【フィリピン】マニラの空港でSIMカード購入→夕方混雑時に市街地へ移動する方法
12月初旬に2週間ほどフィリピンを旅行してきました。
今回はマニラのニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport、略称: NAIA ナイア)でSIMカードを購入したあと、空港から市内のマカティ地区へ移動した際のことを記しておこうと思います。
セブパシフィック航空でマニラに到着。時間は夕方の17:30ごろ。ラッシュ時間に重なり空港は大混雑でした。
入国審査を済ませ、預け荷物受け取りカウンターは人・人・人。
ちょうどクリスマスシーズンだったせいか人の多さにちょっとのけぞりそうになりましたが、荷物は預けてなかったのでそのまま到着ロビーへ。
空港ではSIMカード購入、さしあたって必要な現地通貨(フィリピンペソ)への両替、その後市街地へ移動する予定でした。
しかしすんなり行かないところが個人旅行の辛さでもあり楽しさでもあります。
プリペイドSIMカード(Smart)を購入
SIMカード(SMART)を購入。1ヶ月有効でデータ通信8GBのプラン
今回のフィリピン旅行は2週間だったので、スマートかつ快適に旅するためにもSIMカードをゲットしておこうと思いました。
- SIMフリーのスマホ
日本で購入した3大キャリアのスマホはSIMロックがかけられている場合があるので出発前に事前にチェックが必要です。 - フィリピンペソ現金(もしくはクレジットカード)
金額は後述。
フィリピン(に限らず海外)でSIMカードを購入する際に以下の点についてチェックしておくとスムーズにやり取りできます。
- スマホの表示言語を英語にしておく
- SMSアプリと電話アプリを分かりやすい場所に置いておく
- ケースにしまっていたら取り外しておく
到着ロビーに出る手前にSIMカードショップがありましたので、ここで買うことにしました。
(ちなみに空港内のSIMカードショップは到着ロビーや外のバス乗り場にもたくさんあります。)
- Smart
グリーンのカラーが目印。フィリピン国内シェアNo.1の通信会社。日本で言うとDocomo的な老舗のキャリア。 - Globe
ブルーのカラーが目印。フィリピン国内シェア第2位の通信会社。日本でいうとauとか。シェア率を徐々に伸ばしている。
どちらも旅行者向けのプランが用意されており、サービス的にも速度的にも大差はありません。
今回はSmartのSIMカードを購入してみました。
人がずいぶん並んでいましたがショップスタッフのそばに立っていたら声をかけられましたので「I want to buy a SIM Card」(SIMカード買いたいんですけど)と超絶ベタな英語でもいいので伝えます。
するとスタッフの兄さんが自分のスマホに入ってた画像を見せてくれました。
なんのこっちゃ?とのぞいて見たら、どうやら金額とデータ通信容量が記載されたプラン表のようでした。
▲もっと分かりやすく外に掲げておけばいいのにw
ツーリスト用の金額プランだと思うのですが、料金体系は非常にシンプルです。
4GB 600ペソ
6GB 900ペソ
8GB 1200ペソ
10GB 1500ペソ
12GB 1800ペソ
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それぞれ FREE 1GBと記載されており、おまけ容量が1GBずつついているようです。
期間はそれぞれ1ヶ月です。
そんなに使わないかなーと思ったけど、余裕を持って1200ペソの8GBプランを買うことにしました。
(実際はそんなにギガ数必要ありませんでした。2週間なら4GBだけでよかったかも)
プランを選んでスタッフに伝えるとさっそく電話の設定。
この辺の操作は全部スタッフにやってもらいます。
3分ほどで設定完了。
Smartキャリアの電波を拾い、LTEの表示も出てきました。
インドみたいに数時間〜1日待たされるというようなこともなく、すぐ使えそうです。
空港ロビーに出る前だったので現金がなく、支払いはクレジットカードで。
しかしなぜかVISAのカードが読み込みできずに「外で両替して戻ってこい」と言われましたのでスマホを人質に一旦ロビーへ両替しに。
▲到着ロビーに一旦出て両替。フィリピンペソを持って再びSIMカードのサービスカウンターへ。
とりあえず1万円分だけ両替してフィリピンペソをゲット。
