外国人も使えるインドのバス予約サイト「Travelyaari」。PayPalで支払い可能!
インド国内を安く移動するにはもっぱら鉄道かバスだと思います。
旅情を味わいたければ鉄道はもってこいですが、定刻に出発・到着しなかったり時間がかかったり本数が少なかったりと、いろいろデメリットがあります。
その点バスは各町をつないでおり、本数も豊富、柔軟でスピーディーな移動が可能です。
インドで長距離バスを利用する際にチケットを予約する方法として
- バスターミナルに出向いてバス会社の窓口で直接購入する
- 町中にあるバス会社のオフィスに出向いてチケットを購入する
- 町中の旅行代理店で購入する
- インターネットの予約サイトを利用する
の4つが主な手段かと思います。
1、2は直接の購入となるため余分なマージンがかかったりしないけど、直接出向くというのが面倒。
3は気楽に申し込めるかもしれないけどマージンが結構かかったりする。
そこで4の「インターネットの予約サイトを利用する」というのに今回チャレンジすることにしました。
インドでバスチケットをオンライン予約できるサイトはたくさんある
バスの予約サイトは実はインドではかなり発達しており、きれいなインターフェースで分かりやすくチケットを購入できるサイトがいくつか存在してます。
例えば以下のようなサイト。
これらのサイトは出発地と目的地、日付、片道か往復かなど、まるで航空会社のWEBサイトさながらの洗練された予約システムが整っております。
どのサイトで予約しても同じ予約システムからデータを読みだしているためオーバーブッキングになることもないようです。
参考:Quora “How does the different Bus API like Redbus, Abhi Bus and Travelyaari works? Are they hitting the centralised database of inventoary?"
こんなサイトがあるなら最初から使ってれば良かった!と、思いました。
しかし思わぬ落とし穴が・・・。
どのサイトもインド国外のクレジットカードが利用できない!!
目的のバスを検索していざブッキング→支払いと画面を進めていくと、どうしてもクレジットカードの入力でエラーが出てしまいます。
上記の4つのサイトはカード入力画面で必ずエラーが出てしまい、購入を諦めざるを得ませんでした。
他にバス予約できるサイトは幾つか存在しますが、やはり同じようにカード入力でエラーが出ます。
どうやらインド国内で発行されたクレジットカードじゃないと受け付けられないシステムのようです。
日本で発行したVISAやAmexなど全滅でした。
ところが・・・
唯一Paypalで支払えるサイトがあった!その名は「Travelyaari」
あったんですねぇ。外国人でもバス予約できるサイトが。
▲こちらはPCで見たときの画面。
ヤァリってなんじゃと思いますが、このWEBサイトでは支払いの際にクレジットカードや銀行振り込みなどの他、International paymentというオプションがあり、PayPalアカウントを持っている人は外国人であろうと支払いが可能となります。ヤリーッ!
Traevlyaariを利用してバスの検索から座席指定、支払いまでの流れを簡単にご紹介します。
外国人も利用できるバス予約サイト「Travelyaari」。バス予約完了までの流れ
今回の旅でこのサイトを何度か利用しました。
インド中部の町ホスペットからバンガロール(ベンガルール)へのバスを予約してみます。
乗りたいバスを検索
他のインドバス予約サイトと同様、出発地や行く先、日程などを入力して検索。
すると検索結果がズラッと表示されます。
ほとんどが「Non A/C, Sleeper」となっています。エアコンなし、寝台車という意味です。
日本では見かけませんが、インドの長距離バスは足を広げて横になれるスリーパーシートが結構一般的です。
座席を選択
次に座席指定です。寝台が上下に分かれているので、Lower(下)とUpper(上)から選択します。
後部座席のUpperシートが一番揺れ幅が大きい感じがするので、できれば前の方のLowerシートがおススメです。
利用者情報を登録。クーポンもゲット!
座席が決まったら続いて利用者情報の登録です。
Eメールアドレスとインドで使用している電話番号を入力します。予約完了後に確認メールやSMSが届くので間違いのないように入力します。
バス予約サイトは国外の電話番号でも登録できるようですが、国内の番号を持っていた方がいろいろと楽なのでおススメです。
インドでのSIMカード利用についてはこちら↓
電話番号の下に「Have a Coupon Code?」というリンクがあります。
Travelyaariのトップページやクーポン配布サイトなどでクーポンを予めゲットしておくと幾らか割引になります。
クーポンをゲットしたらコードを入力しておきます。
▲75ルピー割引になるクーポンゲット!該当しないクーポンを入力した場合はエラーが出るので注意。
さらに名前や年齢、性別などの情報を入力していきます。
▲ここらへんのUIフローがなかなか秀逸。直観的にサクサクと情報を入力することができる。
PayPalを使って支払い
すべての入力が完了したら次はいよいよ支払いです。
ここで他のサイトはどうしても先に続けられず躓いてしまっていました。
しかしTravelyaariでは支払いのオプションとして「International Payment」という項目が用意されていました。
▲他の予約サイトには無いこの項目があるのを発見した時、妙にうれしかった・・・。
「International」をタップすると見覚えのある「PayPal」のロゴが!
PayPalのアカウントを持っている人はここで支払いが可能になります。
赤枠で囲ったところ、手数料も含めての合計金額が表示されます。(バスチケット代金も含まれた合計金額です。)
手数料として数パーセント上乗せされますが、町中のぼったくり旅行代理店で頼むよりは全然安くつくことがほとんどなんじゃないかと思います。
電子メールアカウントとインターネットを利用した決済サービスを提供。PayPal口座間やクレジットカードでの送金や入金を行う。
▲Wikipediaより
登録費用や会費などは一切発生せず無料でアカウントを作れるので、まだ登録されてない方は是非!
