揺れがひどいが景色は最高。バゴーからモウラミャインへの列車の旅

バゴーの次に目指すところはミャンマー南部地域。
その玄関口となるところが海辺の町モウラミャインです。
ヤンゴンから列車でバゴーを経由し、モウラミャイン、さらに南へとつながる列車の路線があり、今回はバゴーからモウラミャイまで乗ってみることにしました。

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バゴーの宿「エンペラーモーテル」からバゴー駅への道

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲08:06 9時の列車に間に合う様8時に出発。僕の荷物は相変わらずこれっぽっちです。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲08:20 朝食は駅の途中にあるSTK Cafeでモヒンガー。昨日も2回食べに行ったので店主とは顔なじみとなりました。滞在続く様なら今後も通っただろう食堂です。

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▲08:34 バゴー駅絵の途中。今日は日曜なので市場も盛んな雰囲気でした。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲08:35 お犬様はご覧の通り。ミャンマーは野良犬だらけ。

バゴー駅でチケット発行。しかし列車が1時間遅延とな・・

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▲08:38 バゴー駅構内。昨日列車の時刻を確認した時に担当してくれた職員の方がチケット発行をしてくれました。

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▲08:54 ヤンゴンと電話で連絡を取り座席の空き状況を確認、やっとチケット発行の運びとなりました。手続きが全てアナログ。

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▲08:56 チケットも全て手書き。

列車は9時にバゴーに入ってくるはずがまさかの遅延。いや、まさかというのがここミャンマーでは日常なのでたいして驚きませんが。
遅延時間を職員の人に聞くと「1時間くらいかなぁ」とのこと。アバウトです。

それまで暇なので駅構内をうろついたりしました。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲09:40 バゴー駅の外観。

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▲09:52 欧米のバックパッカーカップルにいろいろな質問をする職員さん。英語の勉強も兼ねてるんだろうなー。しかし年収とかまできかなくてもいいんじゃない。それに真摯に答えているベルギーの旦那。

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▲10:06 1時間遅れでやっと列車到着。待っていた客が一斉に動き出します。

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▲10:12 焼き鳥売りのおじさんと列車を待ちわびる女。

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▲10:12 来たぁぁ!

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▲10:13 僕らの乗る車両はアッパークラス。一番前の車両だけアッパークラスであとの車両は全てオーディナリークラスのようでした。

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▲10:15 車内は一見ラグジュアリーだけど、ゴミだらけだしリクライニングは壊れてるし窓はガタガタだし、ミャンマークオリティー健在。

モウラミャインに向けて出発進行!しかしいきなり出鼻をくじかれる

走り始めて15分ほど。ふいに列車が停車。駅かと思えば周りは何もない田園地帯。
いつまでたっても動かないので列車を降りて前方をみると、なにやら線路補修の工事が終わっておらず列車が足止めを食らってるらしい。

日本だったらまず予告なく列車が止まるというのもありえないし、止まったとしてもすぐに状況アナウンスと謝罪の言葉が出てくることでしょう。
しかしここミャンマーではそういうのは一切なし。ただひたすら作業が終わるのを待つのみです。
もちろんこんな状況で誰も文句言う人はいないし、「仕方ない」という諦めというより「待てばいいだけじゃん」という許容の雰囲気がゆったりと漂っています。

結局20分ほどで運行再開。日本だったらどんなクレームが来るんだろう 笑

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲10:34 線路補修の工事が終わってなかったための停車。来る前に終わらせとけよっ!と笑いながら優しくツッコミを入れたくなります。

再び列車は何事もなかったかのように悠然と進んでいきます。

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▲10:38 斜め前にお母さんと座っていた坊や。よく目が合いました。

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▲11:19 炎天下踏切で待つ人々。

列車移動の際はあらかじめ何らかの食料と飲み物を用意すべし

バス移動の場合は途中のサービスエリアなどで休憩したり食事ができたりしますが、列車の場合は途中の駅で飲み物や食べ物を買ったり、たまに乗ってくる売り子さんから買うしかエネルギー補充の手段がありません。

今日の列車移動で失敗したと思ったのは、とにかく売り子さんの数が少ないのと、お弁当のようなガッツリ食べられる食料の売り子さんが来なかったこと。

乗車前に、まあ途中で買えばいいかと思って(おやつ以外)何も持たず乗り込んだものの、お昼近くになっても弁当売りが来なかったのが痛かったです。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲12:17 やっと手に入れた水。しかし凍ってる・・・普通の水でよかったのだけど。

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▲12:23 前日に買っておいたピーナッツのお菓子や日本から持ってきたお菓子で空腹を満たす。

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▲12:28 売り子さんもたまにやってくるけど、油っこいかき揚げ?のようなスナック類ばかりで弁当屋さんは来ませんでした。

どの駅にも子供の姿が。ミャンマーには少子化問題はない

目的地に向かって時速40-50kmほどで進む列車の旅。
途中でいくつもの駅を経由していくわけですが、気づいたことが一つ。
どこにも子供の姿をたくさん目にすることができました。
ものすごくさびれた片田舎の駅にも必ずと言っていいほど子供達が遊んでたり駆け寄ってきたりして、ああ、かつての日本もこんな感じだったんだろうなーと変に感慨深くなりました。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲12:43 何もない野っ原の向こうから駆け寄ってきた小坊主さん。

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▲12:45 朽ち果てた自動車で遊ぶ3人組。

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▲12:45 働く大人達。娯楽も少なく、仕事をして男女仲良くなって夜は××。子供も自然と増える構図はかつての日本にもありました。

