長年悩まされ続けた頭痛。原因はすべて「首」にある!

日本人の4人に一人はなんらかの慢性的な頭痛を抱えてるそうな。
かく言う僕も昔っから頭痛に悩まされること早ウン十年。
この原因はいったいなんなんだろう・・・これは自分の健康に対するテーマでもあります。
頭痛の種類は大きく分けて3種類。僕は緊張型か?
頭痛にもいろいろ種類があるようで、大きく分けて下の3つに分かれます。
1.偏頭痛(片頭痛)
その名の通り、頭の片側や目の奥などがズキンズキンと脈打つように痛み、数時間から数日間で自然と収まります。
数日~数週間の間隔で急に起こります。女性に多い症状。
2.緊張型頭痛
ストレスや無理な姿勢が続いた時に起きます。後頭部から首筋にかけて引っ張られるような痛み、頭を締め付けられるような圧迫感。
毎日のように長時間続く。普段から座りっぱなしの人、パソコン仕事などの人に多い症状。
3.群発頭痛
眼の奥をナイフでえぐられるような強烈な痛み。ある一定の期間、毎日15分~3時間ほど続きます。男性に多い。原因は不明。
友人で群発頭痛持ちがいて、相当大変そう。先天的なもので原因が分からないのがつらいですよね。
で、僕は原因と症状から見て緊張型かと。
ストレスがたまった時や夜遅くまでパソコンやスマホとかやってて翌朝起きるのが遅かったりすると発生したりします。長年付き合って来ていろいろコツや感覚、前兆みたいなものが分かってくるものです。
頭痛の他の日常的な症状や死に関わるような病気の根本的な原因は?
それと自分、肩こりも結構ひどい方。
解消するために整体やカイロなんかにもいったことあるけど、結局一時しのぎにすぎませんでした。
あとはドライアイってやつですか。
目がシパシパする時があって、ひどい時は目薬さしたりしますがそれも結局一時しのぎ。
根本的な解決にならない。
僕はまだ大丈夫かと思うけど、他にも更年期障害やら自律神経失調症、不定愁訴、うつ病、そして命にかかわる脳梗塞やくも膜下出血など。
これらの症状に悩む人が世の中に大勢いるというのに、現代の医療では根本的な対処法がまだ確立されてないんじゃないでしょうか。
頭痛や不定愁訴などは病院に行ってもその治療薬や鎮痛剤を処方されて「お大事に」で終わり。
薬で一時的に良くなったように思えるけど、これって警報機が鳴る火災現場でうるさい警報機を止めているだけ・・・なのでは?
火災は起こったまま、むしろ勢いがどんどん強くなっている・・・のでは?
頭痛やその他の不調はほとんどが首が原因らしい
で、それらを解決するカギがあるんじゃないかと、若干目からウロコ状態になった本を新年に読んだので紹介したいと思います。
頭痛はもちろん、上に書いた原因が特定できない症状は、ほぼすべて「首」に起因している可能性があると述べられています。
著者は松井孝嘉さんという香川県のお医者さんで、全身CTスキャン開発に従事した人で日本の脳卒中死を激減させた功績を持つお方。
頭痛や慢性疲労と首の関係性を30年以上研究して来られたそうです。
頭痛のほとんどは首筋にある「三叉神経」と「大後頭神経」に関連するもので、首の筋肉が凝り固まってこれらの神経を圧迫することで頭痛が起こると述べられています。
病院とかに行くと「頭痛」という言葉で終わっちゃうけど、この先生は首筋の緊張から起こされる頭痛や様々な症状を総じて「頸性神経筋症候群」と明示しています。
首筋(頸部)の神経が原因で起こる症状だから「頸性神経筋症候群」。
初めて聞く言葉ですが、なるほどー!という感じです。
平たく言えば「首こり」ですね。
頭痛のみならず、ドライアイや目まい、更年期障害やストレス症候群、パニック症候群、さらにはうつ病なんかも「頸性神経筋症候群」によるものだということです。
つまり、今まで原因不明だったり単なるストレスのため、と片付けられていた症状はほとんど首が原因!と。
実際、これら謎の症状で長年悩まされて来た人が首の治療を行うことで回復した例がこの本に事細かに掲載されています。
(患者の症状と治療経過、回復への道のり、患者の手記などが多数掲載され納得させられます)
頸部の神経を支える筋肉のバランス崩れが首こりの原因
人間の頭は重さ約6kg、ボーリングの球が首の上に乗っかっているというイメージ。
これを支えるために頸部が常に圧迫され緊張状態にあるわけだから、そりゃ何かしら神経に影響が出るってのは納得のいく事実。
パソコンなどで長時間座りっぱなしの人や事故とかの衝撃で首のバランスが崩れた人など、何かしら症状が起こるのは当然の結果です。
たとえるなら、神輿を担いでいる人のうち、半分の人が力を入れずに遊んでいる状態です。
この例え、分かりやすいですね。
一生懸命頑張っている残り半分の人たちが疲弊していくのは明らか。
頸性神経という神輿を担ぐ筋肉君たちのバランスが悪いので、ホンワカさせて統一感を取り戻し、バランスを持ち直すのが首治療のイメージかな、と素人的な発想をしてみました。
首凝りの原因や改善の糸口
パソコンやスマホ、ゲームなどを長時間同じ姿勢でやる人は注意!
