インドで購入したリウマチに効果のあるアーユルヴェーダの薬アレコレ

今回インドに1か月ほど行ってきましたが、妻の持病のリウマチをアーユルヴェーダでなんとかしたいというのが大きな目的でした。
結果的にナチュロパシーを生活に取り入れることで症状はだいぶ改善していきました。
前回と前々回の記事
しかしまた寒い日本に戻って症状がぶり返さないとも限らないと考え、副作用の生じないアーユルヴェーダの薬やサプリメントをインド滞在中にたくさんゲットしておきました。
インドには町中にアーユルヴェーダ薬局がたくさんある
インドでは町中にアーユルヴェーダの薬局がたくさんあり、行く先々でリウマチに効果のある薬やサプリメントを購入することができました。
▲アーユルヴェーダ薬局は窓口のみのお店が多い。どんな薬がほしいのかを伝えると症状に見合った薬を出してくれる。
▲インドの自然派医薬品ブランド、Himalayaを扱うショップ。ナチュラルハーブや天然素材を使ったコスメ商品などが買える他、各種サプリメントも充実。(店によって品ぞろえやボリュームが異なる。)
お店はどうやって探すのか
初めて訪れる町では右も左も分からない状況です。そんな時はGoogle先生の助けを借ります。
Google Mapを開き「ayurvedic pharmacy」と検索するとMAP上にズラーッとマークされます。
例えば南インドの大都市、チェンナイで検索したところたくさんあるっ!!
自分がいる場所と照らし合わせ、近くのアーユルヴェーダショップに行ってみましょう。
少し遠いところにある場合はUberなんかを利用すると良いかと思います。
インドのUberについてはこちらの記事を参照してみください。↓
インドで買ったリウマチに効果的な薬アレコレ
ナチュロパシーのドクターに処方されたりアーユルヴェーダ薬局で出してもらった薬アレコレ。ザザッと紹介します。
Himalaya Wellness Shallaki / Bone & Joint Wellness
まずはHimalayaブランドのピュアハーブ「シャラキ」という商品。
Shallaki(英語ではBoswellia ボスウェリア)はインドの乾燥地帯に生える樹木で、関節リウマチの抗炎症効果がある生薬として知られています。
サンスクリット語で書かれた数千年前の古代インドの書物にも「痛みを和らげる治療薬」と言及されているほど、伝統的に効果が認められているんですって。
Zandu Maha Yogaraj Guggul
Guggul(グッグル)とはインド西部グジャラート州やラジャスタン州などの砂漠地帯に生息する棘のある植物で、古くから関節リウマチの炎症を抑えたり鎮痛効果を促す没薬(もつやく)として知られています。
この「Maha Yogaraj Guggul」はグッグルの成分にプラスしてトリファラやチトラック、ヴィダンガなどと呼ばれるインドのハーブが配合され、関節や神経、筋肉から余分な脂肪を取り除く相乗効果をもたらしてくれるとのこと。
▲独特な形状のパックに入ってる。
ちなみに、幡井勉さん(日本にアーユルヴェーダを広めた第一人者)著「アーユルヴェーダの世界」をたまたま読んだところ、この薬についても触れておりました。
私が臨床で使用しているのは、グッグルそのものではなく、グッグルを主薬としたヨーガラージャ・グッグルという製剤です。これは三十種類ほどの生薬を混ぜ合わせたもので、グッグルの他にハリターキーやピッパリなども含まれ、アーユルヴェーダ薬品を製造しているザンドゥというボンベイ(現ムンバイ)にある会社から市販されています。
このMaha Yogaraj Guggulはインドで買うと40粒入りで100ルピーでした。
うちの妻はムンバイで幾つかのアーユルヴェーダショップに寄って買えるだけ買ってました(゚Д゚○)
Stifain Tablets
神経筋、骨格組織を再活性化する効果のあるアーユルヴェーダ薬。
上述したグッグルやMaharasnadi Kwathなどという関節の動きをサポートするハーブやミネラルが組み合わさった製剤です。
関節リウマチの他、テニス肘とか腰痛、坐骨神経痛、捻挫などにも効果があるとか。
妻がティルバンナマライという町でネイチャーキュアを施すホスピタルで診察を受けたのですが、その際にドクターからこの薬を処方されました。