再び先ほどのSmartサービスカウンターに戻り、スタッフにお金を支払って完了。
▲日本のようにサービス精神旺盛という感じは一切なく、サバサバとしたスタッフの対応でした。
NAIAから市街地への移動手段。ラッシュアワーは要注意
空港からマニラ各地へ出るにはいくつか方法があります。
クーポンタクシー
エリアごとに金額が決められたクーポンを購入して乗るタクシー。白い車体。
一定額のクーポンを利用するためボラれる心配がありません。ただし夕方の混雑時間帯は空きがなく利用できないことがあります。
▲8人乗りのバンも追加料金なしで利用できる。荷物が多くて人数が多い時は有効。
クーポンタクシー料金の目安
- カローカンエリア:740〜790ペソ
- カローカン北エリア:900〜990ペソ
- ラスピーニャスエリア:330〜610ペソ
- マカティエリア:330〜440ペソ
- マラボンエリア:740〜850ペソ
- マンダルヨンエリア:530〜610ペソ
- マニラエリア1(アンバサダーホテル、マラテ、サン・アンドレス・ブキッドなど):440ペソ
- マニラエリア2(エルミタ、イントラムロス、マニラシティホール、パコなど):530ペソ
- マニラエリア3(サンチャゴ要塞、キアポ、サンニコラスなど):610ペソ
- マニラエリア4(マニラ・チャイニーズ墓地など):670ペソ
- マリキナエリア:670〜850ペソ
- モンテンルパエリア:440〜740ペソ
- ナヴォタスエリア:740〜850ペソ
- パラニャケエリア:150〜440ペソ
- パサイエリア:150〜440ペソ
- パシグエリア:530〜740ペソ
- パテロスエリア:440ペソ
- ケソンシティエリア:610〜940ペソ
▲source:Coupon TAXI RATES: NAIA Terminal to Metro Manila Areas
メータータクシー
メーター制のタクシー。車体は黄色。初乗り運賃は60ペソで以後90秒ごとに4ペソずつ上乗せされるシステム。
しかし混雑時などはメーターを動かさずに言い値+チップを要求してくるタクシーもあり、あまりおすすめできません。
▲夕方の混雑時でも利用可能だったけど1000ペソ以上の言い値でふっかけられたので乗るのを断念した。
路線バス(UBE EXPRESS)
2016年に運行開始したプレミアムエアポートバス。UBEはUltimate Bus Experienceの略語。ターミナル1,2,3,4からMall of Asia(エルミタ地区方面)、Robinsonデパート(マラーテ地区方面)・イントラムロス、パークスクエア(マカティ地区方面)、Grand Prixホテル(パサイ地区方面)などを結ぶ路線でそれぞれ運行しています。
またターミナル3からはケソン地区にあるAraneta Center Cubaoバスターミナルや南部のモンテンルパにあるStarmallへ結ぶ路線も出ているようです。
▲UBE Express Facebookページより引用。
運行時間
Mall of Asia(エルミタ地区方面)
from NAIA 7:00〜23:00(1時間間隔で運行)
to NAIA 7:00〜23:00(1時間間隔で運行)
ロビンソンデパート(マラテ地区方面)
from NAIA 5:00〜1:00(1時間間隔で運行)
to NAIA 5:00〜1:00(1時間間隔で運行)
マカティ地区方面
from NAIA 8:00〜23:00(2時間間隔で運行)
to NAIA 9:00〜23:00(2時間間隔で運行)
Grand Prixホテル(パサイ地区方面)
from NAIA 24時間運行(1時間間隔で運行)
to NAIA 24時間運行(1時間間隔で運行)
▲UBE Express Facebookページより引用。
乗車賃
1乗車につき300ペソ。
(プロモーション価格で半額の150ペソが設定されています。いつまでこの金額なのかは不明)
混雑時間帯は渋滞の影響で大幅な遅れが生じたり、バスが来なかったり、イレギュラーなことが多く発生するようです。
乗れたとしても渋滞がひどくて恐ろしく時間がかかったり、なかなか目的地へたどり着けないなど悪評も多く見られます。
ちなみに僕がマカティまでのルートで乗ろうとした時も「夕方5時で終わったよ」とそっけなく断られました(ToT)。
Grab
マニラでは配車アプリ「Grab」が使えるので、空港からも利用することができます。
