車窓の風景は Best of Asia ! お茶畑を走り抜ける列車に乗ってキャンディからエッラへ
今回のスリランカ旅で一番楽しみにしていたこと。高原のお茶畑を走り抜ける列車の旅にいよいよ出発。
もともとお茶やコーヒーを山岳地帯から町へ運ぶための輸送手段として1864年に英国によって敷設されたこの路線。今ではスリランカ観光の目玉になっているほどです。緑豊かなお茶畑を望む車窓はアジアで一番すばらしいと言われており、出発前からかなりワクワクしてました。
乗車券は駅で直接購入
当初、せっかくなので1等車を予約しようと思い駅の窓口に確認したところ、向こう1週間はFULLと言われ、結局二等車(セカンドクラス:自由席)で行くことになりました。
ちなみに国営鉄道の他に民間の列車(ラジャダーニ・エクスプレスとエキスポレール)も同じルートを走っており、ネットで予約することもできます。
さて出発当日、9時少し前くらいの列車に乗るため8時半ごろにキャンディ駅の窓口へ。人気のある路線なので混んでるかなーと思ってたけど、呆気にとられるほど簡単にチケットを購入できました。
チケット代は一人240ルピー。約220円(セカンドクラスの金額)。
なお、スリランカ国営鉄道の列車時刻表は下記のサイトでチェックが可能です。乗車券の予約などはできないようですが、駅の時刻表などで分からない部分があってもWEBでしっかりチェックできるのがありがたいですね。
ウワサ通りの絶景の連続
駅のホームで列車を待っていると続々と中国人の若者集団が。中国富裕層の皆さんでしょうか。キャッキャ言いながら写真を撮り合っていました。
そんな彼らを横目に、待っているとようやく列車がプラットホームに入ってきました。
列車はキャンディの先のマータレー始発なので、進行方向を向いた座席はすでにいっぱい。
別車両の進行方向の逆側を向いた座席に座りました。周りは先ほどの中国人学生の団体さんでにぎやかです。
いよいよ出発!キャンディからエッラまでは6時間ちょっと、距離にして約150kmほどの列車の旅となります。
列車はまず南西の方向に進んで行きます。
しばらくはなだらかな丘陵地帯をゆったりと進んでいき、次第にチラホラとお茶畑が見え雰囲気が出てきました。
▲水が滝のように流れる狭い岩場の間を走ったりして、テーマパークのアトラクションみたいです。
ナヌオヤという駅では欧米人旅行者などが降りて行きました。
この駅からバスで高原避暑地として有名なヌワラエリヤへと向かう旅行者が多いと聞いていました。
中国人のグループもみんな降りたのでだいぶ静かになりました。笑
▲車内の様子。ナヌオヤを過ぎてだいぶ乗客が減ったので座席も移動しました。
ヌワラエリヤ周辺はお茶の栽培が特に盛んで、線路の周りはもはやお茶の王国状態。ひんやりとした空気の中、お茶の緑の中を列車は走り抜けていきます。
この辺りは標高も高く、かなり寒かったです。
ハプタレー、バンダラウェラなどの地方都市の駅を過ぎるとエッラはもうすぐそこ。
車内販売の弁当を食べる
お昼頃になるとタイミングよくお弁当の売り子さんが車内に売りに来ます。
値段は130ルピー。新聞紙と油紙という簡素な包みを開けるとドッサリとスリランカ風のチキンカレーライスが。
見た目は悪いけど、おなかがすいていたこともあってものすごくうまかったです。量的にも2人でちょうど良いくらいでした。
もちろん右手を使ってがっつきます。
今回のケセラセラ
列車は遅れることなくほぼ時間通りにエッラ駅に到着しました。
海外で長距離の列車に乗る時って、「チケットはどうするの?」「座席にちゃんと座れるの?」「時間通りに動くの?」とかいろいろ心配事があるかと思います。だけど今回キャンディからエッラまで乗った鉄道は「チケットは駅で余裕で買える」「座席に余裕で座れる」「出発も到着もほぼ時間通り」でした。
スリランカの観光産業の目玉でもあり国営の鉄道でもあるので、そのへんは安心して利用できるんじゃないでしょうか。
おまけの写真と動画をもう少し載せておきます。
▲途中の駅で。遠足かな?スリランカ人の学生さんたち。
▲ヌワラエリヤからだいぶ離れると気温も上がってきて、みんな風を楽しんでます。
▲ようやくエッラに到着。犬がお出迎え。
▲旅人はそれぞれの宿泊場所へ。
動画。キャンディからエッラまで列車を乗るところから降りるところまでをダイジェストで。
↓
Train from Kandy to Ella, Sri Lanka