女川町から新鮮なホタテが届いた!一方、ふるさと納税の仕組みを知って後悔したこと

7月にバンドの演奏で宮城県女川町に行ってきまして、震災からの復興に向かって活気づく人々や新しく生まれ変わる町の様子がとても印象に残りました。
このご縁をきっかけとして、今回初めて「ふるさと納税」をしてみたわけですが、返礼として地域の特産品を選んで送ってもらえるというメリットがあるのを初めて知りました。
寄付のつもりで納税したので、思わぬお返しに大感激。棚から牡丹餅とはこのことか。
結果、女川町特産のとれたてホタテを送っていただき、おいしく頂きました~!
しかしこの制度を知ってから一つ個人的に後悔したことがあります・・・。(その件は文末に。)

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きっかけは7月に開催された女川町の復興イベント

7月中旬のこと。フラメンコ舞踊家のまみーにゃさんからお誘いを受け、毎年女川町で開催されているBaila☆Onagawaというフラメンコイベントにバンドで初参加することになりました。
イベントは実行委員の皆様や地元の方々の協力でとても盛り上がって大成功でした。

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▲Baila☆Onagawaでのひとこま。人垣で見えないけどバンド演奏に合わせて早業で披露される「アナゴの開き」ショーが行われています。

で、イベントの翌日、女川湾のクルーズや震災を乗り越え再生した町の施設や復興に貢献する地元企業などを訪問するツアーにも参加してみました。

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▲女川湾クルーズの時ウミネコにかっぱえびせんの餌付けしたのが最高に楽しかった。

あれこれ楽しんだ後さらに、夜行バスで横浜に戻った日にちょうど「サンマとカタール」という女川町の復興をテーマにしたドキュメンタリー映画がやっていたのでその足で見に行きました。

そんなこんなでこの数日の間に女川町への親近感が一挙に高まりましたもっと何かこの町のためにできないものか・・・

そうだ、自治体へ直接寄付をしてみよう、と思い立ったのがきっかけです。

ふるさと納税の仕組みをちゃんと理解してなかった

その時はふるさと納税という言葉は知っていたけどどういう制度なのかよく分かっておりませんでした。
とりあえず「女川 寄付」で検索したら「ふるさとチョイス」というサイトにアクセスし、ここで説明をよく読まずに寄付をしてみたワケです。何かギフトがどうのとか書いてあるけどネットで気楽に寄付できるならそれでいいやということで。毎度テキトーです。

で、「寄付を申し込む」というボタンをクリックして、手続きを済ませ無事に決済完了。これで目的は果たせた!
と、一安心していたところ、後日女川町から何やら書類が届きました。

その中に「この中から好きな商品を選んで返信はがきかLINEで申し込みをしてください」という説明とともにホタテやサンマやホヤなど、女川町の特産品が一目でわかるポストカードが入ってました。

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え?この中からもらえるの・・・?タダで・・・?

と、この時初めて「ふるさと納税」の仕組みっていったいなんなんだ?という気分になりました。

ふるさと納税のしくみを5秒で説明します

  1. 全国区どこでも好きな自治体に納税できる。
  2. その自治体からお礼の特産品が届く。
  3. 自分の住む自治体の税金が還付・控除される。

大雑把に言うとこんな感じですね。
1と2はなるほどね~という感じだけど3がよくわからない部分でした。

ここで「世界一わかりやすいふるさと納税」ビデオを見てみましょう。

いわく・・・

例えば年収600万円の太郎さんが地方の5つの自治体に合計65,000円の寄付をしたとします。
それぞれの自治体からはお礼の品々が届きます。また各自治体から送られてくる「寄付金受領証明書」を保管しておき、確定申告の時にその証明書を提出すると、所得税から6,300円の還付金が戻ってきます。
さらに翌年の住民税から56,700円が控除(税金から差し引かれる)されます。
太郎さんは65,000円の寄付をして63,000円(6,300円の還付+56,700円が控除)されちゃったんです。
つまり、実質2,000円で地方自治体からのお礼品を頂いちゃったわけ!

ふるさとチョイス “ふるさと納税とは?"より

年収や寄付額にもよるけど、自分の住む自治体の税金が割合に応じて差し引かれる!っていうところがポイントですね。
言い換えれば支払うべき税金が地方からの特産品に変わるっていうことですかね。

こりゃどう考えてもお得やんか!
こんな制度があるなんて知らんかった!

ちなみに今回女川町から届いた新鮮なホタテをご覧ください。

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▲クール宅急便で新鮮な状態で届きました。(生ものなのでちゃんと到着日時を指定して送ってくれました。)

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▲箱を開けるとホタテが10枚!

さっそく刺身と醤油バター焼きにして食べました。

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というわけですばらしい制度だなーと感心してたのですが、問題点も指摘されているようです。

お礼の特産品がよりどりみどりな地方自治体はウハウハ、何もない都心の自治体は赤字らしい

この制度をちゃんと知った時にちょうどテレビでふるさと納税についての成功例と問題点を指摘する番組を見ました。
特産品があれこれとそろっている地方の自治体はふるさと納税希望者が続出し、税収が激増する結果となり、そこの住民は保育園や学費が無料になったり様々な恩恵を受けているそうです。
北海道の上士幌町というところが例に取り上げられていて、2015年から確か税収が十数倍にアップしたと・・・。そりゃウハウハですな。

一方、特にお礼の品を用意していない都心の自治体はみんながみんなふるさと納税してしまうせいで税収が激減してしまい、赤字となってしまうところも少なくないとのこと。
それを食い止めるためなんとか商品を開発して、少しでも納税者が増えるようにがんばっているそうな。

ふるさと納税する側としては、こんなおいしい制度はどんどん活用すべき!と思ったけど、こんな問題点が潜んでいるということを知って少し複雑な気分になりました。

まあでも地方が潤うことで移住する人も増え、都会に集中する人口も分散させるためのものでもあるのかな、と考えてみたり。国としての様々な思惑があるんでしょうが。どうなんでしょうね。

今後この制度が見直される可能性もあるんじゃないかと思いますが、とりあえず今のところは地方が豊かになるふるさと納税という制度をバンバン活用したもの勝ちということで。

今回のケセラセラ

ふるさと納税の仕組みはなんとか理解できました。
しかしここでタイトルにある「後悔」についてふれてみます。

それは・・・税金控除のため確定申告の時に提出する「寄付金受領証明書」を「なんだこりゃ?いらーん」とすぐに捨ててしまったこと。
自称ミニマリストのわたくしめは不要なものはどんどん捨て去る癖がついており、書類が届いたときにふるさと納税の仕組みを知らんかったので、何も考えずに捨ててしまったわけですわ。

このテキトーな性格、なんとかなりませんかね?

まあ、もともと女川町に見返りのない寄付をしたかったのが事の発端なので、ま・いっか、という気分ですが。
今度どこかに寄付する時はもうちょっと書類にちゃんと目を通し税金控除もぬかりなくやりたい所存でございます。