▲ティルバンナマライのホスピタルでアーユルヴェーダ式脈診をしてもらってるところ。あ、おれも写ってる^^;
▲こちらが処方してらもった「Stifain Tablets」。表面はインディゴカラー。
後日チェンナイのアーユルヴェーダショップで聞いてみたところ、普通においてありましたので市販もされているようです。
▲20粒で134ルピーでした。
飲み方
1錠を一日2回
Sallaki Plus Tablets
上で紹介した「シャラキ」の他に「ニルグンディ(Nirgundi)」と呼ばれるハーブの2つが主な成分となっているのがこのシャラキ・プラス。
ニルグンディはアーユルヴェーダのマッサージ用のオイルとしても使われ、特に関節の痛みによく効くのだとか。
このShallaki Plusもティルバンナマライのホスピタルでドクターから処方してもらった製剤です。
やはり慢性の関節リウマチなどの変形性関節症に効果が見込めるとのこと。
▲妻がドクターに処方してもらったもの。
この薬も市販されており、チェンナイのアーユルヴェーダ薬局で手に入れることができました。
▲箱に描かれている絵がなんとも・・・。関節炎全般にバッチリ効きそうです。値段は10粒入りで80ルピー。
Nagarjuna Rheumat 90 Liquid
グッグル、シャラキ、ニルグンディ他、自然の生薬が20種類以上含まれた抗関節炎効果のあるリキッドタイプのアーユルヴェーダ薬です。
これも上記と同様ティルバンナマライのホスピタルで処方されたお薬。
しかしあろうことか別の町で瓶ごと落としてしまい玉砕。
その後チェンナイのアーユルヴェーダ薬局で同じものを2本購入することができました。
飲み方
15ml(大さじ1杯)を1日2回または3回飲む。
▲パッケージと瓶の写真。この絵柄がまた・・・。関節痛にビリリッと効きそうだ。
Himalaya Wellness Pain Relief Oil
痛みの緩和剤として肌に塗布するアーユルヴェーダオイルです。
神経の緊張を和らげ、鎮痛効果のあるショウブ(英名:Sweet Flag)、アーユルヴェーダで幅広く使用され抗炎症性と加温性があり痛みを軽減するワサビノキ(英名:Drumstick)、そして抗炎症と体を温める作用があるお馴染みのショウガなどが含まれております。
体の痛みがある部分にオイルをつけてマッサージすると徐々に痛みが和らいでいきます。
2月のインドは場所によっては寒いところもあり、うちの妻も朝起きたら足の甲に少し痛みを感じることがあったようです。
そこでこのオイルを使って熱いシャワーを浴びると不思議と「痛みが消えた!」と喜んでおりました。
関節リウマチなど痛みがひどい時に使うと効果的かと思います。
日本でアーユルヴェーダの薬を使うメリット
- インドに行く機会のある人は、これらのリウマチに効く薬、その他アーユルヴェーダ薬品やタブレットは現地で割と簡単に手に入れることができます。値段ももちろん現地価格なのでかなり安く手に入ります。
- アーユルヴェーダの概念に基づいて作られた製剤なので副作用がほぼゼロ。
日本でアーユルヴェーダの薬を使うデメリット
- 日本では薬事法の関係で使用に関して保証無し
病気の治療と予防医学(健康維持増進)の両面を扱うアーユルヴェーダを日本で実践する際、日本の医療行為に抵触する可能性があるものも多く、近年アーユルヴェーダの代表的なハーブが薬事法の対象となり自由に入手するのが困難になる例があった。安心安全にアーユルヴェーダを提供できるよう他の周辺医療とともに統合医療の在り方に対する制度を整えていく必要がある。
新版 アーユルヴェーダの世界―統合医療へ向けて (アーユルヴェーダ叢書)より引用
今回の僕らみたいに現地で直接購入したりネットの個人輸入サイトなどで手に入れた場合は、製品に関しては全く保証がない。(そりゃそうだわな。)
なのでこれらの薬を使うのは完全に自己責任です。 - 入手しづらい
インドに行く機会がないとなかなか手に入れることができません。
薬を買うためだけにインドに行くのも現実的じゃないですね。 - 日本の通販サイトでも扱っているが高い
使用するのは自己責任が伴いますが、日本でも輸入薬品を買うことができます。
ただしどれも割高だったり品薄だったりします。
参考までにAmazonで検索したら出ていたアーユルヴェーダの薬を貼っておきます。
購入・使用は自己責任で!
