。
手前の兵士は一つカメラを持っていますが、それはうっかり写真を撮ってしまった欧米人から没収したもの。
楽しみにしていた昼飯のプルコギ定食。
ガイドさんいわく、韓国で2番目においしいお店だとか。
確かにうまかったっす。
もちろんキムチやご飯は食べ放題。
アルコールはこれから行く板門店で禁止されているため飲めなかった。
自由の橋と呼ばれるところ。
かつて南北休戦後にたくさんの捕虜が自由にされた場所のため、こう呼ばれています。
南北統一を願うイベントが多く行われる場所でもあります。
象徴的な場所。
いよいよ板門店に入りました。
北朝鮮と韓国・国連軍が統制する区域。
共同警備区域(JSA)とも呼ばれてます。
戦争がまだ終わっておらず、両国がにらみあっている場所。
民間人統制区域のため事前に厳しい注意事項が挙げられ、緊張したムードが漂ってました。
服装や身振りそぶり、アルコールのにおい、撮影禁止地域での絶対禁止。など。
歩くときもちゃんと2列に並んで、北に向かって指をさしたり振り向いたりしてはいけない。民間人の勝手な行動により、軍事的な問題にもなりかねない。
写真はダメ、という割にはいくつかの撮影許可ポイントがあり、結構よく撮れます。
写真の建物は完全に北朝鮮のもので、窓から兵士の姿も見えます。
こちらは韓国の憲兵。
人形のように微動だにしない。
つまらん写真ですが、これは南北の境界線。
軍事本会議場という建物の中だけ民間人も北と南を行き来できます。
この写真を撮ったとき、実質北朝鮮にいたことになります。
やはり微動だにしない憲兵をバックに。
うしろのドアを開けるともう完全に北朝鮮。
しかしそんなことしたら銃殺されかねない。
板門店の端っこの監視施設から。
南の兵士はここから常に北の様子を伺っています。
夜も赤外線の望遠鏡を使って、うさぎ一匹見逃さないという。
写真の遠くに見える塔は北朝鮮第三の町、ケソン。
今はすこしずつ南と交流がなされていて、大きな工業団地になりつつあるといいます。
1日だけでしたが、とても有意義なツアーとなりました。
北と南が統一されるのはいつか分からないし、統一されたとしても様々な問題が浮き上がってくると思います。
でももともと一つの民族が、政治的な問題で分断されてしまっている。それはとても悲しいことだし、人々も望まないことだと思います。
隣の国の日本も歴史的にいろいろな影響を与えてきました。今は関係ないと目を背けるのではなく、もっとこの現実を知るべきだと思います。
暗くなってからソウルに戻ってきて、再びDiego氏に街を案内してもらいました。
今日はノリャンジン水産市場へ。
前回も行ったのですが、とにかく新鮮な魚介類の料理がいろいろ食べられるのでオススメ。
ありとあらゆる魚介類が所狭しと並んでいます。
売り子のおっさん、おばさんも元気だし活気があります。
こういう刺身の皿が3枚、他に前菜いろいろ、最後は・・・
魚の粗で作ったチゲ。
刺身であまった部位を残らず使う。
結構辛いがダシが出まくっていてめちゃうまい。
ミョンドンに戻って屋台散策。
ここはなんか新宿の東口に雰囲気が似ていますが、若い人たちが屋台でおでんやモツを食べてたり、トッポッキのコチュジャン漬け食べてたり。
韓国ならではの勢いを感じます。
ここは間違いなくアジアだ。
ディスカッション
コメント一覧
あ、私もここ行ったことあります。
向かう途中、川沿いをバスで走りながら
川向こうが北朝鮮で、木の枯れ具合が悲しかったことが印象的でした。
そうそう。何か北の方からとても悲しく寂しい空気を感じたよ。
それぞれの歴史や現在の実情を知れば知るほど、はやく平和が訪れないかなーと願うばかりだよ。
また、このツアーは結構簡単に申し込めるので、韓国に行く機会がある人は是非参加してほしいなーと思ったよ。
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