生け花観賞~ミュージシャン宅訪問。作り手の見えない努力を感じた

先日、日本橋高島屋で草月という生花の展示会があり、華道をやっている知り合いが出展するということで招待状をもらったので行ってみました。
自分のこれまでの人生において「いけばな」というジャンルは未知の世界でしたが、実際いろんな作品を見てみると、これが実に面白い。
専門用語が分からないので素人言葉で恐縮だけど、盆に水を張って草花をバランス良く配置するようなオーソドックスなものから、まったく既成概念に捉われないで自由な発想で形づくられた前衛アートのような作品まで、ありとあらゆる美の空間が創造されていました。
とにかくいろんな作品があって一言では説明が不可能ですが、いわば絵画や彫刻などのアートとはまた違う華道の世界を存分に楽しむことができました。
植物という生ものを使っているわけで、古くからの日本独特の「一瞬のはかなさ的表現」が感じられ、なんとも味わい深い。こんな時に「美」を感じてしまう自分は日本人でよかったなーなんて思ったりもします。

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↓写真は招待してくれたTさんの作品。
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フォックスなんとかという植物の実?を多用した豪快な作品。
ぱっと見じゃ分からないけど、枝を一まとめにしているワイヤーが外から見えないようにわざわざ細い枝の中を通して固定していると言います。
そういうのって説明されないと分からないけど、作り手の見えない工夫・努力が感じられて感心してしまいました。

※ ※ ※

日本橋を後にして、知り合いのミュージシャンであるioraさんが住む家に遊びに行きました。
彼らと今月末からタイに行くことになっており、その打ち合わせとかも兼ねて。
ところで彼らは毎回すばらしいアルバムを制作していますが、新作をちょこっと聴かせてもらいました。
相変わらずクオリティーが高い!さすがだなー。
いろいろ制作のコツとか手順とか話を聞かせてもらいました。
こういうCDアルバムとかもそうだけど、実際出来上がったものが世に出ても、聴く側は出来上がるまでの苦労や努力などは分からないもの。何気なく楽器がばっちり決まっている部分も、実はものすごくこだわって苦労して録ったテイクだったり。
自分が最近作ったアルバムもそうだったけど、細かいところにこだわったりしてえらい大変でした。

アートでも音楽でも、作り手の見えない努力ってのがあってこそいい作品に仕上がるんだなーと改めて思った次第です。
ムダと思えることでも、こだわったらこだわった分だけ、見る人は見るし、感じる人は感じることができるはず。
それは他のどんな仕事にも言えますね。

いい刺激を受けた1日でした。

(オマケ)
iora家のパグさんの写真 仲良くなれた。
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