Shallaki
Guggul
Himalaya Pain Massage Oil(上で紹介したものと違いますがショウブやショウガなど温めて痛みを和らげる効果のある成分が含まれます。)
【2017/3/27追記】
日本国内でアーユルヴェーダの薬やコスメなどを扱う個人輸入の通販ショップもあります。
以下の二つがおススメです!
今回のケセラセラ
せっかくインドでリウマチに効くといわれる薬をいろいろ手に入れることができたので、ブログでも備忘録がてらご紹介した次第ですが・・・
当の妻本人、実は日本に帰国してからほとんど使っておりません。
というのもインドに行って食生活を根本から変えていった結果、痛みがほとんど出なくなり、薬を使う機会がなかったため。
アーユルヴェーダは予防医療でもあるので副作用のないこれらの薬を服用しておいてもいいとは思うのですが、今のところ症状が悪化するというようなことがないので様子見の状態といったところでしょうか。
病院に行ったりアーユルヴェーダの薬を使ったりするより、まず「食事を見直す」ことが何より大事なんじゃないかという結論です。
インドでナチュロパシーに出会い、そして学ぶことができたのが大きかったと思います。
前回の記事
日本の病院で処方されていた抗リウマチ薬を飲むのをやめて約2か月になる妻。今のところケロッとしてますね。あの痛みに悩んだ日々は何だったんだろう?
化学的な根拠があるわけでもないし、ど素人の僕としては何も主張できませんが、ナチュロパシーに基づく食事とライフスタイルの根本的な見直しがいろんな病気を片っ端から解決していく鍵なんじゃないかと本気で思うようになりました。
妻の症状を今後も観察しつつ、また状況をブログに書いていこうと思います。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。私もリウマチで病院に通院しています。
薬漬けでは体がどんどん弱ってしまうと感じていて、根本的な治療法を模索中です。
こちらの記事を読ませていただき、大変参考になりました。やはり食事と規則正しい生活は大切ですね。
最近の奥様の体調はいかがですか?
私のブログで記事を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
佳鹿さま、コメントありがとうございます!
妻はインドでのナチュロパシーを元にした食事と規則正しい生活で症状がかなり改善されました。
自分の体にあったファスティング(断食)を続けると短期間で改善するかと思います。
ブログで紹介したアーユルヴェーダの薬も飲み続けていますが、副作用はなく体の調子も良好です。
ただ、仕事などで忙しくなったりついついストレスで暴飲暴食(^^;)など生活リズムが乱れるとたまに痛みが出る時もあるようです。
完全にストレスのない規則正しい生活というのは大変ですよね。なのでまた近々インドに行ってリフレッシュするつもりです。
記事のご紹介、全然問題ありません(^^)/ お役に立てればうれしいです。
ありがとうございます!
もう1つお聞きしたいのですが、インドには、リウマチ患者はどれくらいいるのでしょうか?
リウマチには国差があるようで、メキシコとアルゼンチンがリウマチ罹患率が多く、ハワイは少ないそうです。
インドの医療はアーユルヴェーダが主流で、重症患者は少ないのでしょうか?
またインドに行かれたら、旅行記楽しみにしています。
私もいつかインドに行ってみたいです。(*^^*)
インドのリウマチ患者はどのくらいかデータが見つけられず正確にはわからないのですが、こちらのページにある図を見ると、割合的には日本と同じくらいかもしれません。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rheumatoid_arthritis_world_map_-_DALY_-_WHO2004.svg
ご指摘の通り、メキシコやアルゼンチンほか中南米諸国、ロシアや東欧などが患者比率が高いようです。
アーユルヴェーダやナチュロパシーなどの民間療法は治療費も安いので通いやすく、多くのインド人が利用していると思われます。重症の場合は大型の西洋式の病院にいく場合もあるかもしれません。
これはあくまで想像ですけど、民間レベルでアーユルヴェーダが浸透しているインドでは重症患者数で見るとほかの国より少ないのでは、と考えてます。(ちゃんと調べたわけじゃないのでなんとも分かりませんが・・・)
またインド旅行記、お楽しみに!コメントありがとうございました。
私も20年リューマチ持ちです。幸い軽くさほど痛みで苦んでません。ツアーで今月グラジャート地方へ行きます。良いことを聞きました。ヒマラヤパインマッサージ? を買います。冬の朝手の関節が動かないときに使ってみたいと思います。