人生は8センチ。せかせか生きたってしようがない

列車事故で痛ましい事件が起きました。

 

運転士は結局どうなったのだろうか?

 

詳しいことは分からんが、いずれにしてもカーブにさしかかる所でスピードを上げすぎたのが事故の原因だと考えられます。

 

 

運転士がなぜそんなに急いだのか。

 

前の停車駅でオーバーランして時間を損ない、その分の遅れを取り戻すためにいつも以上にスピードを上げたという説があります。

 

それにしても1分や2分の問題です。

 

運転士は少しの遅れでも会社側から処分されるのを恐れ、慌てたのかもしれない。まさかこんな大事故につながるとも知らずに。

 

 

電車が遅れると乗客からも苦情が来るし、会社からもうるさくいわれる。
ただ、10分とか20分の遅れならまだしも、1分や2分という短い時間でとやかく言われるのだから、運転士も相当なプレッシャーだと思います。
 * * *

 

話が飛躍しますが、現代の社会はなんでも急ぎすぎ。

 

なぜもっと心に余裕をもてないのか。

 

 

以前にボリビアを旅したとき、列車が8時間遅れで到着し、やっと出発したと思ったら脱線して3時間ほど足止めを食らったことがあります。

 

欧米人のバックパッカーは発狂していましたが、地元のボリビア人たちはとにかくのんきなものでした。

 

時間が遅れたとしても、特別急ぐというわけではなく、「仕方なく」そのスローな時間をマイペースにすごしているように見えました。

 

遅れたから何とかしないといけないというのは分かりますが、ある程度「仕方ない」という気持ちも持ち合わせたほうがいい。

 

 

 

高校の時の地学の先生が言っていました。

 

「人生は8センチ」

 

 

これはどういうことかというと、1年を1ミリという長さに例えたら、人の一生を80年として、80ミリ=8センチという計算です。

 

 

だからどうしたと言われればそれまでですが、

 

西暦2000年だったら、2メートル。
人類誕生から450万年、すなわち4.5キロ。

 

 

極端な例ですが、人類の歴史から考えると人の一生なんてせいぜい牛糞程度の大きさです。

 

そんな牛糞の中でせかせか急いだって仕方ないことでしょう。

 

 

ましてや宇宙が誕生したといわれる200億年前(諸説あり)から現在までの時間を長さにしたら、実に20000キロ。つまり地球半周の長さ。

 

 

もう1分とか2分なんてどうでもよくなってくる。