海外ホテル予約サイトを賢く使って快適な旅を
海外を旅行する時に宿を予約するのに便利なホテル予約サイト。
僕がよく利用するのは以下の3つのサイトです。
今回のスリランカ旅行もほぼ毎回これらのホテル予約サイトを利用し、新しい場所へ行く時の煩わしい宿探しの手間を省いて快適な旅を続けることができました。
それぞれのサイトに会員登録(無料)し、長いこと使い続けていると思わぬ特典にありつけることもあります。
例えば今回スリランカで最後に宿泊したコロンボの宿は、Hotels.comの「Hotels.com™ Rewards」という特典でオーシャンビューの快適なホテルにかなりの低価格で泊まることができました。
また、帰国便の経由地ソウルのホテルで1泊したのですが、その時はbooking.comの「Genius」特典でレイトチェックアウト対応となり、帰りの飛行機の時間に合わせてゆっくりとホテルの部屋で過ごすことができました。
僕は買い物などで付いてくる「ポイント」とか個人的に面倒くさくて「特典」とかも常に関心が薄いのですが、こういうホテル予約サイトでは予約する時に自動的かつ分かりやすく特典の利用を促してくれるので、横着者としてはとても重宝しています。
海外ホテル予約サイトの特徴と特典の種類など
僕がよく利用する上記3つのサイトに限ってちょっとおさらいしてみます。
booking.com(ブッキングドットコム)
オランダのアムステルダムに本拠地があるホテルブッキングサイトの大手。
世界中のホテルを網羅しており掲載数は他のサイトに比べ群を抜いて一番多いです。
宿泊費の高いヨーロッパもバックパッカーに優しいバジェット(格安)なホテルが多く掲載されているため、一昨年(2013年)に訪れた際はとても便利に使わせてもらいました。
支払いはあらかじめサイト内でクレジットカード決済できる場合もありますが、基本は現地の宿で直接支払いとなります。
そのため、キャンセル規定がとてもゆるく、宿泊直前までキャンセル料が無料になることもあり助かります。
そしてbooking.comの特典である「Genius会員」サービスは、以下のようなメリットが挙げられます。
- ホテル宿泊費が10%割引になる
- アーリーチェックインが可能になる
- レイトチェックアウトが可能になる
- 有料駐車場が無料になる
など。
もちろん限定特典なのですべてのホテル対象ではないのですが、かなり多くのホテルでこれらの特典が対応可能になります。
サイト上で「Genius割引」対象のホテルを抽出して検索することもできます。
とにかくできる限り宿は安く済ませたい場合など、Genius特典対応のホテルを検索して賢く旅費用を節約できます。
スリランカの帰途、韓国のソウルに1泊したのですが、その時のホテルもGenius特典でレイトチェックアウトが対応になりました。
普通なら11時にチェックアウトしないといけないところ、空港に行く時間に合わせて16時まで部屋でのんびり過ごすことができました。
▲ソウルのホテルで夕方4時にチェックアウトするまで自宅のようにくつろぐ男
ではBooking.comでGenius会員になるにはどうすればいいのか?
それは簡単です。Booking.comで5回ホテルを予約するだけで自動的にGeniusメンバーに昇格してしまうのです。
僕は結構な頻度でサイトを利用しているので忘れてしまいましたが、確か「あなたはGeniusメンバーになりましたよ」というような通知が来たのをなんとなく覚えています。
その時は「へぇ~」としか思いませんでしたが、こうして実際に特典を使用することができて「あぁブッキングドットコム使い続けていて良かったなー」とじんわり思った次第です。
agoda(アゴダ)
タイのプーケット島を拠点にスタートしたホテルブッキングサイトで、現在はシンガポールに本拠地があり、世界中のホテルを網羅しています。
特に拠点があるアジア(その中でもタイ)のホテル掲載数が多いのが特長です。
今回のスリランカ滞在でもBooking.comと併用して利用しましたが、Booking.comには出ていない格安のホテルがあったりして、そういう「穴場ホテル」を見つけるのにも役に立ちました。
また、Booking.comが現地支払いメインなのに対し、agodaは基本事前決済です。
予約した時点でカード決済が行われ、現地のホテルでは煩わしい支払いなどしなくて済みます。現地通貨の持ち合わせが少ない時など助かりました。
アゴダにはポイント特典「アゴダ・リワード」というのがあり、一般会員(プレミアメンバー)は1米ドル分予約するごとに20ポイントもらえます。
そして12,500ポイント貯まった時点で25ドル分の割引特典を得ることができます。
さらに25,000ポイントで50ドル、37,500ポイントで75ドル・・・というように掛け算の単純計算でポイントを貯めれば貯めるほど割引額が増えていきます。
また、ある一定のポイント数がたまると上級会員「エリートメンバー」に昇格し、一般会員より細かい区切りで割引額を得ることができます。
15,000ポイントで30ドル、20,000ポイントで40ドル、25,000ポイントで50ドル・・・というように5,000ポイント単位で相応の割引額を得られます。