チャイトー、タトンを過ぎてモウラミャインへ続くあたりは景色が最高

奇岩の名所として知られるミャンマーの観光スポットの一つ、チャイティーヨーの起点となるチャイトー駅を過ぎ、もう一つの大きな駅タトンへとたどりつきます。
そのあたりから大地が肥沃で瑞々しくなり、緑の色も濃くなってくるのを感じました。

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▲13:15 日本の田園風景にも似た田んぼ地帯が延々と続きます。

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▲13:24 チャイトーに到着。ホームで食べ物らしきものが売っている、こういうところで降りて買いに行けばよかったんだなー。

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▲13:25 チャイティーヨーを目指すであろうバックパッカーたち。欧米人の皆さんはここで降りて行きました。

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▲13:40 さらに列車は進み、景色も色を増していきます。

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▲15:39 ぽん菓子みたいなのを300チャットで購入。普通にぽん菓子でした。少し腹が満たされて満足。

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▲15:58 左に山と田んぼ、右には海、という景色が続きます。

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▲16:08 途中の駅にて。採石場がある町なのか、若い人たちが嬉々として働いてました。

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▲16:12 向こうの山が採石場?だいぶ削られた感があります。

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▲16:34 ミャンマーでは至る所に仏塔(パヤー)が建っていますが、それは田舎に行っても同じ。山が連なるところでは各山頂にパヤーが見えました。ブッダとともに生きるミャンマーの人々の信仰の厚さを感じます。

モウラミャイン直前のタンルウィン川を渡る橋が圧巻

モウラミャインまであと少しのところから高架の上を列車が走っていきます。
この先にはタンルウィン川という大きめの川が行くてを阻んでいるのですが、2006年に完成したタンルウィン橋のおかげでスムーズに渡っていくことができます。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:01 列車が高架へと上っていきます。

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▲17:04 ちょうど夕暮れの時間。サンセットを楽しみながら橋を渡ります。

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▲17:08 橋の全貌が見えてきました。

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▲17:10 橋の入り口の様子。車道が右側を走っています。迫力ありますねー。

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▲17:11 橋通過中。

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▲17:11 下を見ると川の水がよく見えます。安全対策まるで無し 笑。

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▲17:13 夕日を眺めながらの橋横断。

橋を渡っている間は速度も下がり、揺れも少なくなります。
心地よい風が車内に流れ、優しい夕日の光が列車を包み、なんだかこれまでの激しい揺れと暑さが嘘みたいに感じられました。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:17 素晴らしかった橋の眺望ももう少しで終わり。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:18 あとはモウラミャイン駅までまっしぐら。目的地はすぐそこ。

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▲17:33 そしてついにモウラミャイン駅到着!駅の看板が情けないことになってます。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:33 ホームではタクシーの運ちゃんが虎視眈々と待ち受けておりました。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:35 ホームに降り立ちました。列車はこの先ダウェイあたりまで行くものと思います。

モウラミャインの安宿「Breeze」英国コロニアル調のゲストハウス

この日泊まろうと思っていたゲストハウス「Breeze Guest House」は列車駅から結構離れていたのでタクシーで移動することにしました。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:36 駅からそれぞれの目的地を目指す人々。出口の方向はちょうど夕日が当たる方角でまぶしかったです。

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▲17:38 モウラミャイン駅の前にはたくさんのタクシーやバイクタクシーの運ちゃんが客待ちしてます。いや、客待ちというよりは客取りというべきか。

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▲17:38 宿までの料金を値段交渉中。結局2人で3000チャット、約300円で行くことに。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:40 宿へ向けてGO!

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:44 タクシーといっても軽トラの荷台を改造した乗り合いトラックみたいなもの。暑い国だからこそなせる技。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲17:46 夕日がちょうどタンルウィン川の向こうに沈んでいく様子がきれいに見られてラッキーでした。

宿に無事たどり着きチェックインしました。大小たくさんの部屋がありたくさんの欧米人がたむろしておりました。
地球の歩き方には外国人用の部屋は9部屋のみとか書いてありますが、そんな感じはなく宿泊客はほぼ外国人で部屋も満室に近い状態でした。

僕らは1泊14ドルのボロい部屋へ。フロントの話し声や道路の騒音が筒抜けな薄暗い部屋で、ベッドも硬くてお粗末。ツインで14ドル、安いととるかコスパ悪しととるか。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲18:25 Breezeゲストハウスの外観。英国植民地時代のコロニアル調の建物をゲストハウスとして使用しています。欧米人受けを狙ったのかネオンサインを最近取り入れたようです。ちょっと残念な見た目になっちゃってます。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲19:07 夜ご飯は近くの食堂へ。チキン野菜ごはんとチキンバジルごはん。とにかく朝ごはん以来ちゃんとした食べ物を口にしてなかったのでほっとしました。しかしチキンバジルはうまかったけど辛かった。

バゴーからモウラミャインへ列車の旅

▲19:34 ゲストハウスのフロント・レセプション。映画のセットのような階段を上った2階が僕らの泊まる安い部屋。

今回のケセラセラ

バゴーからモウラミャインまで列車で7時間半。ほんとにミャンマーの旅は移動に時間が食われます。もう少しお金をかけてVIPバスとかに乗れば快適に速く移動できたかもしれませんが、後の祭り。なぜか貧乏癖で安い方を選び、結果時間もかかり過酷な道に進んでしまう性分のようです。

連日の移動および朝晩の気候の変化、そして列車での揺れや食糧不足で妻の体調がイマイチ戻りません。
ほんとはこの先も南に移動していこうと考えてたのですが、もう一泊モウラミャインに滞在してゆっくり考えようと思います。