木曽の奈良井宿散歩。非日常感を味わえるブレのない街並みがステキ

8月下旬に山梨と長野県に旅行に行ってきましたが、その最後に訪れた木曽の奈良井宿というところがとても良かったので写真とともにご紹介します!
奈良井宿はこんなところ
奈良井宿(ならいじゅく)は、中山道34番目の宿場として江戸時代に栄えた宿場町です。
木曽路にある十一宿のうちの一つで、最も標高が高い場所に位置しています。現在は重要伝統的建造物群保存地区として、当時の町並みが保存されています。
参考:Wikipedia「奈良井宿」
何と言っても江戸時代の雰囲気を残した街並みが1kmにも渡って続く景観に圧倒されます。
国道19号(木曽路)沿いの道の駅「奈良井・木曽の大橋」は無料駐車場なので、そこに車を止め、名物の木曽の大橋を渡った先に宿場町が広がっています。



宿場町の手前に中央本線の奈良井駅があり、ちょこっと立ち寄ってみました。

さて、いよいよ奈良井宿散歩、略して「ナラサン」です!
もう入口からしてすごい景色。古い街並みがズラーっと奥まで続いています。




木造の味わい深い日本家屋が立ち並び、その中をゆっくり静かに歩いていきます。





150年以上前に栄えていた宿場町。
この奈良井宿の先にある鳥居峠は当時の旅人にとって木曽路最大の難所だったようで、そこに挑む前の休憩どころとしてこの宿場町が賑わっていたそうです。





宿場町の奥には「鎮神社(しずめじんじゃ)」があり、お参りして散歩を終えました。

ブレのない街並みを探して
日本国内を旅行すると見事な大自然や味わい深い古い街並みが残っているところを訪れることがあります。
しかし大自然から一歩町に入ると外食チェーン店や見覚えのあるショッピング系の看板、くどいほどに立てられたのぼり旗、信号機や電信柱、横断歩道、道路標識などなど、「日常的な光景」が広がっています。
古い街並みを残すエリアもある程度は「古さ」を残しているものの、急に近代的な家が現れたり、場違いなビルが建っていたり、景観を崩す要素を排除しきれていないことに残念さを感じることがあります。
一方海外では景観を維持するための条例が施行されていたり、街並みの統一感を崩さないように住民がしっかり取り組んでいるところがあったりします。
例えば中国の雲南省を旅行した時に麗江という街を歩いた時のこと。周辺の村々を含め昔ながらの風景をしっかり残しており、近代的に見えるものをできるだけ排除し、住民や行政がしっかりその風景を維持しようと取り組んでいることに感銘を受けました。
【中国雲南省】テーマパークみたいな麗江古城、ノスタルジックな束河古鎮と白沙村
もちろん観光エリアを抜けたら近代的な街が広がっているわけですが、旅行者が訪れそうな場所は広範囲にわたって景観を維持しているところが日本ではあまり見られないよなーと思ったものです。
中国に限らず、ヨーロッパもそういう場所が多いのが魅力的です。
先日のブログ(国内旅行もいい。だけどやっぱり海外の旅は別次元)でも書きましたが、こういった理由があって僕はついつい海外に目を向けてしまうのかもしれません。
せっかく非日常を味わいたくて旅行してるのに急に日常の光景がデーンと現れたらシラけちゃいません?
古い街並みを売りにしているなら「日常感」をしっかり排除して、ブレのない「非日常感」を演出してほしい!という思いを抱いてしまいます。
* * *
そこへ行くと今回訪れた奈良井宿はなかなかの「ブレのない」非日常感を醸し出していました。
どうせまた日本家屋の間に普通の民家が建っていたり、残念なのぼり旗がヒラヒラしてたりするんだろーと思ってたらそんな様子は微塵もなく。どこまでも続くノスタルジックな光景と自然の中に溶け込んだ日本古来からの街並みがとても美しい場所でした。
まだまだ探せば日本にもこういう場所があるんだなーとウザい上から目線で呟きました。
日本は地震や台風などの災害も多いし、木造家屋は大火事ですぐに燃えてしまうので、古くからの景観を維持するのは並大抵なことじゃないっていうのは分かります。でもやっぱりこういう光景を目の当たりにすると一旅行者としてとても感激してしまうのです。
Luis Travel Vlog 木曽の宿場町巡り
奈良井宿の前に景勝地として有名な「寝覚の床」や、水舟に癒される須原宿などを散策しました。
今回のケセラセラ
平日の遅い時間で、しかもコロナ禍が収まっていない時期だったので人が少なく、開いているお店も少なく、ひっそりとした雰囲気だったのもある意味幸いだったかも。
こういう街の景色が他にもたくさんあるはず。日本国内旅行が楽しくなってきました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません