【脱Adobeサブスク】WEBデザイナーですがイラストレーターとフォトショップやめました

【脱Adobeサブスク】WEBデザイナーですがイラストレーターとフォトショップやめました

本業でWEB制作やグラフィックデザインなどに携わってます。
デザインする際にマストアイテムとしてAdobe社のIllustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)が有名です。これを使うにはAdobe Creative Cloudにユーザー登録して毎月お金を払う必要があります。

でもこれらのソフトを100%活用してるか?と考えたら結構そうでもなかったりします。
代替アプリとしてAffinity DesignerやAffinity Photo、そしてMACの画像プレビュー機能などで事足りることがほとんどだったので、1ヶ月間ためしに全くAdobe製品を使用せずに仕事してみました。
結果、全然問題なかったことが判明しました。

クリエイターはイラレとフォトショを絶対使わないといけない!ということはありません。
むしろ代替アプリの方がいろいろと楽で便利な面もあります。
今回はその辺について大まかにまとめてみました。

Mac使いのWEBデザイナーがAdobe製品でやってたこと

ホームページとかのデザインをするのに、以前はIllustratorでゴニョゴニョやってフォトショップで清書してスライス機能などでJPG、GIF、PNG画像としてパーツを出力するのが常でした。
Illustratorも徐々にアップグレードしWEB用の出力が強化されてきたので、最近はほぼIllustrator一本でWEBデザインしてました。

Photoshopは画像の色調整や切り抜き、目のクマやシワの修正(笑)、など割と単純な作業で使う程度でした。複数の画像を一括で加工できるバッチ処理なんかもたまに使ってましたね。

Illustratorは当初その名の通りイラストを描くためのソフトとしてリリースされましたが、今では紙媒体やWEBなどあらゆるデザインに対応するツールとして非常に便利です。しかし多機能ゆえ全ての機能を使いこなすなんて人は希少なのでは?
Photoshopも同様で、バージョンアップのたびにどんどん便利になり、機能も多様化しています。でも普段の作業で必要なのは全機能のごく一部っていう人も少なくないのでは?

必要な機能だけ選んで、その分だけ課金できればうれしいのですが、Adobe CCはサブスク金額が決められています。全機能を使おうが、一部だけ使おうが同じ料金を支払わなければいけません。

Adobe CC サブスク金額表
Adobe CCのサブスク金額(2020年7月現在) 「CREATIVE CLOUD プラン比較表」より引用

僕の場合はPhotoshopとIllustratorがメイン。しかも上述の通り全体の2〜3割の機能しか使ってないんじゃないかと、ふと考えてしまったわけです。

あれ、お金もったいなくね?って。

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Photoshopってそんなに使わない。MACのプレビュー編集で十分という場合も多し

多機能かつ高性能なPhotoshop。使いこなせば写真を加工して超絶的なアート作品が作れたりもします。

photoshop masterpieces 検索結果
「photoshop masterpieces」で画像検索したらすごかった。

こういった作品を日常的に創作するクリエイターにとってはPhotoshopは非常に利用価値のあるアプリです。
だけど、画像をちょっと加工したり解像度を修正したりする程度しか使わないライトユーザーも少なくないのでは?

僕もその一人で、よく使う機能と言えば「写真データの色補正や明るさ・コントラストの修正」「画像解像度を下げてWEB用に保存」が大半です。
でもそのくらいの作業ならPhotoshopをわざわざ立ち上げなくても、Macの純正プレビューアプリで十分加工が可能なんですよね。

Mac OS Mojave(ダークモード)の画像プレビューでこのブログ記事のアイキャッチを作った時の例をご紹介します。

1)画像サイズと解像度の調整

Macの画像プレビューで編集
マークアップツールバーを表示させた後に「サイズ調整アイコン」をクリックして画像の縦横サイズや解像度を調整。

2)明るさ・コントラストなどを調整

Macの画像プレビューで編集
「カラー調整アイコン」をクリックして画像の露出度やコントラスト、ハイライト、シャドウなどを調整。

3)JPGやPNGなどに書き出し

Macの画像プレビューで編集
「ファイル」→「書き出す…」を選択するか、⌘ + option + shift + sで書き出し設定(画像形式、品質など)を行い、保存して完了!

