思い込みは禁物!インドのバスターミナルで夜行バスに乗り損なった話
のんびり楽しめたプシュカル滞在。
2日間だけだったけどお気に入りの町の一つになりました。
次はプシュカルからローカルバスでアジメールに戻り、そこから夜行バスでデリーへと向かいます。
▲プシュカル~アジメール間のローカスバス
▲アジメールのバスターミナルに到着
アジメールのバスターミナルに早めに到着。出発の時間まで待機
デリー行き夜行バスのチケットは事前にゲットしてありました。
エアコンバス「VOLVO MERCEDES」で1090ルピー。
値段はノンエアコンの2倍くらいだけど、少しでも快適に行きたいなーと思って奮発しました。(と言っても日本円で1,900円ほどだけど)
出発は夜の20:15で、バスターミナルに到着したのは17:00ごろ。
時間がまだまだあったので近くの食堂で早めの夜ごはんを食べておきました。
それでもまだ時間があったので、バス乗り場をチェックしようとターミナルの建物内をウロウロ歩いたりしました。
何やら案内板のようなものが掲げてあり、そこに「10 DELHI 20:30 AC/VOLVO」みたいな表示が。
どうやらこれがバスの発車を示しているのだと推察して、10番乗り場で待っていればいいんだなと勝手に判断しました。
20:15出発なのに20:30になっているのが少し気になったけど、まあインドだからその辺はいい加減なんだろうと・・・
10番乗り場に行くと、既に多くの人たちがベンチに座ったり大きな荷物を傍らに置いて待っていました。
▲目力の強い女の子に珍しがられた。
周りにいる人たちは心なしか身なりが良い感じで、荷物もたくさんあり、少しリッチにエアコンバスに乗るんだなーと推察。
バスの時間が徐々に迫って来て、本当にこの場所でいいのかどうか少し不安になってきました。
近くに同じ様に不安そうにしているおじさんがいたので、「デリー行きのバスは10番のこの場所でいいんですよね?」と聞いたところ、即答で「そうだ。ここだ。」との返事。
このおじさんも同じバスに乗るんだなーと勝手に信用してかなり安心したところで再びベンチに座り直しました。
仮にバス乗り場が違ってもこのおじさんに着いていけば大丈夫だなーと。
それからはおじさんの一挙一動を逐一チェックしながらバスを待つことにしました。この時点ですっかり安心してしまって緊張感もなくただボーっと座ってました。
しかし出発時刻直前になってもバスがやって来ず、さすがに不安になって再びおじさんに尋ねてみました。
僕「バスが遅れてるんですかね?」
おじさん「Yes!」
そうか、まあインドだからよくあることだよね。
乗るはずのバスがまったく関係ないバスだった!
しかし出発時刻の20:15になってもとうとうバスが来ない!
これにはおじさんのほかの客たちもソワソワした雰囲気。
みんな運命共同体だ。気長に待とうよ。
・・・待つことさらに15分。
20:30になってしまい、周りの人たちのソワソワ感が増して来ました。
しかし自分はなぜか冷静。
このおじさんに全面的な信頼を寄せているので、一緒にいれば乗り遅れることはない。バスがだいぶ遅れてるんだろう。
なんとも根拠の無い自信です。
さらに15分。
動きが出ました。
バスがようやくプラットホームにやって来て、客たちが一斉に荷物を持ってバスへ乗り込み始めました。
ところが・・・
「・・・え??これ窓開け放題だし、エアコンバスじゃないし。行き先表示が見知らぬ地名になってるし。おじさん勢いよく乗ってっちゃったし・・・え?ええーー!?」
なんと。
この時点でようやく自分が落とし穴にはまったことに気づかされました。
おっさんに適当にウソつかれた。
ちゃんと確認もせず、周りの雰囲気や見知らぬ人の話を勝手に信じ込んでしまったのが大きなミスでした。
バスに乗り損なった!今夜出発の別のバスを探すが・・・
一気に血の気が引き、すぐさまターミナルの窓口へ確認。
無茶苦茶人が並んでる(笑)
笑ってる場合じゃない。
順番を待って窓口の人にデリー行きのバスについて聞いたところ、
「もう行っちゃったよ!来るのが遅いよ!」
えー!3時間前に着いてたんですが。
どうやらバスは違う乗り場から出発したようで。
「チケットの払い戻しは?・・・できない!はい。それならどうしたらいいの~??」
「1番の窓口に行って聞いて来なさい、そうすれば○×△#$」
話してる途中で後ろから列に紛れ込んでくる人に追い出されてしまいました。
ちょっ、まだ話てる途中や!
