ブダペスト街歩き(ドナウ川の東側)
ブダペストでは地下鉄と徒歩で移動しながら街歩きをしました。
ブダペストはドナウ川をはさんで西は「ブダ」、東は「ペスト」と呼ばれ、二つ合わせてブダペストって言うんですって。
まずは東の「ペスト」を歩いてみよう。
ブダペストの地下鉄
ブダペスト・ケレッティ(東駅)から観光の拠点でもあるドナウ川流域へは地下鉄2号線を使って向かいます。
▲ブダペストの地下鉄マップ。赤い線が2号線。
ブダペストの地下鉄駅は窓口でチケットを購入して改札で刻印して入場します。
チケットは3枚つづりとか時間制限があるチケットとか、いろいろ種類があるようです。僕らは10枚つづりのチケットを購入しました。
ドイツなどでは改札に誰もいなかったりして、完全に乗客の良心にまかせている感じでしたが、ブダペストの地下鉄改札にはしっかりと駅員が監視していて、不正がないか常にチェックしています。
もし不正が見つかった場合は外国人であろうとなんであろうと高い罰金を取られるとのことで、改札通る時はいつもちょっとした緊張感がありました。
▲改札を無事通過し、プラットホームまで殺風景で長いエスカレータを下って行きます。
ブダペストの地下鉄は1896年に開通した、世界で3番目に古い地下鉄。
地下鉄として唯一世界遺産に登録されていることでも有名です。
▲2号線の地下鉄は近代的な車両でしたが、3号線なんかは昔のボロボロのやつをそのまま使っている感じです。
聖イシュトヴァーン大聖堂
さて、東駅から地下鉄2号線で3駅ほど乗って「Deák Ferenc tér」という駅で降り、適当に歩いてみます。
毎度のことながら、なんの目的もなく当てもなく歩いているので、その場その場で観光名所に遭遇したりします。
「聖イシュトヴァーン大聖堂」もその一つ。
▲突如現れた大きな建物。これはブダペスト大聖堂。うーん、でかい。
▲中に入ってみます。とても荘厳な雰囲気です。
▲7mm広角レンズの使いどころ。まるで絵を見ているようですな。
wikipediaによると、19世紀中ごろに着工し、20世紀初頭になってようやく完成したということ。
▲大聖堂を堪能して外に出ました。地面に描かれている模様もすてき。
ドナウ川沿いを歩く
大聖堂を後にし、また適当に歩いてみました。
ドナウ川に出たので北上してみよう。
▲街中にたくさんトラムが走っているけど、川沿いにもトラムの線路が。ブダペストのトラムは黄色いデザインでこれまたレトロチック。いいですな~。一度も乗らなかったけど。
▲ドナウ川にぶつかった。川にはいっぱい船が浮かんでいます。ブラチスラヴァからも来てるのかな。
▲ユダヤ人追悼のモニュメント。ナチス支配下のハンガリーでは43万人ものユダヤ人がアウシュビッツに輸送され、その数は周辺諸国で一番多いという。この地で暮らす子孫たちは特別な思いがあるでしょうね。
▲ハンガリーの国会議事堂。20世紀初頭に完成し、現在でも細かい手直しが継続中。見た目すごく新しかったんで、最近建てられたのかと思ったら、結構歴史のある建物なんだとか。
西駅へ
川沿いでゆっくりした後、再び内陸へ。
ブダペストのもう一つの大きな列車駅、西駅(Nyugati pályaudvar)の方に行ってみました。
途中で休憩を入れつつ、20分ほど歩いたら西駅に到着しました。
▲西駅の外観。かなり古い建物のようです。
▲駅構内、プラットホーム。前時代的なレトロな趣。いい味が出ていますな。
▲ホームの脇にある壁の建具が昔のまんま使われているようです。
ブダペスト西駅は1877年に完成した駅舎。ガラス張りの当時としては斬新なデザインだったようです。
東京駅の開業が1914年だから、実にその40年前に存在していたというから驚きですね。
ブダペスト西駅には「世界一マクドナルドらしくないマクドナルド」があるとのことで行ってみました。
元々は駅構内の食堂だったようです。
▲天井が高くて窓が大きくて、とてもマクドナルドとは思えん。世界一美しいマクドナルドとも呼ばれています。
▲外は緑生い茂る公園になっていて、マクドナルドの外観はまるで博物館か何かみたいですね。
街中なぜかゴミだらけ!?
別の日だけど、街をプラプラ歩いているとアパートの周辺地域の様子がどうも変です。
歩道の脇に積まれたゴミの山・・・。
あちらもこちらも、行く先々で謎のゴミと言うかガレキというか、埃まみれのゴミが山と積まれています。
これはいったい!!?
▲歩道のあちこちにゴミの山が!
▲この椅子や木製のラックなんかまだ使えそうだけどな~。
▲ガレキの中にたまに掘り出し物があったりします。
▲ゴミのそばに、ほぼ必ずと言っていいほど人がいて、ゴミを監視してる感じでした。
泊ってたアパートのオーナーさんに聞いたところ、実はこの週末はブダペストの町の年に一回の粗大ゴミ回収日とのこと!
各家庭で出た粗大ゴミを路上に豪快に放出し、決まった日時にトラックなどが回収し来るみたいです。
▲トラックで回収しているところ。
だけどただ捨てるのじゃもったいない。誰かがゴミの中のまだ使えそうな品を欲しがるかもしれない。
というわけで、そういう人がいたらいくらかで売りつけるためにゴミの前に人が座っているのだとか。
年代物の家具や建具、まだ使えそうな雑貨など、ゴミの中は実は宝の山かもしれない。
これ日本で売ったら高く売れるだろうなーというようなアンティークな品物も結構いっぱいあったりしました。
そういうのを覗きこんでると、ゴミの前に座っている人がジーッとこちらの様子をうかがっているんだよね。
「あんた、それ欲しいの?そしたら安く売ってやるよ」みたいな雰囲気で。
▲品定め中!?
結局うちらは何もゲットしないままアパートに戻ったけど、アンティークなどを扱うショップさんとか結構この日をねらって仕入れに来るのかもしれませんよ。
この光景は年に1度だけということで、何か得した気分になりました。
次はドナウ川の西側「ブダ」の方を歩いてみます。
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