という具合に簡単に一連の加工と書き出しができちゃいます。
プレビュー機能でここまでできるって以前は知らなくてPhotoshopをいちいち立ち上げてやっていたのですが、知ってからは格段にPhotoshop使用頻度が落ちましたw

Adobeの代用としてAffinityを使い始める

Illustratorの代替ソフトとして人気がある「Affnity Designer」。そしてPhotoshopの代替として「Affinity Photo」。
他にもいろいろな代替アプリがありますが、ググってみるとこれらAffinityアプリをAdobe製品の代わりに使い始める人が多いようです。

Affinity Photoは仕事で使っても問題ないのか?

果たしてどの程度の機能なのか?まずはAffinity Photoの体験版をダウンロード。

実際使ってみるとわかりますが、ツールの種類やレイヤー、カラー、ブラシなどのウィンドウ構成もだいたいPhotoshopと同じ。
ショートカットキーもVで移動ツール、Mで矩形選択ツール、Gで塗りつぶしなど、フォトショと同じ。

Affinity Photoのインターフェース
昔作ったPSDファイルをAffinity Photoで開いてみた。なんら違和感のないインターフェース。むしろこちらの方が使いやすいかも??

シャドウやベベル・エンボス、カラーオーバーレイなど、Photoshopでいう「レイヤー効果」はAffinity Photoでは「エフェクト」という呼称になり、内容も使い方もほぼ同じ。

Affinity Photoのインターフェース
「エフェクト」ウィンドウでいろいろなレイヤー効果を設定できる。Photoshopと少し操作が異なるけど慣れるとこちらの方が使いやすい。

ある程度Photoshopに慣れている人であれば、Affinity Photoは直感的にスラスラ扱えるんじゃないかと思います。

また、WEBクリエイターならファイルの書き出しを頻繁に行うかと思いますが、Affinity PhotoはPNGやJPGはもちろん、SVGやPDF、EPS、そしてPDSにも書き出し可能で、それらが一つのウィンドウで操作できるので非常に便利。これはPhotoshopよりも使いやすい機能の一つじゃないでしょうか?

Affinity Photoのインターフェース
Affinity Photoからファイルを書き出すところ。あらゆるデータ形式が用意されていて一画面で操作できるので扱いやすい。

Photoshopの代替ソフトとしては申し分なく、使い方によってはむしろPhotoshopより高いパフォーマンスを発揮してくれるんじゃないか・・・?
そう判断し、6000円で購入を決めました。

はい、6000円です。(2020年7月現在は6100円)
一度購入すればそれ以上支払う必要がない買い切り価格というのが素晴らしいです。

Adobe CCのフォトプランが月々980円なので、半年も使えば元は取れちゃう金額です。

Affiity Photoを購入してからはPhotoshopの使用をあえて抑え、しばらく様子を見ながら実際の仕事にも使っていました。

購入した当初(2018年5月くらい)のバージョンでは、日本語の入力に難があったり、複数ファイルの一括バッチ処理にエラーがあってフリーズしたりなど致命的なデメリットがありました。

でもやがて新たなバージョンがリリースされ、それらの問題も解消。
現在の最新版(ver.1.8.3)では快適に動作して仕事で使ってもほぼ問題なし。

書き出し設定でPSD(Photoshopデータ)も選べるため、クライアント側でPSD納品を指定されても問題なく対応できます

Affinity Designerは仕事で使っても問題ないのか?

