旅先でも安眠!強力な遮音効果のある発泡ウレタン製の耳栓が手放せない

物音が気になって寝つきが悪く、せっかく寝入ったとしてもちょっとした騒音で目が覚めてしまうことってありませんか?
何か翌日に大事な用事がある日や、旅先の宿など慣れない場所にいる時などにそういう状態になることがある、っていう人も多いかと思います。
ちょっとした物音や人の話し声、耳障りな騒音が響いて全然眠れなかった!なんて経験は少なくないと思います。

僕の場合、カナル型のイヤホンをしてヒーリングミュージックやASMRなどを聴きながらだと眠れることもありましたが、それらのサウンドに聴き入っちゃってかえって眠れなくなることもありました。
そして結局のところ、安眠するのに「無音」にかなうものはない、という結論に行き着きました。

今まで食わず嫌いのごとく「耳栓」を避けていたのですが、改めてちゃんと使ってみたらこれが効果てきめん!
耳栓の種類にもいろいろありますが、今回は発泡ウレタン製の耳栓についてレビューも兼ねてご紹介したいと思います。

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加齢とともに目覚める率が高くなっていく

話がいきなり変わりますが、睡眠には深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)という2つに大別されます。
レム(REM)とは「Rapid Eye Movement」の略字で、読んだ通り「早い目の動き」になる睡眠状態のことです。
眠りが浅いと目玉がまぶたの下でギョロギョロ動くためこの名称がついたのだとか。
ちなみになぜ目がギョロつくのか、夢の中で何かを見ているためだと以前は考えられていたようですが、最近の研究ではそうとも言い切れない向きもあるようで。まだまだわかってないことも多く、人間の体って神秘的ですね。

さて、浅い眠り・レム睡眠の時はほとんど覚醒している状態で、ちょっとした物音で簡単に目が覚めてしまいます。
夜中とか朝方とか、何か物音がして目が覚めてしまう、っていうこと、子供の頃はそんなになかったのに、最近はよくあるなーと思ってました。
それもそのはず。人間は年齢を重ねるとレム睡眠の割合が多くなり、覚醒状態になる割合も幼児や子供に比べて格段に多くなるのだとか。

運動量が減るとともに体の代謝量も減ってしまうために、眠りが浅くなります。整理する情報量も少なくなるので、レム睡眠も少なくなり、その一方で夜中に目が覚めてしまう中途覚醒が増え、全般的には睡眠の質が低下します。

眠りのしくみ- 高齢者の睡眠より引用

歳を重ねていくとこれはどうにも仕方ない自然現象なんですね。
子供の頃のように爆睡して一度も目が覚めることなくスッキリした朝を迎えるには、やっぱりなるべくレム睡眠時に覚醒しないようにすることです。
トイレに行きたくなったり、寒い・暑いなどで目が覚めてしまうこともありますが、物音を遮断することで覚醒しちゃうのをだいぶ抑えることができます。

前置き長くなりましたが、ここで「耳栓」が役に立ちます。

知人からもらった「発泡ウレタンフォーム耳栓」が安眠をもたらしてくれた

僕自身これまでの人生で耳栓をするということがなかったんです。
ずっと昔、父親が固いスポンジ状の耳栓を持っていたので試しに装着してみたことはあります。

▲こんなやつ。水泳をするときに父が使っていた。

しかし耳にフィットせず音もたいしてシャットアウトできず、「耳栓ってこんなものか」という偏見が根付いてしまいました。(ちゃんと耳にはめ込まれてなかった説が有力ですが 汗)
それっきり「耳栓=それほど遮音効果がない」と勝手に思い込んでいましたが、それは大きな間違いでした。

最近、知人から頂いた耳栓が考えを改めさせてくれました。

ドイツ製の耳栓

▲ドイツ製らしいのですが、ケースの蓋の耳の形がキュートです。

妻が旅先でもらってきた耳栓なのですが、彼女はどこでも爆睡できるのでいらないということで僕がもらいました。
素材は発泡ウレタンフォームで、ぎゅっと握ると潰れて低反発枕のようにゆっくりと元に戻ります。

これを試しに装着してみたところ、最初はうまく耳の穴に装着できなかったのですが、いろいろとはめ込み方を試してみて、あるとき耳の穴の奥までフィットする感覚をキャッチ。
本来の耳栓の効果を実感できた瞬間でした。

結果、驚くほどに音がシャットアウトできているのに気づきました。
耳栓ってこんなに音が聞こえなくなるものなのか!と今まで使ってこなかったことを軽く後悔しました。

低反発の発泡ウレタン製耳栓をうまく装着させる方法

耳の穴にうまく装着できないとせっかくの耳栓も遮音効果を発揮できません。
また耳栓を使い慣れていないとちゃんと耳の中に収まりきらず、遮音効果も薄れてしまいます。
人それぞれかと思いますが、僕は以下の手順で装着しています。

  1. 両手でつまみながらねじる

    ▲結構しっかりねじりこみます。

  2. 耳の穴に回しこむようにグイグイとねじり入れる
    親指と人差し指・中指でくるくる回すように耳の穴にねじりこみ、ちゃんと入ったなという感覚をつかみます。
    寝転びながらやるとうまくいく可能性が高いです。
  3. 耳栓が元の大きさに自然と戻るまで指で優しく押さえる
    うまく差し込まれているとふわっと徐々に膨らみ、同時に音が消えていくのが分かります。
    例えば夏の時期はセミの声がうるさいですが、その音がスーッと薄らいでいくのが分かります。
  4. 耳元で指をさすり合わせる音を出して聞こえなかったらOK
    さする音が聞こえたり遮音効果が薄いと感じたら1に戻りましょう。

