レベル・セブン―核戦争が起きた世界でたった一人生き残った人の手記

2017年12月6日

フクシマ原発事故の危険度が一気にレベル7に引き上げられましたね。

この「レベル・セブン」という言葉で思い出すのが、同名のSF小説。
以前に核戦争モノの小説にはまっていたことがあり、その時に手に入れた本です。

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簡単なあらすじ

世界は二極化が顕著で(東西冷戦をモチーフにしていると思われる)いつ大戦争が起きてもおかしくない状態。
仮に核戦争が起こって地球上が放射能汚染されても500年は生活できるという核シェルターに軍の命令で配属された主人公。

シェルターはレベル1~7まで分かれていて、1が地上からもっとも近いところにあり、7が一番深いところに作られている。レベルが高くなるにつれ、汚染からのガードが強固なものになるが、収容人数も少なくなってくる。レベルが低いところは一般の人々などが多数収容され、レベルが上がるにつれ、軍や国家の重要人物が収容される。
主人公は軍の特殊任務「PBX部隊」に携わる者。
「PBX」とはボタン押し部隊、つまり核爆弾の発射ボタンを押す権限がある人間のこと。
あるとき人為的なミスで命令が下り、主人公は命令どおりボタンを押す。
そして世界中に核爆弾が降り注いでしまう。
放射能が世界中の国々に広がり、次々各国との連絡が途絶え、人類絶滅へと向かう。
安全と言われた核シェルターのレベル1と2も汚染が広がり、パニックとともに絶滅してしまう。
やがてレベル3~6にも汚染が伝わってくる。
そして絶対安全と言われた最後のレベル7にもついに汚染が及ぶ。
外部からの放射能が絶対入ることがないはずなのに、なぜ。
レベル7が崩壊していく時に、その核シェルターが「原子力エネルギー」で稼動していることを知り、なんらかの事故で原子炉が崩壊し、放射能が内部に漏れたのだと知る。
やがて、自分以外全ての人間が死に絶えた後も日記を書き続け、そして最後に力尽きる主人公…。

内容うろ覚えなので、不確かなところもあるかもしれないが、だいたいそんな感じ。

小説のテーマとしては核爆弾による世界の崩壊と主人公の心の葛藤、みたいなところが焦点となっていますが、最後の結末が、ちょっと・・・
絶対安全と言われたモノに守られているはずが、一番危険なモノだった。
なんだか、リアルな現在の状況と通じてるところもありますな。

そんなわけで、今朝「レベル7」の文字をニュースで目にして、ちょっとびっくらこいた次第です。
6を通り越していきなり7だもんな。はー。
この「レベル・セブン」という小説、あんまり知られてなくて、しかも絶版になっているのでなかなか手に入らないけど、個人的にはかなり気に入ってる本です。

他にも似たようなテーマ(核戦争系)の小説をちょいと紹介。
  • 渚にて (ネビル・シュート著)
    2度映画化されDVDも出てる。邦題「エンド・オブ・ザ・ワールド」
  • 神と野獣の日 (松本清張著)
  • 霊長類南へ (筒井康隆著)
核ミサイルも原発も放射能を発するという点で同じこと。
世界に核ミサイルはもちろん不要だが、安全と言われた原発もこの有様。これらの小説のように事が進んでしまう前に早急に手を打たなくてはならない。

追記 「レベル・セブン」関心空間 にもう少し詳しく出てました。

 

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