追突事故に遭遇。スリランカの長距離バス乗車はある程度の覚悟が必要
アヌラーダプラからコロンボへ向かうバスに乗車中、後ろから追突される事故に遭遇してしまいました。
僕らの後ろを走っていたトラックはもろにバスに激突して大破。
スリランカの長距離バスは狭い道でもちょっと尋常じゃないくらいスピードを出すので危ね~なーと常々思ってたのですが、ついに恐れていたことが現実になってしまいました。
その一部始終をレポートしたいと思います。
バスが幹線道路に出た途端、異常なスピードに
アヌラーダプラ~コロンボ間を結ぶバスは多く往来しており、内陸のキャンディを経由して行くルートや、西海岸沿いを走るバスなど様々。
僕らの乗ったバスはアヌラーダプラを出発して西海岸に出てそのままコロンボまで南下していくというルートでした。
海を眺めながら行きたいと思い、一番後ろの右側に席に座りました。
料金は一人336ルピー。時間にして4時間半~5時間ほど。午前中に出発したので昼過ぎにはコロンボに到着するはずでした。
▲出発して間もなく料金を徴収しに来る助手。スリランカのバスは運転手の他に料金徴収兼客引きなどを行う助手が同乗するのが一般的です。
さて、異変に気付いたのはアヌラーダプラの市街地を抜けて郊外の幹線道路を走り始めた頃。
直線の道をバスが猛スピードで飛ばし始めたのです。
その飛ばし方というのが尋常ではなく、前を走っている車をクラクションでガンガンにあおりながら次々追い抜いて行き、対向車線から車が走って来てもギリギリのところでかわす極めて際どい運転でした。
スリランカではこれまでに何度かインターシティーの長距離バスに乗りましたが、安全運転とは言いがたいドライビングで、冷や汗をかくような場面も何度かありました。
しかし今回のバスはそれらを上回るトップクラスの危うさ。
緩やかなカーブもまったく速度ダウンせずにタイヤを軋ませながらグングン進んで行き、どこかにつかまっていないとシートから振り落とされそうな勢いでした。
例えて言うなら安全ベルトの無い絶叫マシーン・・・大げさじゃなくてそのくらい異常なスピードが出てました。
「これ、ちょっと飛ばし過ぎじゃない?」「そんなにスピード出さなくてもいいよね?」と運転手に耳元で諭したい気分でしたが、バスはそのまま突き進んで行きます。
・・・そしてアヌラーダプラを出て1時間ちょっと経った頃、それは起きてしまいました。
突然急停車するような感じでバスが速度を落としたと思った瞬間、後ろからものすごい音が・・・!!
ガシャーーン!!!
乗客はみな前につんのめり、前座席に顔をぶつける人多数。
隣に座っていた子どもたちは大泣きを始めます。
「なんじゃー!!?どうしたんじゃーー!?」
すぐに状況がつかめず心臓バクバク状態でしたが、後ろを振り向くと何が起こったのか察知できました。
どうやら前を走っている車を追い抜こうとして対向車線に出たところ、対向車が思った以上のスピードで迫って来たため咄嗟に急ブレーキ!
するとそれに反応しきれなかった後ろのトラックがもろに激突。俗に言うカマを掘ってしまったというやつ。
幸い我々のバスの損傷は比較的浅いものだったようですが、子どもは泣き叫ぶわ大人は騒ぎ始めるわ、車内はちょっとしたパニック状態。
外に出て後ろのトラックを改めて見ると、衝撃の大きさがいかほどか分かりました。
フロントガラスやライトの部分が砕け、荷台に石ころを積んでいたみたいで辺りに散乱しています。
トラックの運転手は無事だったようですが、一歩反応が遅れていたらもっとひどい結果になっていたかも。
事故後どうなったか?
結論から言うとこのバスはもう運行中止となり、別のバスに乗る羽目に。
乗客たちは運賃を払い戻してもらうために助手の男に詰めよります。
本来ならこんなひどい目にあって全額戻してもらわないと割に合いませんが、この場所まで走った分をちゃっかり差し引かれて一人200ルピーまでしか返してくれませんでした。この期に及んでセコイなー。
激突された後方が荷物入れになっていたのですが、衝撃でひん曲がってしまいふさがったままの状態に。
荷物を入れていた欧米人旅行者がパニックになってました。(あとで何とか開いたようで荷物は無事だった模様。)
しばらくすると別のバスが走って来たので、急いで飛び乗る乗客たち。
しかしこのバスはコロンボ行きではなくて、途中のプッタラム止まりなので、そこでまたコロンボ行きに乗り換える必要がありました。
途中の町で一旦下車し、コロンボ行きのバスに乗り換える羽目に
海沿いの町プッタラムのバスターミナルまでとりあえず行くことは出来たものの、また乗り換えをしなくてはいけなくて余計な時間を食ってしまいました。
▲プッタラムのバスターミナル。ここに来るはずじゃなかったのに・・・。
プッタラムで乗り換えたバスは幸いにも比較的安全運転なバスでした。
(しかし日本の常識では計り知れない交通マナーです。)
結局予定より2時間ほど遅れて、なんとか無事にコロンボへ戻ってくることができました。
事故当時の映像。事故が起きて別のバスに乗り換えるところまで。
↓
乗っていたバスが事故。After the Bus Accident, Sri Lanka, July 2015
今回のケセラセラ
事故のせいか軽い鞭打ちになってしまい、しばらく首に違和感が生じていました。
しかし幸いにも軽傷だったようで2~3日ほどで回復しました。
なんというか、あのバス、あのまま突き進んでいたらもっとひどい事故に遭遇していたかもしれません。
後ろから追突されるくらいで済んだのが逆にラッキーだったとさえ思えるほどひどい運転でした。
前述しましたが、スリランカのバスはとにかくスピードを出します。早く目的地に着いたらバス会社から報奨金でももらえる制度があるんでしょうか。それとも単なる運転手の性格によるものか。
まあスリランカに限った話じゃないですが、海外でこうした長距離バスに乗る際は日本の常識は通じず、事故の確率も全然異なるということを身にしみて認識した次第です。
だけどだからと言ってバス移動を敬遠するのは、ある意味旅の「ワクワク感」を損なうというもの。
いや、そんなワクワク感なんてどうでもいい、とにかく安心安全に移動したいと言う人は別ですよ。
こういう過酷なバス移動の中にも旅の楽しさがあると、僕は思っています。
交通事故なんて日本だって発生しうるし、怖がっていたらどこにも行けませんからね。
スリランカなどの途上国では長距離バス乗車はある程度の覚悟が必要かもしれません。
だけどバックパッカー旅には外せない選択肢なのです。
旅人よ!覚悟を決めてバスに乗れ!