(上級会員といってもポイント数に応じた割引率が変わるというわけではないようです。)
アゴダリワードで注意しなくてはいけないのは、なんと1年単位(毎年の大晦日)でポイントが失効してしまうということ。
これ、はっきり言って「使えねー」という感じです。
まあ1年のうち何十回も国内外のホテルをアゴダで予約するような人、あるいは1泊数万円もする高級ホテルばかりを予約するような人は利用価値があるのかもしれません。
僕のようにたまに海外に行った時にだけ安宿探しのためにアゴダを利用するくらいの人は、正直それほどポイントが貯まらないうちに失効してしまいます。
それからBooking.comみたいにサイト上でポイントがたまったことを分かりやすく教えてくれればいいのですが、アゴダのサイトはその辺りが分かりづらく、気づかぬままいつの間にかポイントが失効していた、なんてこともあります。
なので僕のようなポイント制に疎い人間は向いてないシステムだと思いました。
(実際2013年に貯めてあった約18,000ポイントが2014年の元旦に知らぬ間に没収されていました(ToT)。)
Hotels.com(ホテルズドットコム)
アメリカに本拠地があるオンラインホテル予約サービス。
同じくホテルや航空券の予約をオンラインで行える「Expedia」の子会社ということで掲載されているホテルの内容が同期していることもあるようです。
Hotels.comの特典として特徴的なのは「Hotels.com™ Rewards」というもの。
対象のホテル10泊分に対して1泊分が無料になる!という太っ腹なサービスです。
10泊ならばよく旅行に出かける人はすぐにクリアできちゃうんじゃないでしょうか。
ところで、この特典を見て下心のある人(わたくしです)ならこう思うはず。
「安ーいホテルばっかり10泊して特典で高級ホテルに1泊しちゃおうかなー」
・・・
そう世の中甘くありません。
どんなホテルでも無料になるというわけではなく、「無料宿泊特典でご利用可能な金額は、10泊分の部屋料金の1日あたりの平均金額」とサイトに説明があるように、安ーいホテルばっかり泊まってた人は、特典も安ーいホテルだよ、ということ。
「無料」というよりは結局「割引」という表現が妥当です。
10泊の平均額が例えば3,000円だったとしたら、1泊分の料金が3,000円割引になると、そういうことです。
平均が50,000円だったらもちろん50,000円分割引。
上述の下心も事務的に玉砕される現実的な特典プログラムとなっております。
とはいえ、今回のスリランカ旅で実際この特典を利用する機会に恵まれて、完全無料とは行かなかったもののシンプルにうれしかったです。
ちなみにスリランカ旅の最後に泊ったコロンボのホテルはこちら↓
ジ オーシャン フロント (The Ocean Front)
「Hotels.com™ Rewards」の特典として、8,000円ほどの宿泊費が6,000円ほど割引となり、実質2,000円ほど(+税金やサービス料)で泊れたのは、「ポイント非信奉者」の僕としてはまさに「棚からぼた餅」でございました。
ちなみに6,000円の割引ということは前10泊分の平均宿泊費が6,000円だったということ。これは昨年(2014年)周ったイギリス、フランスの旅で貯めたもの。英仏は安いホテルでも5~6,000円しますからね・・・。
しかしスリランカでは6,000円は結構大きな額です。
英仏で「高いなー」とか思って泊ったホテルの「報い」がスリランカで生きたわけです。
「Hotels.com™ Rewards」はアゴダのポイントみたいに1年限定という縛りはなく、退会しない限りずーっと維持できるのも横着者にとってはありがたいです。
▲ちょうど事故に遭った後だったので、帰国前に海辺の快適なホテルで心身ともに休息できて良かったです。
今回のケセラセラ
今回紹介した3つのホテル予約サイトはiPhoneなどのアプリにもなっていて、旅行中は頻繁に活用しています。
それぞれスマホに特化した使いやすさで、特にbooking.comのアプリは頻繁にバージョンアップを繰り返しており、ユーザーのニーズを着実に反映して毎回かゆいところに手が届くような改善がなされています。
ホテル予約なんていうと1か月前に予約、遅くても旅行出発前までには・・・
というのも昔の話。
新しい町にバスで到着したらバスターミナルでスマホを開いて泊りたいホテルを選び、当日予約。
今ではそんなことも当たり前になってきました。
これらのサイトの他にもホステル予約に特化した「Hostelworld(ホステルワールド)」や、最近話題の民泊検索・予約サイトのAirbnb(エアビーアンドビー)など、自分の旅のスタイルや好みに合わせてありとあらゆる選択肢が用意されています。
もちろん自分の足で宿を探すというのも旅の楽しみの一つという人もいるかもしれません。
だけど「その部分は楽したいなー」と思う様になった僕みたいな古参バックパッカーには本当に便利で欠かせないツールです。
今後もこれらのサイトを賢く使って快適な旅を楽しみたいと思います。
(あ、アゴダのポイントはたまにチェックするようにしよーっと。)