インドで飛行機に乗り遅れそうな時に取るべき行動とは?
インドに来ますと環境や人々の様子、習慣などが日本とはまったく違っていて驚くことばかり。
日本では絶対ありえないようなこともインドでは日常茶飯事です。
「郷に入りては郷に従え」
日本にいるときの常識や道徳観は隅っこに置いておいて、インドに来たらインドなりの常識で動くことが要求されることがよくあります。
飛行機に乗り遅れそうになったら→急ぐしかない
先日、デリーから国内線のLCC(Indigo Air)でウダイプルへ行こうと急に思い立ちました。
今ではネットで簡単にフライトチケットが予約できます。
なんとその日の朝に予約して当日の昼過ぎの便で飛ぶということも可能です。
今回もウダイプルへの便が昼の13:40出発でチケット予約できてしまったので、急に慌ただしくなってしまいました。
といいつつ、予約時はまだ朝の8時半くらいだったので、とりあえず朝ごはんを食べに出かけたり、ちょっとした買い物をしたりフライトの搭乗券をプリントアウトしに行ったりしました。
▲朝のバハールガンジーストリート。ニューデリー駅前のメインバザール。
で、ふと飛行機のターミナルを確認したら、国内線LCC発着場は「1D」というターミナルで、国際線とは別の場所にあるってことに気づきました。
地下鉄駅も国際線ターミナルの一つ前の駅で降り、さらにそこからシャトルバスで移動しないと行けないってことが分かりました。
「え?これ時間ヤバいんじゃね??」
かなりうっかりしてました。
とにかく急いで荷物をまとめ、ホテルをチェックアウトして空港へと向かいます。
インドでとにかく急いで移動したい場合→ズル入りしまくる!
「ズル入り」っていうと日本では道徳的、人間的にどうかしてると捉えられます。
しかしここはインド。
インドを旅行したことのある人なら分かると思いますが、インド人はとにかく人のことなど考えず我先にと言わんばかりの横入り・ズル入りが横行しています。
例えば駅の切符売り場なんてズル入りされないように前の人と背中とおなかを密着して並ばないといけません。
切符を買ってる時も横から縦から斜めから、いろんなズル入り攻撃を受けますので、それを阻止しながら買わないといつまで経っても買えません。(窓口がすいてる時はそんなことないですが。)
▲駅の切符売り場はだいたいいつもこんな感じ。横入りされないようみんな密着して並んでる。
急いでいる時、緊急事態の際などは日本人的な控えめさの代わりにインド人並みの図々しさを全面に押し出して行動すべし!
で、結果を最初に言うと・・・
ホテルから空港まで行く道のりも予想以上に困難の連続でしたが、図々しさ全開で動いたところなんとか間に合うことができました。(逆に控えめな行動をしていたら確実に乗り遅れていた・・・)
では、当時の行動を振り返ってみたいと思います。
第一関門 メトロ駅入り口の荷物チェック
空港へとつながるメトロの乗り場はニューデリー駅のすぐ隣。
どこへ行っても人・人・人で、分かりやすい看板なんてものもありません。
しかしGoogle Mapと人の流れを追いながらなんとかメトロ駅の入り口へ。
▲ニューデリー駅を横断しないと地下鉄駅にたどり着けない。駅の通路はこんな感じの人混みでグッチャグチャ。
急いで地下鉄に乗りたいところでしたがここで第一の難所が。
駅入り口の荷物検査のため、おぞましいほどの人の列が階段の上までつながっていました。
これをまともに並んでいたらどれだけ時間がかかるかわからない。
そんな時は、そう、ズル入りです!
行列を無視して荷物チェックの金属探知マシーンへ直行。
とにかく急いんでるんだ!入れてくれ!と懇願したらすんなりと先に通してくれました。
第一関門突破!
第二関門 切符売り場
あろうことかここも行列が!
切符は窓口と券売機の二つで買えそうだったので、妻は窓口、僕は券売機に並んでどちらか先に買えたらOKというようにしました。
ここはおぞましいほどの行列ではなかったので、2分ほどで窓口で購入することができました。
唯一ズル入りしなかったポイントです。
ということで第二関門も正規に突破(笑)!
