イスタンブールのアジア側、カドキョイ地区を歩く
イスタンブールに到着して2~3日スルタンアフメットの宿を拠点に周辺を街歩きしました。
当初、トルコから列車でブルガリア、行ければマケドニアまで行こうかと画策していました。もしくはトルコ国内の別の町、例えばサフランボルやカッパドキア周辺、パムッカレなどの世界遺産のある場所等。
しかし1週間ちょいという短期間なので無理矢理動くのもしんどいと判断し、長距離の移動は控えて近場でゆったりするプランに変更しました。
とはいえイスタンブールについて予備知識もあまりなかったので、とりあえずボスポラス海峡を渡ってアジア側の地区「カドキョイ」に行ってみることにしました。
ヨーロッパ側の船着き場「エミノニュ(Eminönü)」
スルタンアフメットからトラムで3駅ほど、ボスポラス海峡へ通じる港「エミノニュ(Eminönü)」へ行き、「カドキョイ(Kadıköy)」行きの船発着場でチケットを購入します。
料金は3TL。140円ほど。
割と頻繁に船は発着しており、すぐに乗る船がやってきました。
せっかくなのでオープンデッキの座席に適当に座り、いざ出発!
ガラタ橋をくぐり、ボスポラス海峡へと入って行きます。
のんびりと海の景色を眺めていたら30分ほどでカドキョイに到着しました。
▲カドキョイの海沿いのランドマークにもなっているハイダルパシャ駅(Haydarpaşa Garı)。
Booking.comで予約していたホテルにチェックインし、さっそく街歩き開始!
ハイダルパシャ駅(Haydarpaşa Garı)に行ってみる
まずはランドマークの建物チェック!
港沿いに歩いて10分ほどでハイダルパシャ駅に着きました。
ずいぶん閑散としてて人の姿もまばら。天気も曇り空で中は薄暗く、ちょっと不気味な雰囲気が漂っていました。
▲駅に隣接する船着き場の辺りで結婚式の新郎新婦?が写真撮影を行っていました。ポーズがずいぶん様になっている二人だった。
▲この駅からの鉄道の運行はそれほど多くないようです。
旧市街のグルメストリートで見つけた蜂蜜屋さん「エタ・バル(eta bal)」
カドゥキョイ港を背にして右側の大通りを渡った辺りに旧市街のレストラン街があります。
200~300メートルほどのこじんまりした通り沿いにはトルコ料理やカフェなど、実に様々な食べ物屋さんが軒を連ねています。
ここを勝手にカドキョイのグルメストリートと名付け、ウロウロと散策してみることにしました。
観光客向けっぽい少しお高めのレストランもあれば、地元の若者向けの軽食屋さんもあり。
ここに来れば食べるのに困らないなと思わせてくれる場所です。
さて、そんな中目を奪われたお店が一軒。
「eta bal」という名のこのお店、ズバリ蜂蜜の専門店です。
何がすごいって、その蜂蜜の売り方。
おいしそうなハニーがねっとりと付着した蜂の巣をそのまま展示販売しています。
レアチーズ的なヨーグルトが並べてあって、蜂蜜をかけてその場で食べることができます。
値段は一つ4TL。190円ほど。
一つ頼んだところ、おじさんがたっぷりと蜂蜜をかけてくれました。
かけすぎじゃないの!?っていうくらいたっぷり!
こんな感じで濃厚なヨーグルトのたっぷり蜂蜜がけを堪能しました。
天然の甘さだけあって、しつこさも感じられず、ぺろりと一気に平らげました。
スイーツ的なもので感動したのは久しぶりです。
喉にもいいとされる蜂蜜。
ちょうどこの時は少し風邪気味で喉がイガイガしてたんですが、この蜂蜜を食べて(飲んで)ちょっと回復した感じがしました。
▲グルメストリートの真ん中あたりだったかな。すみません、記憶が確かじゃないので写真だけでも。
カラフルなガードが立ち並ぶ路面電車ストリート
海を背にしてグルメストリートから上って行くと、路面電車が走るストリートへ出ます。
観光客があまり来なそうなエリアで地元の人たちでにぎわっている感じでした。
何より目を引いたのは、車道のガードとして敷設されたバーやボール。
こんなカラフルなガードは見たことがない。
路面電車も1両編成で、まるでどこかの遊園地の中みたいです。
観光スポットとしては地味かもしれないけど、散歩がてらこのあたりを歩いてみるのも面白いかもしれませんね。
反政府デモが勃発して港が閉鎖!船に乗れない!?
カドゥキョイには2泊したのですが、その2日目に翌日の船のチケット買えたら今のうちに買っておこうかなーと思い、港へ行ってみました。
すると、なんだか様子が変だ。
船着き場のチケット売り場がほぼ全てクローズになっており、船も見たところ一隻も動いていない様子。
そしてあちこちで武装した警官の姿が。
▲チケット売り場にはこんな貼り紙が貼ってあったので、写真をホテルの人に見せたら「政府からの命令でフェリーがキャンセル」みたいなことを教えてくれました。
▲港の至る所にポリスの姿が。物々しい雰囲気だ。
ホテルでテレビを見ると、なにやらデモ隊に関するニュースが。
やっぱりこの港の封鎖もデモに関係しているようです。
トルコ各地で反政府デモが起きた今年、場所によってはまだまだ予断を許さない状況が続いています。
イスタンブールでもタクシムなどの広場で定期的にデモが行われているようで、観光客の行動にも影響が出ています。
今回の港の封鎖も、普段は平和なイスタンブールの暗い一面を見た気がしました。
結果的に、翌日はデモは行われず港もいつも通り開かれ、無事にボスポラス海峡を渡って帰ることができました。
移動が前日だったら船には乗れず、最近開通したと言う地下鉄で戻ろうかと考えていたけど、なんとか船に乗れて良かったです。
トルコでは突然こういうことに巻きこまれる可能性もあるので、注意したいところですね。
▲カドキョイからカバタシュ(エミノニュの隣の港)に戻る船のチケット。というよりはコインでした。3TL。事前に購入するまでもなく船の出発時間前に自販機で購入すればOK。
▲船着き場へ通じる改札
▲船に乗り込んで客室へ。それほど混んでなくて快適でした。
▲モノ売りが来たのでチャイを注文。30分の優雅な船旅でした。
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