PayPal
支払いも完了して晴れてチケット予約完了!
すぐに確認メールが届き、安心できます。
▲バス会社名、日付、出発地と目的地、乗車場所や乗車時間、シートナンバーなど、すべてが明確。
チケットを予約した後もフォローがしっかりしてる
無事にチケットを予約完了し、通常ならこれで万事OKですね。
しかしインドのバス予約サイトではさらなる安心機能がありました。
登録したメールアドレスや電話番号のSMSに予約状況や乗るバスの状況などが逐一分かるように連絡が来るのです。
話が前後しますが、プネー→ホスペット間でバス予約した際に画面のスクリーンショットを撮ったので以下レポートします。
出発数日前から運行状況を伝えるSMSが届く
出発の数日前から頻繁に「あなたのバスはスケジュール通り運行予定です」みたいな安心メールが届きます。
▲数日前からこんな感じで割と頻繁にSMSが届き、バスが予定通り運行していることを伝えてくれる。
出発当日には乗車予定のバスの状況が手に取るように分かる
上の画像の赤枠で囲ったところ、出発当日には「Rready for your trip!!」という極めつけのSMSが届きました。
乗車するバスにGPSが設定されているようで、このバスが今どこにいてちゃんとこちらに向かってるのかMAPで分かるようになってるのです。
▲YourBusという別のサイトにジャンプし、今日これから乗るバスが今どのあたりにいるのかGoogle Mapで随時確認できる。
▲バス乗車時間の直前の画面。町中にバスが入った時にいくつかのバススタンドを経由するが、それらの通過時間や到着予定時間などが表示されている。
自分の乗るバスがちゃんと来るのかどうか、これはかなりの安心材料となりますね。とりわけ交通事情がハチャメチャなインドではなおさらです。
で、予約はちゃんとバス会社に伝わってるの?
こうしてオンラインで無事にバスを予約でき、乗る予定のバスの状況も自分で把握できるわけですが、バス乗車の際にバス会社から「ネットで予約?知らんよそんなもん」てなことにならないか少し不安でした。
(これまでインドを何度か旅行してきて代理店で予約したにもかかわらずチケットが届かなかったり、時間が間違っていたり、何度か痛い目に遭わされたものです。)
さて、今回プネーでオンライン予約した後にバス会社のオフィス(乗車場所にある)に行き、予約確認書のスマホ画面をスタッフの人に見せました。
オフィスの様子は殺風景でパソコンらしきものは見当たらず。いかにも「アナログ」という雰囲気満載です。大丈夫なんだろうか・・・
▲プネーのバス会社「Canara Pinto」。プネー中心地から南のKatrajというエリアにある。このオフィスの目の前の道路がバスの乗車場所となる。
スタッフは最初怪訝そうな顔をして名前を聞いてきました。
そして確認書をじっと見て「OK。バスが来るまでここで待て。」との返答。問題なく予約はできていたようです。
オフラインでのオフィスのアナログっぷりとオンラインの圧倒的な充実っぷり。まったくインドは不思議な国です。
バスもほぼ定刻にやってきました。
▲暗いのでバスの灯りで予約確認書をチェックする運転手。
そして無事に乗車でき、何の問題もなく出発。今回のバス予約→乗車は非常にスムーズでした。
▲途中の休憩ポイントでなぜか寝ていた人も含め乗客が全員下ろされ、運転手はバスの掃除。まったくインドって国は。面白い。
インドでバスをオンライン予約するメリット
今回実際Travelyaariでオンライン予約してみて感じたことです。
- 手軽にスマホで簡単予約できる
宿のベッドに寝っ転がりながら予約できちゃいます。 - しっかりしたサイトでスマートな予約システムなので安心して利用できる
インドのIT技術はかなり洗練されてます。関係ないですがGoogleやMicrosoftのCEOもいまやインド人ですね。 - 画面を見ながらバス会社や座席を指定できる
吟味しつつ自分でチェックしながら選択できるので安心。 - 手持ちの現金が少なくてカード払いしたい時にうれしい
インドでは町によっては両替店やATMが少なく、手持ちのルピーを節約したい場合が結構あります。そんな時オンラインでカード払いできるサイトの存在はうれしい限りです。 - 手数料を考えても町中の旅行代理店より安くつく場合がある
プネーで予約した際、町の代理店では二人で3000ルピーという金額が相場でした。しかしTravelyaariでネット予約した場合は日本円にして手数料込みで4400円くらい(約2,570ルピー)。かなり安くつきました。
ほんとメリットだらけ!
観光地など代理店で頼んでも手数料が安く、Travelyaariで予約する金額と大して変わらない場合がありますが、上の4の理由で手持ちのルピーをあまり使いたくない場合はオンライン予約はありがたいです。
今回のケセラセラ
ほんと便利な世の中になったものです。
オンラインでバスの予約ができれば余計な手間も減ってストレスも減少。
ハードル高めなインドの旅も少しは手軽になるんじゃないかと思います。
スマートにネットを使いこなしつつ、ケセラセラなインド旅を楽しんじゃいましょう~!
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。今度インドでバスに乗ろうと思っています。こちらのブログ記事がとても参考になりました。ありがとうございます。
ひとつお聞きしたいのですが、SMSで届いた内容は、同時にメールアドレスにも届いておりましたでしょうか?インドシムを使わないつもりなので、もし記憶にあれば教えていただけたらありがたいです。
よろしくお願いいたします。