こちらはなかなか踏み切れず、最近までイラストレーターを使ってました。
仕事でWEBデザインやらバンドのフライヤー作成などでイラストレーターを結構ヘビーに使ってたので、Affinity一本にしていろいろ不具合が出たらやだなーというのがその理由です。
とはいえPhotoshopをやめた後にAdobe CC単体プランで毎月2480円払ってたので、いい加減これもなんとかしないとと思い、コロナ自粛期間中の5月にようやくAffinity Designerを購入。ちょうど半額割引キャンペーンが行われており、なんと3060円で購入できました。

仕事でもさっそく使ってみました。
Affinity Designerでaiファイル(Illustratorファイル)を開いてみたところ、デザインが崩れることなくほぼ問題なく表示されました。
作業インターフェースもIllustratorと似通っている部分が多いため直感的に扱うことができます。

大きな欠点を挙げるとしたらテキストの縦書きに対応していないというところ。
無理やり改行したりして体裁を整えることはできるので、それほど問題じゃないけど、縦書きの本の装丁や日本語独特の縦書きデザインを多用するデザイナーの人にはちょっと厳しいかもしれません。

Affinity Designerのインターフェース
あるフラメンコスタジオのWEBデザイン。Illustratorで作ったものをAffinity Designerで開いたら縦書きのところが横になっていてギャフンとなった。

まあ多少の操作性の違いがあるものの、それほどシリアスな弱点が見当たらず、そのままAffinity Designerを使い続けています。

僕みたいにWEBデザインやフライヤー制作などに使う程度のユーザーなら、Affinity Designerで十分事足りるなーというのが正直な感想です。

そしてついに脱Adobeへ。

仕事で使う以上万が一のことがあったらマズイので、Illustratorだけは解約せずに1ヶ月ほどAffinity Designerばかりを使うようにしました。

で、結論を言うと、Illustratorは一度も開くことはせずAffinity Designerだけで仕事も問題なく対応できました。
そんなわけでAdobe CCもついに解約。来月からはサブスク料金を払わなくて済みそうです。

正直AffinityがここまでAdobe製品と親和性があるなんて思ってなかったので、もっと早く変えていても良かったかなーと思うくらいです。
(過去のバージョンで不具合がいろいろあったので、結局いまこの時期が自分にとってベストタイミングだったのかも)

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Affinity◯◯、いいっすよ

そもそもAffinityとは「互換性」とか「親和性」という意味の英語。
もう一つのAffinity アプリである「Affinity Publisher」はDTPにより特化した機能を持つアプリですが、これをインストールすることで「Photo」「Designer」を一つのアプリに統合されたようなシームレスな感覚で使うことができるそうな。
まさに「Affinity」の名にふさわしいコンセプトです。これも6100円という買い切り価格なので、持っておいて損はないかも。

今回のケセラセラ 脱Adobeへの流れ

  1. 仕事(WEBデザインやグラフィックデザイン)で長いことAdobe CCを利用していたけどサブスク料金を毎月払うのがなんだかなーと思っていた。
  2. Adobeの中でも使うのはPhotoshopとIllustratorだけ。非Adobeの代替アプリでなんとかならないか考え始める。
  3. Photoshopの代替となるAffinity Photoを使い始める→仕事でも問題なかった。
  4. Adobe CCのコンプリートプラン(月々5,680円)からIllustrator単体プラン(月々2,480円)に変更。
  5. しばらくIllustratorを使っていたけどついにAffinity Designerを購入。仕事でも問題なく使えた。
  6. 1ヶ月ほどIllustratorを保険で解約せずにいたけどAffinity Designerだけでも問題ないと判断。
  7. ついにAdobe CCを解約。

Affinityシリーズはバージョンアップの頻度がゆっくりですが、今後も確実に進化していくことでしょう。

Adobe CCでサブスク登録しているけど、一部のアプリ、一部の機能しか使っていないのでお金がもったいないと言う人も多いはず。
以上、AdobeからAffinityシリーズや別の手段にチェンジするヒントになれば幸いです。

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