気づいたら洗剤・石鹸の類をまったく使わなくなっていた

ブエナス・タルデス!

自宅のマンションが絶賛外装塗装工事中で、周りに足場が組まれてベランダに知らないおじさんがいて騒音とペンキの臭気でたまらなく落ち着かない毎日です。
騒音はヘッドホンとかすればごまかすことができますが、においだけはどうにもできません。
仕方ないのでなるべく自宅にはいないようにしてデニーズとかで仕事をする毎日です。

さて、以前話題になっていたこの動画

MAN

SNSなどで拡散されてたので見たことある人もいるかと思いますが、これロンドンのイラストレーターSteve Cuttsさんの作品です。
人間のエゴで他の動物を支配し、地球をゴミだらけにしてしまう、恐ろしい作品ですね。

彼は他にもパンチの効いた(かなりブラックな)風刺画イラストや数々のアニメーション作品を数多く描いています。
その中の一つ、ふとあるサイトで目にしてグサッと来たイラストがこちら。

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via : True Activist, Source : stevecutts.com

これ、意味わかるでしょうか?
地球がお医者さんに診察を受けているところです。

地球「先生、何かいい知らせですか?」
医者「検査の結果なんですが・・・」
医者「言いづらいのですが・・・」
医者「人間がいます。」
地球 ガーーン! ガガーーーーーン!

なんのこっちゃと思いますが、「地球」を「患者」、「人間」を「癌細胞」と読みかえて、医者が告知する場面をご想像ください。
患者さんにとって医者から癌告知を受けることは非常にショックです。
でも、「地球」にとって人間が今や「癌細胞」となっていることはあながち間違っていないと思います。

好き勝手自然を破壊し、環境を汚染し、自分たちの殺し合い(戦争)のために資源を大量に消費し、享楽のために次々と不要なものを作ってはゴミを増やし、挙句の果ては浄化されるのに10万年もかかるとかいう核廃棄物を地中に放り込もうとしている。

地球にとってこれほど害をもたらす生物がほかにいるでしょうか。
このまま突き進んだら地球が本当に癌に侵されて死んでしまうんじゃないかと、ひそかに心配している今日この頃なんです。

* * *

何かこう地球にとってもっと優しく生きていきたい、地球に負担かけないように生きていきたい、そう願う人も増え、様々な活動をしている人たち、団体も多い昨今ですが、まだまだそんな意識がない人がほとんどなんじゃないでしょうか。

地球に対して優しい生活
それを考えたときにまずできることは、汚染の元となる物質を排出しないというのも一つの考えです。

僕の場合、そういう意識を持ち始めてから気づけばミニマルな生活を好み、生活排水についてはできるだけ環境に影響のないものを使うように心がけるようになりました。
で、気づけば洗剤だの石鹸だの、そういった類のものはほとんど使ってないなーと改めて思った次第です。
そこまでしなくてもいいんじゃないかと我ながら思いますが、むしろそれが快適なんだから仕方ありません。

石鹸や洗剤は汚れを落とすために使うものですが、別にそれらを使わなくても快適なクリーンライフを送れます。

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石鹸は使わない

シャワーの時もお湯でざっと体を流すだけ。それだけでほとんどの汚れは落ちます。
石鹸でゴシゴシやると後で肌が乾燥してカサカサになるのが嫌だったんですが、それはつまり体を覆う皮脂を洗い流してしまうから。
それに体には常在菌がいて皮膚の表面を守る働きをしているのですが、石鹸や垢すりでゴシゴシやったらそれを丸ごと落としてしまうんです。
石鹸を使わなくなったら肌のカサカサがなくなり快適になりました。

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それでも体の汗や汚れが気になる場合は濡れた布で体を洗います。耳の後ろとか脂ぎってるところなんかはそうやって洗い流せばスッキリしますよ。

シャンプーの代わりにガスール

シャンプー・リンスもいつしか使わなくなりました。
最初はお酢を使ったり、湯シャンと言ってお湯でひたすら洗い流す方法を試したんですが、やっぱり頭は脂分が多いため後でかゆみが気になってべたつきも出てきてしまいました。(人によっては3ヶ月ほどで落ち着いてくる場合もありますが僕は途中で耐えられなくなりました。)
なので他に方法はないかと考えたところいい答えに行き着きました。

それがコレ。

ガスールというモロッコ原産の粘土です。

ガスールを小さじ半分~1杯くらいを容器にとって、水をその半量ほど加えて練り込むとペースト状になります。
お湯で頭を潤した後ガスール・ペーストを頭に優しく刷り込み、モミモミと指先でマッサージ。するとどうでしょう。シャンプーとリンスをした後のように頭がサッパリ!
皮脂を落としすぎることもなく汚れをキレイに落とし、さらに髪の滑らかさも保つことができます。
市販のシャンプーのようなキツイ匂いもなく、ほんのりとナチュラルな粘土の香りがある程度です。

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水に溶けるため流しても詰まらせることもなく、もともと自然の無添加な粘土なので環境もまったく汚しません。
旅に出た時もとても重宝しました。

