音楽は魂を震わせ命を救う!?

うちらのやっている音楽はどちらかというと「火」の音楽。
体を熱くさせ、高揚感をあおる。


以前にある場所で演奏した時、知能障害の子が親に連れられて見に来ていました。
彼は周りのアクションに対して全く反応を示さないという症状があったといいます。
ところが僕らが演奏を続けていくうちに、その子はなんと体を動かし始め、声を出して反応するではないか。
これには同伴していた親御さんもびっくりしていました。
「こんなの初めてなんですよ!」と。


これは極端な例かもしれないけど、好きな音楽を聴くと何かしら体に良い影響を及ぼし、神経や血液、細胞までもが活性化し、悪い病気も治ってしまう例も少なくないといいます。


こういうのは一般に音楽療法と言われていますが、例えばそれで人の命が救えたのならどんなにすばらしいことだろう。
それは難しいことかも知れない。でもやってみるだけの価値はあると思います。



最近、そういうことを考えさせられる事が幾つかありました。



先日、土曜日の国立でのライブ。
このライブを企画したきっかけは、あるお客さんの強い要望から。
そのお客さんはいつも国立のライブに来てくれる常連の方。
彼は、実はガンに侵されていて、いつ見に行けなくなるか分からないから、という話を聞き、即行でライブの予定を組んだのです。
ライブ当日は大変盛り上がり、そのお客さんにも楽しんでもらえたと思います。
一度限りのライブなんて「療法」とは言えないかもしれないけど、それでも目の前で好きな音楽を聴いてもらえたことは良かったと思います。



また、これは自分やバンドのメンバーにとってもショッキングなことだったのですが、いつも宮古島でバンドが世話になっていたライブハウスのオーナーから突然電話が入りました。去年の年末のことです。
彼はとにかくうちらの音楽を愛してくれて、現地でいろんなイベントを企画しようと躍起になっている最中でした。
しかし・・・電話口であっけらかんとガンに侵されているということを知らされました。
いわく、余命数ヶ月・・・


健康でピンピンしている自分にとっては、到底想像もつかない事態で、一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。
でも次の瞬間、これはすぐにでも行って目の前で演奏しなければ・・・というイメージが浮かんだんです。
バンドのメンバーや何度か宮古島に行ったことのあるお客さんたちもすぐに賛同してくれ、年明けには日程も決定。


というわけで、来週、急遽宮古島にライブしに行ってきます。
今回はいつもと違い心にモヤモヤ感があるけど、そんなの吹き飛ばしたる!ってな勢いで行くつもり。
ジプシールンバのリズムでガン細胞撲滅!行くでー!