ミャンマー南部の町ベイから一日かけてタイのリゾート地カオラックまで移動

2週間以上に及ぶミャンマーの旅も終盤。
南部のベイから一気に最南端のコータウンまで行き、さらにそのあと船でタイのラノーンに入国。
そこからさらにバスで南下してタイのビーチリゾート、カオラックまで行ってみようということになりました。
ほぼ1日で果たしてこの行程を制覇できるのか!?

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ベイ発のミニバスは予定より早く出発

最後のベイ町歩きの後、泊まっていたホワイトパールゲストハウスに戻ってトイレやシャワーなど借りてのんびりしてました。というのもミニバスが来るのが5時半と聞かされており、その時はまだ4時過ぎだったから。

しかし、シャワーから出て歯磨きでもしようとしていたところにフロンロの女の子が「バス・アライブ・・・」と頼りない声で言うもんだから大慌て。
「え?あなた5時半って言ってたやん!?」と言っても実際にミニバスが来ちゃってるので、5秒で歯を磨き大急ぎで荷物をまとめてゲストハウスをでました。

2016/02/18(水)
ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲16:57 予定より30分以上も早く到着したミニバス、というよりトヨタハイエース。

ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲17:32 ほうほうの体で乗りこむとすぐに車は出発。乗客は僕らの他に最初6人ほどでした。そのうち4人がお坊さん!同席させてもらって恐縮です。

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▲17:59 しかしこのトヨタハイエース、車内を改造してあって座席を1列分余分に設置してある。なので僕らが座った列は異様に前後スペースが狭く、足がほとんど動かせないくらいの窮屈さ。これで12時間の移動は耐えられるのか?

ミニバスは順調にスタートし、結構なスピードで南を目指し始めました。
しかし、途中でなぜかUターン。運転手が何か電話で話してるのが気になります。

ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲18:15 夕日が眩しい時間帯。でもなぜか町に引き返してるんですが?

20-30分くらい進んだところで新たな客の連絡が入ったらしく、町に引っ返すという荒技をやってのけた後に再び出発。やれやれ、これで1時間くらいのロスだ。

ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲18:19 ほぼ町の中心部まで戻り客2人と大きな荷物を積み、再びスタートするミニバス。

ベイから南はところどころ舗装されていないガタボコ道

今度こそちゃんと出発し、いよいよ最南端のコータウン目指して車はスピードを上げていきます。
しかしベイの町の郊外に来ると舗装されてるんだかされてないんだか良くわからない道になってきました。
道幅も狭くなったり広くなったり、山道に入るとカーブが続き、車一台通れるくらいの橋も何度も渡りました。
とても主要都市を結ぶ道路とは思えず、まだまだこの辺りは未開拓な地域なんだなと改めて感じさせてくれます。

ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲19:19 写真を撮ろうにも揺れてて暗くてブレまくり。しかしさすがトヨタハイエース、しっかりしたサスペンションで予想していたほどの激しい揺れではありませんでした。

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▲20:27 2時間ちょっと走ったところで最初の休憩。道端のドライブインのようなところ。

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▲20:27 この車であと9時間くらい。まだまだ先は長い。

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▲20:31 夜ご飯は幾つかのおかずから選んで盛ってもらうミャンマースタイル。これがミャンマーでの最後の食事。チキンカレーとエビのマリネみたいなおかず。しょっぱい。

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▲20:48 食後にトイレ。高床式の通路の先の真っ暗なところで、なかなかの恐怖でした。これは男小用便器。

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▲20:48 なぜこんな高床式なんだろう。雨季に増水するのを前提に作られているのだろうか。

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▲20:50 周辺の道の様子。かろうじて舗装されている程度のボコボコ道。こういう道が延々と続きます。

車は休憩を挟んで黙々と南へ向けて走り続けます。
途中で幾つかの集落を通り、こういう場所でもちゃんと人々の生活があるんだなと思いました。
道端にはところどころ盛り土が見られ、人海戦術での道路工事が鋭意展開されてるのがわかります。

