15年以上続けて来られて考えた。バンドを長続きさせる要素とは何か
ブエナス・タルデス!LUISデス!
前回に続きバンド関係のネタです。
おかげさまでバンド結成してからそろそろ16年。
しかし長いことよくやってるなーと思うけど、あんまり年数とか意識したことないんですよね。楽しくて続けてたらこんだけの年数が経っていたというだけで。
考えてみればこれまでケンカや仲違いしたりしてバンド内が険悪な雰囲気になるなんてことはほとんどなかったと断言できます。
仕事や家庭の事情で離れていった仲間もいますが、現在の主要なメンバーはほぼ変わらず。
長年同じメンバーで続けてこられたのには理由があるのかなーとふと考えてみました。
音楽の志向、方向性が一緒
これが最大の理由かと思いますが、僕らのやっている音楽は特殊なジャンルで他にやっているグループが日本にはほとんどいません。
フラメンコギターをバンバン叩いて4拍子系のリズムを刻みながら力強く弦をかき鳴らし、スパニッシュあるいは日本語で情熱的な歌を歌う・・・というのがうちのバンドの大雑把な特色ですが、本当にこれ以上でもこれ以下でもなく、他に変えようがない音楽なんです。
もちろんいろいろ味付けしたりアレンジに工夫したりもできますが、基本はパーカッシブなギターと情熱的な歌。これを突き詰めてやってるバンドは他にいません。
なので、この音楽が好きで集まったメンバーなので路線を変えようもなく、方向性にブレがありません。
音楽の志向、方向性が統一されている、これが繋がりを保つ一番の理由ですね。
だからと言って思いを強めすぎない
方向性が定まっているので、あとはその道を突き詰めていくわけですが、基本ユルく楽しくやっていこうというコンセプトは変わらず。
以前はこのジャンルの音楽をとにかく世に広めたいと思い「NPOでも立ち上げて普及に務めようか」なんて鼻息荒くしていた時期もありました。またギター教室を開校してこの音楽の人口を増やそう!なんて息巻いていたことともあったっけ。
でも最近はなんだか落ち着いちゃって以前ほどの鼻息の荒さはない状態です。
自分らが楽しく演奏して、見ている人たちも一緒に楽しんで歌って踊れれば、それが一番の喜び。
徒党を組んでチェーンを広げて行かずとも自分らが楽しそうに続けていけば自然と仲間は増えるだろうという考えが定着してきました。
NPOとかナントカ協会とか、変に組織化してたら息苦しくて長続きしなかったんじゃないかと。今思えば。
▲ギター教室をやろうとしたこともあったけどそもそも教えるのがウマくないため長続きしなかった。
目的が「金儲け」じゃない
メンバーそれぞれ本業を持っててバンド活動はいわゆる副業です。
僕のように自営業の人間もいますが、ほとんどが月給をもらって仕事しているサラリーマンです。
時間は制限されますが金銭的な余裕があります。そのためバンド活動の目的が「お金儲け」になることはありません。
例えば自主企画のライブを行う時も準備や集客、リハの参加・不参加、演奏中のパフォーマンスなどでギャラに優劣つけるなんてことはしません。だいたいの場合頂いた報酬をきれいさっぱり人数分で山分けです。ワタクシ一応バンドのリーダーですがピンハネするようなこともしません笑。
「お金儲け」が目的じゃなくて「いかに自分たちが楽しんで、いかにお客さんを楽しませるか」のみが最大の目的なので、金額がどうのとかは実際の所あまり重要じゃないんですよね。(もちろん頂ける合計金額が多いと喜びますが 笑)
いくら稼いだじゃなくて「どんだけ楽しく演奏できたか」がバンド活動のバイタリティーにもなるので、そこで揉めるということはないのです。
▲ヴォーカルがライブ会場に来る時はいつもくたびれたサラリーマン姿だが、衣装に着替えてギターを持つと途端に様変わりする。
細かいことは突っ込まない
うちのバンドの男どもは血液型がO型がB型です。大雑把でテキトーで細かいことをたいして気にしない人間の集まりなので、それもバンド内融和に好作用をもたらしてるんじゃないかと思います。
メンバー間でお互いの特徴や性質を心得ている
バンドも一つの社会です。バンド運営の中で知らず知らずのうちに役割分担みたいなものが出来上がってます。別にお互いに任命したり命令したりすることなく、得意な分野で率先してやれることをやってます。
例えば、僕は広報・クリエイティブ担当、他のメンバーは営業、経理、音響技術、健康管理、車両担当などなど、それぞれ本業にも通じる部分があってバンド運営にうまいこと生かすことができてます。
それらがお互い任せきりだったらギクシャクした雰囲気も生まれかねませんが、ゆるくフォローしあって負担になりすぎないバランスが取れてるんじゃないかなーと思ったりします。
▲うちのバンドメンバー構成。気づけばなんと人材バランスのとれたバンドなんだろうと膝を打った。
ミスを責めない
ライブなどで遅刻してきたり、急に欠席になったり、頼まれてたことが間に合わなかったり、などなどイレギュラーなことがちょくちょく発生します。
それはみんな仕事や家庭を持っているのでどうしようもないことなんです。
そんなことをいちいち責め立てることはしません。逆に仕方ないねーと笑ってやり過ごすことで後腐れも全く残りません。
▲たまに曲の歌詞や構成を間違えて本番中に少しうろたえるが、終わったらみんな忘れて気にしない。
ウェットな関係にはならない
ミスを責めない代わりに過剰に褒めたりお互いに気を遣いあったりするなんてこともないのかなーと思います。
プライベートまで仲がいい、家族ぐるみの付き合い、とかっていうのはありません。
あくまでバンド内での仲間づきあい。仕事や家庭の話なんかをしたりはしますが、敷居をまたいで踏み込む関係ではないです。
ウェットな関係になりすぎず、かつドライにもなりすぎず「仕事仲間」くらいの中庸な関係性をキープするのがいいのかなと。
▲家庭に内緒で仕事と偽りライブに来る場合もあったりする。それは各自の問題で他のメンバーは一切関与しない。
今回のケセラセラ
掘り下げれば他にもいろいろ出てくるけどキリがないのでこの辺で。
まとめますと・・・
- 目指す方向性、理念が一緒
- 金儲けを目的としない
- 細かいことは突っ込まない
- メンバーどうし役割を心得ている
- ミスを責めない
- 過剰に褒めない
- プライベートに踏み込まない
- ウェットな関係にはならない
うちのバンドに関しては以上のような特色を持ってストレスなく15年以上続けてこられました。
これをバンドじゃなくて仕事仲間とか会社に例えてみても、ある意味「うまくやっていく秘訣」につながるんじゃないかと考えてます。
というわけで今後もケセラセラ〜と楽しくバンド活動を続けていきますよー♪♪
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