ベルリン街歩き。現地在住のイラストレーター夫妻にお世話になる

1か月のヨーロッパ旅を終えて一息つきました。
少しずつ回想録をアップしていこうと思います。

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ヨーロッパへの往復フライト

今回はフィンランド航空利用、ヘルシンキ経由でベルリンへ。
(帰国はオープンジョーでマドリッドからヘルシンキ経由で日本へ。)
チケットは1人分往復で45,900円。なにせ燃油サーチャージが高い。全部合わせると1人11万円弱になりました。

ベルリン到着。友人の出迎えを受ける

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まずは最初の訪問地ベルリン。
ここではベルリン在住の友人でイラストレーターの高田ゲンキ君と美穂子さん夫妻にお世話になることに。
忙しい時間をさいて空港まで出迎えに来てくれました。
(写真好きの2人なので上の写真も到着時に激写された!)
宿泊も彼らのお宅に泊らせてもらえるとのことで、本当に至れりつくせり、持つべきものは友だなー。どうもありがとう!

ベルリン市内の移動に便利なチケット

ベルリンでは地下鉄やバス、トラムなどが48時間乗り放題のチケットがあり、それも購入して用意しておいてくれました。

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▲48時間有効のチケット。16.9EURO。初めにメトロやバス等の刻印機で刻印してから48時間有効。

最初に文化の違いを感じたのは地下鉄の入り口。
日本では改札がしっかりしているけど、ドイツでは切符の刻印機がポツンとあるだけ。
チェックする駅員もいなし、入ろうと思えばタダ乗りできちゃいそう。
しかしたまに抜き打ちで検札があり、不正が見つかった場合は高い罰金を支払ないといけない。
完全に乗客の良心に任せているおおらかさに思わず笑みがこぼれました。

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▲街中にはバスの他、こんなトラムがあちこち走っています。いつどこで乗ろうが改札などはなく出入り自由。こんなに自由でいいのかと思ったけど、以後他の国でも基本的にドイツと同じ様な感じで乗り降りできることが分かりました。必ず改札や切符チェックがある日本では信じられないけど、そこがヨーロッパらしいところ。

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▲ベルリンを走る列車。この色遣いや太い枠線がなんともかわいい。

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▲もうひとつ文化の違いを感じたのが、地下鉄や列車などに自転車を自由に持ち運びできること。車両に自転車のマークがあるところは持ち運びOK車両。公共の交通機関と自転車を使えば車やバイクなどがなくても遠い距離を移動できます。エコロジーを考える意味で日本も見習うべきところです。
また、列車内に犬を連れて乗り込む人もたくさんみかけました。日本ではまず考えられないこと。しかしどの犬もちゃんとしつけられていて行儀よくしており吠えたりしない。こういった光景は他のヨーロッパの国々でも見かけることができます。犬を家族の一員としてとらえており、それが社会的にも当たり前な雰囲気がすてきです。

空港を出てバスと地下鉄を乗り継ぎ、彼らの住むアパートへ。
少し天気が悪く、そして結構肌寒い。
ヨーロッパはこんなものなのかなー。
夜7時過ぎに近くのギリシャ料理屋に食事に出かけたけど、まだ外は全然明るい。
暗くなるのは9時ごろ。うーん不思議。

ベルリン観光

さて翌日。うそのように快晴!絶好のベルリン観光びより。
高田夫妻に案内されてベルリンの主要な見どころを周ってみることに。

ベルリンの壁やブランデンブルク門、戦時中に犠牲となったユダヤ人の追悼記念公園。
ベタだけど必須の観光名所を見て回りました。

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▲東西冷戦の象徴と呼ばれ、1961年~1989年にドイツを西と東に分断していた「ベルリンの壁」。
今ではベルリン随一の観光スポットです。
一部だけ残された壁の東側には海外の芸術家やアーティストが思い思いのアートを描き、イーストサイドギャラリーとして知られています。
ただ観光客や地元の不届き者による落書きがひどく、それが残念でした。

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▲ドイツ国旗の上に ユダヤのダビデ星が。戦時中は考えられなかった組み合わせ。(もっとも当時のドイツはナチスの鉤十字だったけど。)

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▲こんな印象的なアートも。

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▲「ブレジネフとホーネッカーのキス」と言われるアート。旧東ドイツと宗主国のソビエトのそれぞれのリーダーがキスをしている象徴的な絵。お互いの国の永遠の愛を表しているのだとか。

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▲ポップなイラストっぽいアートもいろいろ。作者の思惑が知りたいですな。

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▲巨大な絵画を展示している博物館みたいでもありました。写真がたくさんありすぎるのでこのへんで。

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▲旧東ドイツの中心地、アレクサンダー広場にある世界時計。周辺には社会主義時代の味もそっけもないビルがたくさん残されています。

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▲統一ドイツの象徴「ブランデンブルク門」。かつて東西分断時代には目の前に壁が立ちはだかり、行き来することができなかった門。今ではたくさんの大道芸人やミュージシャンがパフォーマンスするなか観光客が行き来して記念撮影などする重要な観光スポットとなっています。