夜も更け、眠ろうとするんですがとにかく足が動かせず、座席はリクライニングできず、窓際に寄っかかってもたまにガツンと来る揺れですぐに引き剥がされてしまいます。

何かクッションを、と思ってカバンに入れていた服を取り出して手ぬぐいなどで丸めて即席のクッションを作って寄っかかったりしました。しかしガツンと来る揺れですぐに下に落ちてしまいあまり役に立たず。
こういう時は首回りのエアクッションとかがあると便利なんだろうなー。

それでも眠気が勝り、無理やりな体勢で数時間は眠れたと思います。
途中で何度か頭をぶつけたり首や足の痛みで目が覚めたりしましたが。

ミャンマー最南端の町コータウンに到着。イミグレーションオープンまで待機

2016/02/19(木)
ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲04:15 ある集落でお坊さんたちがみんな降りて行きました。暗くて良く分からないけど一応撮影。前の座席が空いたので妻はそちらへ移動。

気づくともうコータウンも目の前の場所に迫ってました。
途中で寄り道して客の大きな荷物を降ろしたりしましたが、その後無事にコータウンの町へ入っていきます。
コータウン周辺はもはやタイの雰囲気があり、道もきれいになり、他のミャンマーの町とは異なる印象でした。

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▲04:44 ついにコータウン到着!港周辺でミニバスを降ろしてもらいました。

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▲04:44 港周辺の様子。朝早くなのに人々の活気がありました。

ミャンマー出国のイミグレーションが開くのは朝の7時くらいだというので、それまで近くのカフェで時間を潰したり、周辺を散歩したりしてみました。
そしてこの町はミャンマーのSIMカード(ooredoo)が圏外でもはや使い物にならず、むしろタイのSIMの方が普通に使えるとのことで、スマホのSIMカードを入れ替えたりしました。

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▲04:49 スマホのSIMカードをミャンマーooredooからタイのTrue Moveへチェンジ。入れ替えただけですぐにタイの電波を拾いデータ通信も可能に。よかった。

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▲04:59 港の食堂でコーヒー飲みながら時間潰し。

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▲05:32 少し港周辺を散歩してみました。公園のようなところがあり入口に恐ろしい人形が立ってます。なぜこれなんだ?

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▲05:34 早朝だと言うのに人々がジョギングしたり器具など使って運動してます。

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▲05:38 コータウンの最南端にあるバイナウンポイントという場所。つまりここがミャンマーの南の端。

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▲05:38 謎のモニュメントが設置されております。ミャンマーの戦いの歴史を表してるのだとか。

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▲05:39 モニュメントの裏側が本当の最南端なのですが、カップルが闇夜に紛れていちゃついてたので近づけませんでした。

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▲05:42 徐々に夜が明け、空が白み始めました。海のあちら側はもうタイ王国です。

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▲05:49 タイ側へ届ける荷物の山?人々がせわしなく動き始めます。

コータウンからラノーンへ。ミャンマーを出国して船でタイに入国

7時にイミグレーションが開くという話でしたが実際は6時過ぎにオープン。手続きもそれほど厳しくなくスムーズにミャンマーを出国することができました。
その後船でタイのラノーンへ渡るのですが、船の客引きのおっさんがしつこくてちょっと辟易しました。船の客取り合戦が激しく、客引き同士で喧嘩っぽくなる場面も。もっと仲良く共同してできないものかね。ミャンマーの最後でちょっと残念な気持ちに。

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▲06:08 イミグレーションがオープンすると船の客引きのおっさんに言われてその場所へ移動。

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▲06:09 この建物がイミグレーションオフィス。

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▲06:19 ミャンマー出国にはビザの控え書類が必要。僕は持ってましたが、妻はあろうことかどこかに失くしたとのこと。しかしEビザを一緒に取得したので番号の控えなどがわかったらしく、係員の方が親切に対応してくれて問題ありませんでした。

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▲06:25 いよいよ船に乗ってタイ側へ。しかし船着場で他の客引きのおっさんが客を横取りしようとしてちょっとした喧嘩みたいな状況に。同業者同士で客の奪い合いみたいなのは見ていてちょっと残念。
客は僕ら以外みんなミャンマー人の様子で、全員で6人。料金は100バーツ。イミグレーションの男性も相場は100バーツと言ってました。