耳栓のデメリット

耳栓の素晴らしさに気づいた僕ですが、デメリットもあります。
発砲ウレタンフォームの耳栓に限った話ですが、以下のような難点もありますのでご注意を。

  • 長時間はめていると痛くなる
    素材自体は柔らかくてちょっとはめている程度ではまったく違和感ありませんが、眠るときに装着して朝方気づくとちょっと違和感があることがあります。
    耳の穴のサイズに応じて自分に合った耳栓を選ぶと良いでしょう。
  • なくしやすい
    小さいし軽いし、よく失踪しますw
    専用ケース付きの耳栓ならちゃんとケースにしまっておくとか、ケースがなければ100円ショップなどでプラスチックのケースとかを用意しておくのも良いかもしれませんね。
    後述しますが、ヒモ付きの耳栓も売られているので、そういうのを使うと良いかも。
  • 装着するのにコツがいる
    上でも書きましたが、発泡ウレタン製の耳栓は装着するときにコツが入ります。
    慣れれば毎回うまく行くのですが、コツを掴むまで失敗する確率も高くイライラしちゃうかも。
    顔ヨガでもして深呼吸しながらユルリとねじ込みましょう。
  • 雑菌が心配
    耳の中に入れるわけですから耳垢などの雑菌が付着してしまいます。
    また汚れた指で扱うとその雑菌が耳栓の表面に増殖することも考えられます。
    それを防ぐには洗剤で洗ったりアルコール消毒すればいいのですが・・・
  • 水洗いはできず、基本的には使い捨て
    発泡ウレタン製の耳栓は水に濡れると「加水分解劣化」という化学反応により劣化してしまうため、基本的には水洗いできません。
    大量パックの使い捨て耳栓を使うか、エラストマーというゴムに似た素材のものやシリコン製の耳栓なら洗浄して何度も使えます。
    ただし洗浄可能な素材の耳栓は発泡ウレタン製のものより遮音性が低いようです。
    発泡ウレタン製の耳栓を使う場合は、耳の中を清潔に保って、装着するときの手も綺麗にした状態で使用し、なるべく汚れないようにして使うことをオススメします。
  • 目立つ
    蛍光色や濃いオレンジ色など、耳栓ってなんであんなに派手なカラーのものが多いんでしょうね?
    肌色に近い色合いにすればいいのにと思っちゃうのは僕だけでしょうか。
    そんなにきにする人はいないと思いますが、人目につく場所で派手な色の耳栓をつけると目立って嫌だ、という人もいるかも。

オススメの耳栓はどれだ!? 気になる耳栓&ネットショップで評価の高い耳栓

耳栓の遮音効果を実感してから耳栓に対するイメージが180度変わりました。
今までネットでチェックすることもなかったのですが、見てみるといろんなタイプの耳栓が売られているのを知りました。
ユーザーの評価が高いものなど、個人的に気になる耳栓をピックアップしてみましたのでご参考までご覧ください。

遮音効果の目安となるNRRの値
ちなみに遮音効果の目安となるNRRという数値があります。
これはNoise Reduction Rating(ノイズ低減評価値)の略で、単位はdb(デシベル)が用いられます。
耳栓をした時にどれだけの音量(デシベル)を軽減できたか、その値を示すもので、市販されている耳栓に「NRRいくつ」と数値が記載されていることがあり、遮音性のひとつの目安になります。
NRRの数値が高いほど耳栓の遮音効果が期待できるわけです。
発泡ウレタンフォームの耳栓ではNRR32〜33dbくらいをよく見かけますが、中には37とか38のものもあるようです。

お試しセット

8種類のいろいろなタイプ・カラーの耳栓詰め合わせ。初めての人はこれを買って、どういうのが自分に合うか試してみるといいかも。

Amazon評価高し

Amazonのユーザーレビューで8割のユーザーが5つ星の評価を出している耳栓。

NRR37だと!?

高性能防音というサブタイトルがついており、商品の説明画像には「37db最高NRR」というちょっと変な日本語の記載も。Amazonレビューが一個もついてないのがちょっと怪しいですが。値段もそれほど高くないので今度買ってみようと思います。

ヒモ付きでなくさない

しょっちゅうなくしてしまう、という人のためのヒモ付き耳栓。つけた時の見た目がちょっと面白くなるかもですが、案外これいいかも。

米軍御用達

渋い迷彩柄のワイルドな耳栓。眠る時というより工事現場など働く人のための耳栓(という勝手な妄想。)

北欧生まれのイヤープラグ NRR37?

北欧スウェーデン生まれのおしゃれパッケージ。同梱されているブルーとピンクでは遮音性能が異なり、ブルーの方ななんとNRR37という遮音効果があるとのこと。

今回のケセラセラ

発泡ウレタンフォームの耳栓使い始めてまだ数ヶ月ですが、夜中や朝方に物音で目覚めなくなったほか、外で泊まる時も不慣れな騒音に悩まされることがなくなりました。
夜行バス・列車、空港で雑魚寝など、海外の旅ではしょっちゅう騒音で眠れないということがありましたが、耳栓のおかげで旅先での睡眠の質がどう変わるか、これも今から楽しみです。
まだ試したことのない方、値段もそれほど高くないので、お気に入りの耳栓を探してみてはいかがでしょうか。