歯磨き粉の代わりに重曹水。仕上げにデンタルフロス

市販の歯磨き粉って「これは一体なんなんだ?」というようないろんな成分が含まれていますね。フッ素だとかプラークコントロールだとかいろんな言葉がありますが正直何がなんだかわかりません。歯がスッキリ磨ければそれでいいのでいつしか歯磨き粉自体を使うのをやめました。
普段は重曹を水にとかして口をゆすいでから歯ブラシで磨くだけです。

重曹水で歯磨き

一時期、ココナッツオイルにターメリックとミントの精油を数滴加えたものを磨き粉として使ってました。ホワイトニングの効果があるとか。しかしターメリックで洗面台が黄色く汚れちゃうのが大変で一旦ストップ。磨いた後の感じはなかなか良いんですけどね。

ちなみに昔から歯磨き粉として使われていたというナスの黒焼きを今度は試してみるつもりです。お歯黒状態になりそうですが。

これ↓

シェービングクリームは使わない。水で十分

以前はたいそうなシェービングクリーム使ってましたが、今は水だけ!
あのクリームは意味があるんだろうか? 水で肌を濡らし、髭剃りで優しく肌を撫でるように何度か滑らせればキレイに剃ることができます。
僕は割とヒゲが濃い方だと思うんですが、剃刀負けすることはありません。コツがいるかもしれませんが、水だけでキレイに剃れますよ。
むしろ謎の成分満載のクリームを使って肌が荒れる方が怖いです。

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食器洗い洗剤は一切使わず最強タワシコンビで解決

毎日毎食後に食器を洗うわけですが、うちでは普段は亀の子タワシとアクリルタワシでほぼ完結です。これほどの最強コンビはありません。100円ショップで売ってるような安いやつでかなり重宝します。
まず水で流しながら亀の子タワシでゴシゴシと油汚れを落とします。これで結構キレイになるのですが、その後にアクリルタワシで仕上げの洗浄。これで完全に汚れは落ちます。

亀の子タワシとアクリルタワシ

▲亀の子タワシとアクリルタワシの最強コンビ。亀の子が二つあるのは一つは食器用、もう一つは野菜洗い用です。

しかしフライパンなど油汚れがひどい時はさすがに亀の子タワシまでも油まみれになってしまいます。
そんな時はまず使い古しの布切れで油を拭ってある程度キレイになったところで米ぬかをまぶします。我が家では自宅に精米機があり、玄米を精米すると米ぬかが生成されるんですが、それを利用するわけです。
米ぬかに水を少したらしてタワシで優しく擦っていくと油は完璧に落ちていきます。最後に水で洗い流して終了。
油も極力流さず、環境汚染の元となる洗剤を一切使わない方法です。

古布と米ぬかで油汚れはほぼ落ちる

▲古布と米ぬかで油汚れはほぼ落ちる

その他洗剤、消臭剤などは重曹、クエン酸、ミョウバン水などで代用

トイレや風呂の掃除、消臭剤、制汗スプレーなど。まあ世の中にはありとあらゆる洗浄剤・消臭剤が市販されていますね。
うちでは汚れ落としは重曹水やクエン酸薄め液におい消しにはミョウバン水、ちなみに制汗剤なんかも市販のは使わず、50mlのスプレーボトルに入れたミョウバン水+ミントの精油を一滴垂らしたものを使います。自分の汗臭さはもちろん、下駄箱の靴のにおいや、生ゴミポリバケツのにおい消しにもかなり有効です。
ファブリーズとか全く必要ないです。

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▲洗剤、クレンザーの代わりに重曹、アルコール、クエン酸などを利用

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▲制汗剤は50mlのスプレーボトルに入れたミョウバンの薄め液+ミント系の精油を垂らしたもので。

洗車もたまーにするけど水で洗い流すだけ

車を洗う時もものすごい泡だらけにして丹念に洗っている人を見かけますが、あそこまでする必要あるのかな?と思っちゃいます。
車なんて走ってればまた汚れるんだし・・・価値観の違いといえばそれまでですが。
僕の場合はバケツに一杯水を汲み、モップに水をつけてひたすらゴシゴシと車を洗います。乾いたらホコリっぽい汚れが残りますが、乾いた雑巾でゴシゴシやればキレイに落ちます。

今回のケセラセラ

いつだったかマンションのごみ捨て場で排水溝から臭いが立ち込めていた時がありました。そこで住民の方が良かれと思って塩素系の洗剤をドボドボ流し込んでいるのを見て、「あ。。。アカンやつだ・・・」と思ったものです。
そう、彼らは全く悪気がなくむしろ良かれと思ってドボドボ塩素を流し込んでいたんだと思います。
これも価値観の違いか意識の違いか

その塩素が川に流れて海に流れて、つもりつもると地球の環境はどうなっていくんだろう、と少しは考えをめぐらしてほしいと思います。

個人がちょこっと意識を変えたくらいで地球環境が変わるとは思いませんが、これも気持ちの問題です。
人間の寿命はせいぜい長くて100年。住まわせてもらっている地球に対して、「立つ鳥跡を濁さず」という気持ちで日々暮らしていきたいものです。
人間が地球の癌細胞なんて言われないようにするためにも。

でもね、ほんと洗剤とか使わない生活が慣れると快適なんですよー。肌とかも荒れないしね。
ケセラセラにお試しあれ~