現場検証。第二腰椎圧迫骨折の思い出
週末は友人らと伊豆の方へドライブ。
予定もなく、ふと立ち寄った場所が自分にとっての思い出の場所「城ヶ崎」。
思い出は思い出でも、「負の思い出」。
意図せずこの場所に来てしまったけれど、同時にあの時の悲惨な体験がよみがえってきました。
それは十数年前のできごと。
高校時代の友人らと一緒に伊豆旅行にでかけていました。
ワンボックスの車を借りて、のんびり観光地を周るベタな旅行でした。
初めに立ち寄ったのがこの城ヶ崎。
その日は小雨がぱらつく陰鬱な日で、真夏にもかかわらず気温が低く観光客もほとんどいませんでした。
つり橋を渡ったり灯台に登ったり。お決まりのルートを散策します。
そして訪れたのが、マヤ遺跡のように石を積んで建てた様な石碑。
「国立公園城ヶ崎」と黒い石版に刻まれています。
みんなで写真を撮ったり景色を堪能したりしました。
が、何を思ったか、僕は急に裸足になってこの石碑の上によじ登り、万歳をして何かを叫びました。
この時の行動はほとんど記憶がないのですが、何か無意識のうちに石碑の上に上って自己アピールをしたくなったんです。
友人に写真撮影を頼み、写したのがこれ。
ここまでは良かった。
問題は下りる時です。
ふと気づくと、結構な高さ。
どうやって下りるかなんて考えもせず上ってしまったようです。
仕方なく友人にサンダルを取ってもらい、それを履いて飛び降りることにしました。
普通に考えるとおかしい。
・まず石碑に上ること自体がおかしい
・下りるのなら手をついて足からゆっくり下りるはず
・裏がツルッツルのサンダルをわざわざ履いて飛び降りるなんておかしい
結果、、、
着地したところが石碑の台座の端っこで、見事にズルっと滑って、モロに尾てい骨を直撃。
全身に震えが走り、血の気が引き、直後に感じたこともないような激痛が腰の部分を襲いました。
しばらく立つことも出来ずプルプル震えていたらしい。
友人が救急車呼ぶか?と心配してくれたものの、せっかくの旅行が台無しになるのを恐れ、気合で立ち上がって、助けを借りながらそのまま旅行を続けました。
当時の写真。つらそうだ。
帰ってからも痛みは消えず、医者に診てもらったところ、「第二腰椎圧迫骨折」と診断されました。全治3ヶ月。。。
医者に言わせると、普通だったら救急車で即入院、という状況だったらしい。
まったく若いってことはおそろしい。
その後、コルセット&寝たきり生活が続いたけど、リハビリの甲斐あって無事復活。
日常生活に問題ないくらいに回復することができました。
しかし年をとってからこんなケガをしたら一生治らないと医者に諭されました。
考えてみれば学生の時は旅先などでも好奇心に任せて危険な目に結構遭ってきました。
ヘタしたら一生の運命が変わるような出来事もうまい具合に交わしてこれた気がします。
この「城ヶ崎の乱」をきっかけに自分というものを大事にして、親とかにあんまり心配かけちゃいけないなと思うようになりました。
ある意味、感謝すべき出来事なのかもしれない・・・と思えるようになったのは大人になったからか。
こんなものに上って飛び降りるとは、改めて信じられん思いです。
今回の「現場検証」の最中、自然と手を合わせて祈っている自分がいました。
ディスカッション
コメント一覧
ワッ、若い。
お互い歳をとったもんだ。
この飛翔によって貴兄の厄は12年分払われたと思う。
次回、俺と国境越えをするまで怪我をするでない。
顔は若いかもしれんが、中身はあんまり変わってないような・・・
そうだな。このケガのおかげでその後起こりうる悲劇が回避できたのかもしれん。
何事にも感謝じゃ。
むむむ、この話・・・・当時聞いた気が・・・
懐かしいなぁ。とは言っても、大変な思い出なのですね。
当時はいろいろ武勇伝がありましたもんね。ペルーとか。
ほんと。命あってのモノダネ。昔のようなバカはしないように心がけているよ。
でも自然災害とかはどうしようもないよね。いつどんなことがあっても悔いないように生きていこう。