第三関門 シャトルバスのチケット売り場
無事に地下鉄に乗り込み、LCC発着場のあるターミナルへとつながる「Aerocity」という駅で下車します。
国際線の「インディラ・ガンジー国際空港駅」の一つ手前です。
駅を降りるとターミナルまでのシャトルバスが発着しています。
ここでバスのチケットを購入するのですが、ここにも異様な行列が。
チケット販売員一人に対して10人以上がお金を持った手を差し出して我先にとチケットを買おうとしています。
販売員のおばちゃんは「わかったから、落ち着いて!」といった具合に一人一人対応してました。
これもまともに待っていたらバスに乗り遅れてしまう!
▲シャトルバスのチケット売り場も大混乱。
そんな時は、そう、ズル入り!
おばちゃんの後ろに回り込み、斜め後ろからお金を差し出すという強引な手段により他のインド人より早くチケットを買うことができました。
▲Aerocity駅を出たところ。目の前に空港行きのシャトルバスが待ち構えていた。
ま、結局バスが満員になるまで発車しなかったのでチケットを急いで買わなくても良かったんですが。
あとチケットチェックもなかったので、そもそも買わなくても良かったのではと思いましたが。
▲バスの中もぎゅうぎゅう詰め。シートを1列分増やしていて、ありえないくらい狭い!
なにはともあれ、第三関門突破!
第四関門 空港入り口の荷物チェック
なんとかかんとかLCCターミナル(1D)にたどり着き、ターミナルの入り口へ。
しかし、ここでもまたウザいほどの行列が(泣)!
建物内に入る前に門衛による荷物チェックが実施されており、ここはかなり長い列ができていました。
これをまともに待っていたら確実に乗り遅れる。
そんな時は、そう、得意のズル入りだ!
行列を無視しまくり、入り口付近の門衛にフライトチケットを見せ、
「時間がないんだ!通してくれ!」と懇願。
するとチケットとパスポートを先にチェックしてくれ、無事にターミナル内へと入ることができました。
ちゃんと並んでいた人たちよ、ごめんね!
そんなこんなでなんとか第四関門も突破!
第五関門 チェックインカウンター
LCCのターミナル内も人でいっぱい。
事前にオンラインチェックインしていたので少しは安心だったけど、液体類の入った荷物があったのでそれを預けないといけません。
▲人でごった返すデリー空港LCCターミナル出発ロビー。
Indigo Airの手荷物預けカウンターを見つけるもここにもやはり行列が!
とりあえず列に並ぶが、時間を見ると登場開始の20分前。
のんびりしていたら間に合わないぞ。
そんな時は、そう、ズル入りしかない!
といっても、僕が列に並びながら妻がカウンターの職員に事情を説明し、先に通してもらうようリクエスト。
しかしなんだか知らないけど別のレーンにあるカウンターを指示され「Go Fast!」と急かされます。
指示されたカウンターはそれほど行列がなかったのですぐに手続きすることができました。
対応してくれた職員も時間がないってことは把握していて急いで手続きを進めてくれました。
そうして無事に手荷物も預けることができ、搭乗開始の10分前。
▲カウンターで自分の番なのにこんな風に横入りされるので、それを防ぎながらも手続きを進めてもらう。
なんとか最後の関門も突破して、ギリギリのところで飛行機に無事乗ることができました!
▲Indigo Air搭乗。数々の難関をくぐり抜け、ようやく飛行機に乗ることができた。
今回のケセラセラ 最後のオチ
ウダイプルへの飛行機に乗って「なんとか間に合って良かった〜」と胸をなでおろしました。
ところがその先にオチがありました。
ウダイプルに到着して荷物を引き取る際、自分の荷物が流れてこない・・・。
はい、見事なロストバゲッジです。
慌てていたので預け荷物の中身をチェックしてなかったのですが、入れてはいけないライターやリチウムバッテリーなどは入れてません。
たぶん、ギリギリで手続きをしたので飛行機に乗っけてもらえなかったのかも(謎)。
ズル入りしまくったバチがあたったのか。
ウダイプルでの1日目は荷物がない状態で過ごしました。
慌ててギリギリでもケセラセラ〜とはなかなかいかないものです。
インドに限らず、飛行機に乗る際は有り余るほど時間に余裕を持って行動したいですね!
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