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▲虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑。別名ホロコースト記念碑。1万9073㎡の敷地にコンクリート製の石碑2,711基がグリッド状に並ぶ象徴的な場所です。遠目は四角いコンクリートの塊が連なっているだけなのかと思いきや、中の方に進んで行くと深さが増して行き、自分の背丈より大きな石に取り囲まれる。歩くスペースも狭く、まるで迷路のよう。希望があるかのように見せかけて結局救いようのないどん底に落とされた当時のユダヤ人たちの心境を表しているのだろうか。

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▲ソニーセンター。いろんなお店や商業施設が軒を連ねる、現代のベルリンの象徴的なスポット。東西統一後、近くにあるポツダム広場の再開発の一環として建設されたようです。ここでおいしいソフトクリームを食べました。

蚤の市巡り

ちょうど日曜日だったので、あちこちで蚤の市が開催されており、それを見て回るのも楽しみでした。
骨董品やアンティークものが多く、かわいらしい家具や瀬戸物、雑貨等、個人的にビビっとくるものは結構ありました。

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▲こんなかわいらしいホウロウの食器なんかもたくさん。

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▲家具なんかもこんな感じで露店売り。高田夫妻はこの市場で机を購入してそのまま担いで持ち帰ったそうです。

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▲この日は天気も良く暑かったせいか公園にはたくさんの人が日光浴したりバーベキューしたりダラダラとドイツ流の休日を楽しんでいました。あちこちで路上ライブとかパフォーマンスやってて歩いてて飽きなかったな~。

食事・食べ物

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ドイツと言えばビールにソーセージというイメージかもしれないけど、街中にはいろいろな料理屋があり、この日のランチはトルコ料理屋でファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)を食べることにしました。
僕ら夫婦はベジ派でもあるので、肉料理がメインのヨーロッパでは今後もこのファラフェルにお世話になることに。

ドイツをはじめヨーロッパ諸国では健康への意識も高まってきており、安全でヘルシーな食事を好む人が増えて来ています。
街のあちこちにBIOショップと言われる、いわばオーガニック食品を専門に扱うお店をよく見かけました。

お世話になった高田夫妻も普段の食事はBIOショップで買っているということで、朝食にはオーガニックな野菜、パン、惣菜、ジャムなどを頂きました。

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もちろんBIOだけでなく普通のスーパーや量販店もあるわけで。
BIO的意識を高める人と、従来の食生活を変えず肥満と不健康路線を突っ走る人と、近年大きく二分されている傾向にあるとか。
それは日本でも似た部分があるけど、ヨーロッパの場合はBIOショップが一つのブランドとして街中に多く存在するだけ意識は高いのかなと思ったりましした。

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▲高田家のキッチンを拝見。欧米では賃貸でも家具付きなのが普通らしく、彼らの住むアパートも冷蔵庫が備え付けてあり、家具の一部と一体化していました。
ちなみに冬は相当寒いのですが、アパートがセントラルヒーティングで部屋はいつもポカポカ。しかも光熱費は家賃に含まれる。いろいろ日本もシステムを見習ってほしいところがいっぱいありました。

カフェ文化

ベルリンに着いて3日目にはもうポーランドに向けて出発しなくてはいけなかったのですが、飛行機の時間まで余裕があったので、もう少し一緒に街歩きをしました。
この日は特に観光をするわけでもなくブラブラと街を散策。
疲れたらカフェで一息。

そう、このカフェというのがヨーロッパでは重要なポイント。
ちょっと一息入れる場所。友人と語らう場所。軽い食事を取る場所。

もちろん日本にもカフェはたくさんあるけど、ヨーロッパのそれはもうちょっと生活に密接した、なくてはならないスポットのように思えます。

余った時間はカフェでゆっくりコーヒーと軽食をとりながら、談笑していました。

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▲たまにこういう流しのミュージシャンが現れて演奏してくれます。気に入ったらチップをチャリン

クリエイティブ都市ベルリン

ドイツは外国人にも長期滞在が可能なアーティストビザなどを発給して積極的に海外からのクリエイターを受け入れているようです。
特にベルリンは観光の町としてだけではなく、クリエイティブなアーティストが集まる街としても熱いところ。
ベルリンがなぜそのような街に発展したのかは歴史的背景があるようです。

参考
ベルリンにクリエイティブな人材が集まる歴史的背景
クリエティブ都市・ベルリンのスタートアップが熱い理由

高田夫妻もそういった情報をいち早くキャッチし、先行き不透明な日本からベルリンへと脱出してきたノマドワーカーです。
なかなか彼らのようにすぐに行動に移せる人はまだ少ないかと思えますが、これからの時代、仕事や生活の領域を日本にとどめずグローバルな視野で広げていく人たちが増えて行くんじゃないかと思ったりもします。

なにはともあれ、彼らのおかげでとても有意義なベルリン滞在となり、いい刺激を受けました。
そしてこれから始まるヨーロッパの旅の入門編?としてもいろいろ勉強になりました。