【フィリピンの食事】安い・おかずの種類が豊富・アットホームな大衆食堂「カリンデリア」がおすすめ!
マニラからセブ島までバスと船で移動する2週間の旅で、最初に困ったのが食事でした。
フィリピン料理がどんなものかもわからず、何を食べたらいいのかわからず、結局最初の方はファーストフードばかり食べてました。しかし必然的に肉料理が多くなってさすがに栄養バランス悪すぎ。
そこで街中にたくさんあるローカル食堂に入ってみたところ、「なんでもっと早く行かなかったんだろう?」と後悔しました。
おかずの豊富さ・美味しさ、一品一品の値段の安さ、地元の人たちが出入りするアットホームな雰囲気、何より手軽に食事ができる気楽さが気に入って、以後はなるべくローカル食堂で食べるようになりました。
フィリピンではこれらのローカル食堂は「カリンデリア(Carinderia)」(カレンデリアとも?)と呼ばれ、地元の人たちの胃袋を支えています。
今回はフィリピンのカリンデリアの魅力についてお伝えしようと思います。
フィリピンのあらゆる場所にあるカリンデリア
Carinderia(カリンデリア)の歴史を紐解くと、19世紀初頭くらいから広まったようです。
仕事や旅行で訪れた人たちに簡素で手軽な家庭料理を楽しんでもらおうと、列車駅の近くを中心に地元の人が休憩所として設置したのがカリンデリアの始まり。
家から離れて遠くまでやって来た人たちのために、自宅にいる時と同じような食事を味わってもらおうという暖かいホスピタリティが感じられますね。
白いご飯と相性の良いおかずを好きに選んでランチを楽しみ、夜ご飯用にお惣菜としてテイクアウトも可能。この食堂システムがやがて一般的になり、フィリピンの食文化として定着していきました。
参照
マニラやセブ島をはじめフィリピン旅行に出かけると必ずどの町でもカリンデリアを見つけることができます。
商店街で店を構えているところもあれば、屋台よろしくストリートフード的に展開しているところもあり。一見普通の家だけど家族で営んでいるアットホームなお店もあり、その形態は様々。
「カリンデリアの業務形態はこうあるべき」とかいう堅苦しい縛りがないのがユルくてフィリピンらしいですね。
▲軒先で経営していたり屋台風の業態だったり、カタチは様々。
第一印象が悪くて最初は避けていたカリンデリア
僕がフィリピン旅行で最初のうちカリンデリアを避けてた理由。
それは、ガラスケースの中に作り置きの料理が並べられて、それが陽に照らされているのを見て「食べたらお腹壊すんじゃないか?」と思ったのが第一印象だったからです(^^;)
▲だって直射日光なんだもん。
でも毎朝お店の人が手作りで料理をこしらえ、地元の人たちも平気で食べてるので腐ってたりするわけがない。(第一そんな粗悪な食事を提供する店なら続いていない)
初めて入ったカリンデリアはマニラのマカティでしたが、料理はもちろん美味しく、その後にお腹を壊すなんてこともありませんでした。
警戒するのはいいけどなんでも食わず嫌いは良くないですね。
おかずのバリエーションと手作りの美味しさが売り
トレイに入れられた作り置きの料理、小皿に盛り付けされたお惣菜、鍋に入っている温かいスープなど、とにかく料理のバリエーションはお店によって様々。
ぱっと見、食材は何なのかよくわからない料理もあるので、そんな時は遠慮せずにお店の人に聞いてみましょう。
▲見慣れない食べ物は遠慮なくお店の人に聞いてみよう。
フィリピン料理の定番でカリンデリアでもよく見かける料理や食材をいくつか挙げておきます。
トシーノ(Tocino)
塩や砂糖、スパイスなどで味付けされた豚のベーコン。チャーハンの具になったり目玉焼きと一緒にベーコンエッグとしても。
シニガン(Sinigang)
豚肉とタマリンド(またはグアバ、グリーンマンゴー、カラマンシなど)をトマト、ニンニク、タマネギなどの野菜と一緒に煮込んだ酸味のあるスープ。
アドボ(Adobo)
骨つきの鶏肉や豚足などを酢、醤油、にんにくなどで作られたつけ汁につけおき、じっくり煮込んだフィリピンの国民食。
レチョン(Lechon)
味付けされ、竹の棒で串刺しにされ、炭火で丸ごと焼かれた子豚。
丸焼けにされた豚ちゃんが切り刻まれるのはちょっとかわいそうだけど、これもフィリピン人の大事な食材。
パンシット(Pancit)
チャイニーズ風の太麺焼きそば。
麺が細麺だったり春雨だったり、具がシーフードになったり、様々なバリエーションあり。
フィリピン料理は全体的に濃いめの味付けで、しょっぱかったり甘みが強かったりしますが、白いご飯があってこその料理。慣れてくるとお気に入りの料理をバランスよくチョイスでき、食事も楽しくなると思います!
カリンデリアでの食事の仕方とお会計
料理を選ぶとお店の人が小皿に盛り付けてくれますので、あとは白いご飯と必要ならドリンクを一緒に注文し、適当に空いてるテーブルを見つけて、あとは食べるだけ!
▲食べたいおかずを指差して選ぶだけ!とてもシンプルなシステムです。
お代はたいてい食事の後、店を出るときに「チェックプリーズ!」といえばお会計してくれます。
店内がちょっと不衛生だったり、薄暗くて怖い雰囲気のお店(笑)もあるので、そんな時はテイクアウトしてホテルなどでゆっくり食べてもいいかも。
注文の際に「テイクアウト!」といえば持ち帰り用のケースや袋などに入れてくれます。
▲テイクアウトも気軽に応じてくれる。
何と言っても値段の安さがうれしい
地元のフィリピン人たちが毎日のように利用する食堂なので、当然値段も地元価格。
店によって違いはあるかもしれませんが、おかずは一品20〜30ペソ、ご飯は5〜10ペソ、ドリンクは30ペソ〜。
安いところなら合計100ペソ(200円)もあればバランスよくお腹いっぱい食べられると思います。
セブ島で入ったカリンデリアの食事の例をちょこっとご紹介。
▲おかず二品、スープ、ご飯 125ペソ(約265円)
▲おかず二品、スープ、ご飯 115ペソ(約244円)
▲おかず二品、スープ、ご飯 120ペソ(約254円)
▲おかず一品、スープ、ご飯 90ペソ(約190円)
店員さんとの家庭的なふれあいが楽しい
カリンデリアの多くは家族経営だったりして、(いい意味で)飾りっ気のない、気取らない店がほとんど。
そして女性が店を切り盛りしていることが多い印象でした。
初めてのお店でも笑顔で話しかけると気さくに答えてくれたり、ジョーク交じりに対応してくれたりします。
同じ店に何度か通うと店員さんに覚えられて、すっかり顔なじみに。カリンデリアでは陽気で明るい性格の人が多いフィリピンならではの楽しみ方もできると思います。
▲動画の最初の方で朝ごはんを食べる場面。カリンデリアのおばちゃんにちゃかされながらも楽しいひと時でした。
今回のケセラセラ
フィリピン旅行で食事するなら家庭料理が楽しめるカリンデリア一択!
たまにはジョリビーとかマックもいいですけど、安い!おいしい!楽しい!と三拍子揃ったカリンデリアにぜひ足を運んでみてください!
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