夕方ラッシュアワー時は空車がなく、利用できないこともあるので注意が必要です。
空港を出たところにGrabの専用カウンターがあり、ここでも手配が可能です。
▲配車アプリのGrabは自分でアプリを使って呼び寄せるほか、空港にはこのような専用カウンターも設置されている。しかしラッシュアワー時は混雑のためまったく空車がなく、いつまでたっても利用できない状況が続いた。
ASSI
Airport Shuttle Service,Incの略で、NAIAからの移動に特化したタクシー配車アプリ(アンドロイドのみ)。
夕方のラッシュアワーはやはり混雑の影響で空車がなく利用できない可能性大。
▲空港に専用カウンターがあって値段を聞いてみたところマカティまで700ペソと言われた。
エアポートループバス+メトロ+Grab
マニラ市内にはメトロレール(MRT/LRT)が運行していますが、NAIAからほど近いBaclaran、EDSA、Taft Avenueなどのメトロ駅までバス(エアポート・ループ)で行き、メトロで市街地へ移動し、降りた駅からGrabなどで目的地へ移動するという手段もあります。
結局僕はこの手段でマカティのホテルまで移動しました。
1.エアポートループバスでNAIAターミナル3からMRTメトロ駅まで移動
NAIA空港出口の真ん中らへんにエアポート・ループバス乗り場がありますので、ここに並んで待ちます。
ターミナル間およびメトロ駅を結ぶバスとして20分間隔で運行しているようですが、混雑時は1時間ほど待たされることも。
▲Baclaran、MRT/LRT Station、EDSA Pasay Taft、Rotondaと行き先が明記されているので安心。
▲エアポートループバスの外観。
バスに乗り込み、車内で料金を支払います。料金徴収係に「MRTステーション」と伝えればOK。
▲ターミナル3からMRT/LRTメトロ駅付近までたったの20ペソ。
終点はMRT Taft Avenue駅とLRT EDSA駅付近にある「Genesis Transport Service」というバスターミナルなので、ここで降ります。
かなりゴチャゴチャした場所で治安も悪そうなので、足早に駅へ移動します。
▲露店も多く出ており人混みもすごい。スリなどに注意して進む。
2.MRT/LRTで希望の駅まで移動
マカティ方面に行くにはLRTのGil Puyat駅やMRTのAyala駅、またはBuendia駅が最寄りとなります。
▲MRT/LRTのステーションマップ。
僕は今回はEDSA駅からLRT Line1に乗ってGil Puyat駅で降りました。
▲乗車券は駅の窓口で購入。料金は2駅乗って15ペソ。
▲だいたい10〜15分間隔で運行。
3.降りた駅からタクシーやGrabなどで目的地へ移動
MRT/LRT駅で降りて、そこから流しのタクシーを利用するかGrabを使って車を呼び、目的地へ移動します。
空港では混雑して全然つかまらなかったGrabですが、Gil Puyat駅周辺ではすぐにつかまえることができました。
▲オーダーして5分ほどで車到着。
Grabは混雑してなければとても利用価値のあるアプリですね!
LUIS’s Travel Vlog 「NAIA to Makati」
NAIA to Makati at rush hour | 混雑時間帯のマニラ空港からマカティへの移動手段
今回のケセラセラ
そんなこんなでなんとかマカティにあるホテルへたどり着きました。
17:30くらいにマニラ空港に到着し、ホテルに着いたのが21:30くらい。実に4時間を要しました。
かかった金額は・・・
・エアポートループ(NAIA T3〜MRT/LRT駅)20ペソ
・LRT EDSA駅 → LRT Gil Puyat駅 15ペソ
・Grab(LRT Gil Puyat駅周辺 → ホテルAMAX Inn Makati) 104ペソ
合計 137ペソ(約285円)
金額的にはそれほどかからずじまいでしたが、移動が多く治安の悪そうな街中も歩かなくちゃいけないのであまりオススメできません。荷物が多いと尚更です。
安全に市街地へ移動するには、ぼったくり価格でもエアポートタクシーを利用するか、混雑が収まる時間まで空港内で待機してGarbなどで移動するか、そもそもマニラには行かずセブに行くか(笑)
時間とお財布と相談しながら目的に合った移動手段をチョイスしましょう!
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