しかし並んでる他の人たちもものすごい勢いで割り込んでくるのでもはやお手上げ。
とりあえず1番窓口と呼ばれる方へ。
しかしこれまたワケが分からん。
数字の書かれた部屋がいくつもあり、そのうちの「1」の部屋に入ったけど誰もいない。どうなってるんだ??
途方に暮れて、これは仕方ないからアジメールで1泊して明日のバスに乗るか、もしくはこれ以降に出発する夜行バスがあれば・・・。
そう思い直してプシュカルに行く前にデリー行きチケットを買った予約窓口へ。
幸いここには人が並んでおらず、すんなり窓口へ。
・・・ところがどっこい。この窓口のおっさんがまたクセモノだったんです。
今夜出発するデリー行きのバスはあるかと聞いたところ、まったく反応なし。
英語が分からないのか、人の話をまったく聞かない人なのか。
何度か同じことを伝えた後、とくに返事もなくPCのキーボードを叩き始めました。
おお、通じたのか?
と思いきや、まさかの一本指打法。動作が恐ろしいほどに緩慢です。
手もちょっと震えてるみたいで、このじいさん大丈夫か・・・?と心配になりました。
後ろで別のしっかりしてそうなスタッフがPC操作を彼に教えてるみたいだけど、このじいさんは研修中なのか??
どうでもいいけどちゃんとデリー行きのバスチケットを出してくれるんだろうか。
PCの画面を見ると、何やら「DELHI」という文字が。
おお、ちゃんとやってくれてるんだな。
・・・と思ったのもつかの間。
改めて「チケットは出せるのか?」と聞いたら「・・・ノー。別の窓口へ行け。」とな!
全然違う仕事をしてたらしい(笑)!
おいおい、いくらインドでもそれはないだろう(泣)
捨てる神あれば拾う神あり
こっちはバスに乗り遅れて途方に暮れてるのに、追い打ちをかけるような冷たい対応。
愕然としてしまいましたが、ここではどうしようもなさそうなので、最初に行った窓口へ戻ってみることにしました。
しかし相変わらずの長蛇の列。
もはやこの列に並ぶ気も失せ、「今夜は近くで宿でも探すか・・・」と肩を落としていたところに・・・
救いの神登場。
先ほどの研修生のじいさんの後ろで指示してたしっかりしてそうなスタッフが声をかけてくれ「デリー行きだろ?こっちへ来なさい。」と、閉じかけたゴールへの道を再び開いてくれたのです。
どういうわけか窓口の中へ入らせもらい、もうわけもわからんままとりあえずその場で待っていると、別の担当者がその場でチケットを発行。
なんと15分後に出るデリー行きのバスがあったのでした。
▲チケットオフィスの窓口内にて。「デリー行き、日本人一人追加ね~」みたいなアナウンスをしてるみたいです。外国人だとたまにこういう優先的な扱いを受けることがあります。うーん。アメージング。
そのまますぐにバスの乗り場へ案内され、指定された座席に着席。
ノンエアコンだったけどちゃんとデリー行きの夜行バスに乗ることができ、結果オーライの流れとなりました。
チケット代575ルピー(1,000円ちょっと)は余計な出費だけど1泊どこかに泊って時間を失うよりはいい。
うーん、捨てる神あれば拾う神あり。
もうだめかと思ったところでなんとかなるのがインドの不思議。
天国から地獄、地獄から天国へとグルグル行ったり来たりできるのもインドの怖さ、そしておもしろさ。
バスターミナルで1時間ほどの間に味わったこの経験もまさにインドらしいと言えばインドらしいですね。
▲アジメール~デリー間のバス。エアコンなしだけど窓開け放って風が気持ちよくて全然問題なかったです。
今回の教訓。
インドでは思い込みは禁物!疑わしいことはちゃんと確認して明確にしながら行動せよ!
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