これが現代人の首こり原因のナンバーワンと言っていいかも。
これを防ぐには長時間連続は避け、たまに休憩を入れたり、モニター画面の位置を調整したりした方が良さそうです。
僕はスタンディングデスクを自作し、姿勢を正して立ちながらパソコン作業をする「立ちPC」を実践しています。これ、結構おススメです。
ノートPCもなるべく避けた方がいいとのこと。どうしても下向きの姿勢になるので。
あとは不必要にスマホなどを見ない。電車ではよっぽどの用事がない限りスマホは立ちあげないようにしてます。
ドライアイ
PC仕事の人は「目の疲れが原因で頭痛が起きる」と考えがちですが、実は逆で、頭痛が原因で目の疲れ、ドライアイが起こることも。
頭痛はつまり首こりなので、やっぱり眼精疲労も首が原因ってことなのか。
首を冷やさない
首が冷えるとコリが起こりやすくなるので、冬はもちろん、夏でもエアコン対策としてスカーフなどをして首を冷やさない工夫が必要。
また、お風呂で半身浴が健康にいいと言われてますが、首が冷えちゃうのでちゃんと体全体を湯船に浸した方が良いでしょう。
ただし、片頭痛は暖めると血管が拡張して痛みがひどくなるらしいので、逆に冷やした方がいいとのこと。
緊張型頭痛は温める、片頭痛は冷やす、そう覚えておきましょう。
そのほか日常の心がけで首こりを防ぐ
この本に書いてあったアドバイスをメモ的に書いておきます~。
重いショルダーバッグは避ける
片方の肩に重圧がかかるので、筋力のバランスが崩れ首こりの原因になります。
できれば左右の手で頻繁に持ち変える習慣をつけるか、リュックサックみたいに両肩で背負うタイプのバッグが望ましい。
自転車は前傾姿勢にならないタイプを
風を切って走るロードバイクは最高ですが、首に負担がかかるので、普段乗りはママチャリみたいに姿勢が垂直になる自転車が望ましいと。
ママチャリ、ナンバーワン!!
車の運転はヘッドレストに頭をつけて
知らず知らずのうちに前傾姿勢になって首に負担がかかることも。
なるべく姿勢を正して首をヘッドレストにつけて運転すること。(運転してない人も同様。)
枕を選ぶ
首や肩がリラックスできる寝心地のいい枕を選ぶのが頭痛やその他の症状を和らげる一番のポイントかも。
人間、一日の三分の一は寝ているわけですからね。睡眠時間の状態は大事です。
枕が大事と言ってもいきなり高いお金を出して高級枕を買うのでなく、タオルを重ねたり位置をずらしたりして、一番リラックスして寝られる状態をチェックしてから自分に合った枕を買い直すのがいいかも。
僕は今まで使ってた枕に、折りたたんだバスタオルを2枚敷いて寝るのが一番楽だと言うことが最近分かりました。
その高さだと朝起きた時に肩周りの重い感じが劇的に減少したんですよね。
今まで生きて来てなんでこうしなかったんだと、過去の自分に小一時間問いただしたいくらいです。
枕の心地よい高さや形は人によって千差万別なので、タオルなどを使って自分でいろいろ調整しながらやるしかないと思います。
マッサージやカイロプラクティックスなどはヘタすると危険
肩凝りがひどすぎて整体やマッサージ屋さんに行ったこともあります。
その際首筋をグイグイ揉まれたり、首をグキッとひねられたりしたこともあるわけで。
その後、揉まれたところが痛んだり、ひねられた後に違和感を感じたりしたことも実は結構あります。
「これで良くなれば・・・」という一心で放置してましたが、これって結構ヤバい状態なのだと。
首は脳と体をつなぐ極めてデリケートな部分。ここの筋肉を傷つけるような行為は絶対のタブーと、この著書で述べられています。
もちろん適切な対処をしてくれる施術者さんもいらっしゃるけど、なるべく首はそっとしておいてやることが望ましいのかも。
首に強い力を加えたりすると極度に筋肉が緊張して、逆に症状が悪化するという例も少なくないそうです。
頻繁に整体に通ってる人なんかは、この辺のことを整体師さんなどと相談して施術してもらうといいかも。
そのほか、この本では頭痛などの症状と首の関連性について、いろいろな興味深いお話が満載。
正月からこの本を読んでなかなか目からウロコ状態でした。
そんなわけで、今年の健康テーマは「首」!
首の状態を良くすれば、頭痛やその他謎の不調が改善できると信じて、生活のいろんな場面に気遣いを入れたいと思います。
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