ピーク時の富士登山。宿泊の際、山小屋は必ず予約すべし

先週末、富士山に登ってきました。

今回で7回目くらいだろうか。
なぜかいつも同じ「御殿場口ルート」。
このルートは距離も長くて休憩場所も少ないため上級者向けだといわれていますが、いつ行ってもすいてるので人ごみのゴチャゴチャ感を避ける意味ではおススメ。

P8132525

ところがお盆休み真っ只中の週末は、さすがに混んでいました。
いつだったかお盆休みに行った時があって、その時は結構すいてたので、今回もそういうイメージで来たんだけど、週末となると状況が違います。
夜中に5合目に着いて車中泊後、朝から登ろうとしたのですが、夜中の時点で駐車場がほとんどいっぱいでした。
御殿場口でこんなに混んでるのは初めて見たのですが、これがピーク時なんだろうなと思いました。

朝、登り始めると結構登山客と下山してくる人たちの数も多い。
いつもはほとんど人と会うことがないルートなんだけどね。。。

P8132526

P8132536

天気もあんまり良くなくてほとんど曇っていました。
幸い雨には降られなかったけど、やっぱり山登りは景色を見るのがひとつの楽しみなので、ずーっと雲の中だといまいちテンションも上がらない。。。

P8132539

毎回泊まっている七号五勺の山小屋「砂走館」が来年リニューアルのため休館していました。
そのため八合目の山小屋に泊まろうと事前に電話確認したのですが、すでに満員。
仕方ないので、それより下の七合目にある「日の出館」という山小屋を予約しておきました。
いつもは予約なんかしないでもすぐに泊まれたのですが、ピーク時+砂走館の休館で状況的に甘くはなかったです。
それでも寝場所を確保できただけでもありがたいのかも。

この山小屋「日の出館」は宿泊するためだけの施設のようで、休憩だけの人は追い返されてしまう、ちょっと厳しいところ。
自分らはちゃんと予約もして宿泊費(一泊素泊まり6,000円!)も払ったので文句は言われなかったけど、暗くなってから寒さに耐えかねて休憩しようと入ってきた人は無情にも門前払いを受けていました。宿泊客も満員に達したようで、予約なしで泊まろうとした人も小屋の大将に追い返されていました。

富士山は夜になると急激に冷え込み、真冬の寒さとなります。
夜には雨も強く降ってきて、風も強くなってきました。
僕らは持参してきた食事を早めに済ませて、すぐに長屋小屋のような寝床に敷かれた布団の中にもぐりこんで眠ろうとしました。

夜の9時ごろ、トイレに行こうと外に出て驚きました。
小屋に入れなかった人たちが震えながら外でうずくまっていたんです。
中にはトイレの中で暖を取っていた人たちもいました。
おそらく夜の富士登山に疲労してやっと山小屋にたどり着いた人か、砂走館の休館を知らなかった人か、八合目まで行って満杯の宿に泊まれなかった人か、状況は様々でしょう。
小屋に入ってくる人とそれを追い返す声、そういうのが立て続けに続いてうるさくて眠れない。
夜中の1時になる頃にはご来光を山頂で浴びようと小屋を出発する宿泊客の物音、さらには隣で寝ていたおじさんの強烈なイビキ。。。これには参りました。

夜中の3時~4時くらいだろうか。
死にそうな途切れ途切れの声で女性が一人小屋に入ってきた。
「震えが止まらなくて、、、少しでいいので休ませてください」
やばいな、ほんとに。こういう人が山で遭難していくのかもしれない。
小屋にたどり着けず、途中で力尽きてしまったらどうなったことだろう。
さすがに山小屋の大将もこういう人は泊まらせてあげる。

ほかにも「仲間が一人動けなくなって、、、なんとか泊まらせてもらえませんか。」
と入ってきた若者がいました。
大将「じゃあ、その人だけいいよ。ほかの人はダメだ。他行ってくれ。」
という様な感じ。

まあ、そんなこんなで朝まで一睡もできず、もはや山頂まで登る気力というかモチベーションはほぼゼロに近い状態になっていました。おまけに天気も相変わらず回復せず七合目からのご来光も見えずじまい。

6時ごろ、荷物をまとめて、下山開始。。。

ま、こういうこともあるよね。

今回はピーク時の富士登山ということで、ひとつ勉強になりました。

んー、しかし消化不良な気分は否めず、できれば今夏中にリベンジしたいところです。
来週の平日に晴れたら、今度は須走口から登ってみようと計画中。
我ながら懲りずによくやるわ。

誰か一緒に登りませんか?