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▲06:32 ミャンマー側の出国チェックポイントの島。ここでパスポートチェックを行い、完全にミャンマー出国となります。

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▲06:37 タイとの国境に差し掛かるときに客引きのおっさんからライフジャケットが配られます。何を今更?と思ってたのですが、どうやらタイ側の法律で船に乗る際はライフジャケット着用が義務付けられてるのだとか。まあ形式的なものでそれほどうるさくはないようですが(前に座ってた太めのお姉さんは着ていなかった)安全のため着ておきました。

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▲06:38 客引きのおっさんが何やらコータウンで購入したタバコを袋に詰め替えている。タイ側で売りさばくつもりか。少しでも金になることには余念がない様子。しかしゴミを海にポイ捨てするのはやめてほしい。

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▲06:47 タイの陸地が見えてきました。そろそろです。

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▲06:57 タイ側のチェックポイント。ここではミャンマー人のパスポートだけチェックされるようです。

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▲07:05 ようやくタイのラノーン港に差し掛かるところ。

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▲07:07 ラノーン到着。ぎゅうぎゅう詰めに停泊している船を渡り歩きながら陸地を目指します。結構デンジャラス。

ラノーンのイミグレーションで入国審査。その後バスターミナルへ

ようやくタイ側に渡ったのですが、イミグレーションオフィスがタイ時間で8時半にならないと開かないとのことでしばらく港付近で待機することに。しかしゲートなど何もなく入国審査なしにそのまま出入りできちゃうので国境ならではの緊張感まるでなし。
時間が来るまでラノーンの港周辺を歩いてみたりしました。

タイとミャンマーの時差は30分。iPhoneは自動で修正してくれますがデジカメの方の時間設定を30分進めないといけませんでした。

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▲タイ時間08:22 イミグレーション手前のベンチで休憩。ミャンマー人のようにほっぺにタナカを塗る光景ももう見られないと思うとちょっと寂しい気持ちに。

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▲08:24 近くにセブンイレブンがあったのでヨーグルトを購入。ミャンマーではヨーグルトを探すのも大変でしたが、タイではコンビニでいつでも買えるのがうれしい。

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▲08:29 船着場のすぐ横は魚市場になっており、魚が地面に並べられて漁師や買い付けの人で賑わってました。

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▲08:57 あれこれやってるうちにイミグレーションがオープンしていたので入国手続きをしてもらいました。空港でやるより時間はかかりましたが問題なくスルー。無事タイに入国です。

ラノーンの町は温泉で有名。当初は温泉でもつかりながら残りの日数でのんびりしようと思ってたのですが、温泉なんて日本でも入れる!ビーチに行こう!ということになり、さらに南のカオラックに行くことに決めました。
カオラックへのバスはラノーンのバスターミナルに行けば何かわかるだろう、ということでソンテウ(乗り合いタクシー)で向かうことに。

ミャンマーのベイからタイのカオラックまで移動

▲09:07 バーツをほとんど持っていなかったので港のすぐ近くにあった銀行でとりあえずの現金を両替。とてもきれいで対応のいい銀行でした。

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▲09:20 余ったミャンマーチャットは銀行の並びにある商店のようなところで両替が可能です。タイ語の看板らしきものがありますが分かりづらいです。ここは銀行の職員さんに教えてもらいました。大通りに面したオレンジ色の壁の建物です。

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▲09:22 3,000チャット(300円ほど)だけ両替で対応してくれるのかと思ったけど、おばちゃんが快くきれいにタイバーツに両替してくれました。ここで85バーツをゲット。レートも悪くないようです。ミャンマー人向けのもぐりの両替所っぽいです。

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▲09:25 港付近に戻りバスターミナルへのソンテウを拾います。バスターミナル行きは「6番」のソンテウ。番号が決まっているようです。値段は一人20バーツ。

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▲09:44 20分ほどでバスターミナル到着。