サントマリ・ド・ラ・メール1。街中ジプシーミュージシャンだらけ!

アルルからバスで1時間くらい。
ジプシーの聖地といわれるサントマリー・ド・ラ・メール(海の聖マリア)という町に着きました。
ここで1年に一度のジプシー祭が開催されており、ヨーロッパ中からジプシーたちが集まり、町の中心ではあちこちで彼らの演奏を見ることができます。

バスを降りるとストリートライブの目白押し。
brasband
ジプシーブラスバンド。
映画「ジプシーキャラバン」で出演していた「ファンファーレ・チョッカリーア」みたいなバンド。音がでかく、ひときわ目立っていた。お客さんもノリノリ。

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とりあえず教会に行ってみました。
地下にジプシーのシンボル、マリア・サラ像が飾ってあって、来訪者はこれを見るためにわざわざ遠くからやってきます。
外でろうそくが配られていて、それに火をともして地下室に置いていきます。
中はかなり高温でムアッとした空気。一酸化炭素中毒寸前の状況下でみんなマリアサラを拝んでいきます。

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教会内部から。
荘厳な雰囲気。

実はサントマリーは2日訪れて、初日はほとんど様子見でした。
バスを降りて教会のほうに行くとジプシールンバの音色が聞こえたので近づいてみると、日本でもおなじみGipsy Nicoとマリオさんが演奏してました。
彼らとは現地集合で全く別行動。
日本にいる時「じゃ、教会の前で」としか言葉を交わさなかったのだけど、こうして実際異国の地で偶然出くわすとうれしいもの。
初日は時間がなくて(アルルへの最終バス時間が早いため)遠巻きに見ていただけだけど、2日目、また教会付近で演奏していたので、ギターを持って後ろから突然乱入。
nicoその時の様子。
日本人3人がこんな場所で演奏してるのも奇妙な光景だけど、オーディエンスはノリノリ。好きでやってるんだ。音楽に国境なんてない。

動画はこちら

Nicoは毎年この祭りに訪れていて、現地のミュージシャンと交流もあり、サントマリーではちょっとした人気者になっていた。
これはすごいことだし、同じ日本人としても誇りに思う。
同様に毎年この祭りに参加しているジプシー音楽好きな人たちは世界中にいる。

minnaそんな彼らと一緒に写真。
後ろの女性たちはジプシー音楽についてのかなりマニアックなウェブサイトを運営している。彼女らがこの祭りやジプシールンバなどの情報を世界中に発信してくれている。

wasi
わしの後姿。
ソフトケースにギターを入れてここまで運んできたわけだが、融通のきかない日本のチェックインカウンターに無理を言われ、ギターは手荷物ではなく機内預けに。その時にガムテープで「FRAGILE」(こわれもの注意)と貼られた。
今でもそれは貼ってある。

gipsy1楽しいジプシーの一味。
もみあげと眉毛は貼りものなおじさん。

mariasara
時が過ぎ、いよいよマリアサラの入水儀式が始まる。
教会から彼女は担ぎ出され、海へと帰っていく様を見ることができる。
このお祭りのハイライトで、観光客もこれを見に教会付近に集結。

mariasara
ごたごた。そろそろお出ましかな。

gipsyそんななか、誰かが勝手にフラメンコとか始める。
こういうのは自然発生的にあちこちで行われ、その場で盛り上がりを見せる。
このフラメンコオヤジもなかなかのもの。
たぶん普段は普通のおっさんなんだろうな~。

次回へ続く。