ミニマリスト、冷蔵庫を捨てる決意をする・・・しかしすぐに断念して新しいのを買った

冷蔵庫が壊れた

購入してから約9年。先日、我が家の冷蔵庫がついに壊れました。
冷蔵庫の冷却力が極端に弱まり、冷凍庫も氷が作れないほどに機能低下。
これを機に冷蔵庫のない生活を試みようとしたのですが1日と経たず断念。最低限のものだけで暮らしたいミニマリストだからと言って、冷蔵庫だけはどうしても捨てられない必需品だということが分かりました。

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冷却不能。それは突然やってきた

夏真っ盛りの暑い日。冷蔵庫から取り出したお茶がどうも生ぬるい。野菜やその他食材も冷えていない。保存していた発酵食品は腐ってしまっていた。
冷凍庫の方も氷が凍ってなかったり冷凍保存していた食材が溶けていたり。
前日は何事もなかったのですが、冷えなくなる現象は前触れもなく突然やってくるみたいです。

引越しが多い家は冷蔵庫が壊れやすいという事実に驚愕

9年ほど前に冷蔵庫を購入してから今まで、4回ほど引越しを繰り返しました。
毎回引越し業者は使わず、自分たちで家具・家電など何から何まで運んだものです。
で、問題は、軽ワゴン車で冷蔵庫を運ぶために真横に横倒しにして運んでいたということ。

これ、引越し業社の間では常識らしいのですが、基本、冷蔵庫は縦にして運ばなければいけないらしいのです。

冷蔵庫の型を調べ、説明書をネットで見つけ、見てみるとしっかりと記載されておりました。
っていうか9年間まったく知らなかった・・・。

冷蔵庫運搬時の注意

遠方へ移動のとき(引っ越しの時など)横積みをしない。
機械部(圧縮機など)の故障で冷えなくなることがあります。

冷蔵庫の心臓部とも言われる圧縮機(コンプレッサー)に負担をかけないようにするのが冷蔵庫を長持ちさせる秘訣とも言われてますが、4度の引っ越しで負担かけまくり、その度に寿命が縮まってしまったのですね。ゴメンよ冷蔵庫くん。。

イケナイ冷蔵庫の運搬方法
軽ワゴン車にギリギリ冷蔵庫が詰めちゃうので、冷蔵庫を運ぶのが毎回の引っ越しのハイライト。こんな風に運ぶのはタブーだっちゅうことですね。

仮に毎回引っ越し業社を使って丁寧に運んでもらったとしても、運搬時の振動や手で運び入れる際の角度によって何かしらの負担がかかるはず。
引っ越さずにずーっと同じ場所に冷蔵庫がある家と、しょっちゅう引越しをして冷蔵庫を移動しまくっている家では明らかに後者が壊れやすいに決まってる。
ましてや自分らで横倒しにして運んでたとは・・・無知とは怖いですね。

霜取りをするため1日電源を落とす。その時ふと考えが浮かんだ

冷えが弱くなったときにネットであれこれ調べると冷蔵・冷凍庫内に付着した霜が原因で冷却力が弱まるということがわかりました。
特に夏は冷蔵庫を開けっ放しにするとその分だけ空気中の気体が内部に侵入し、霜が付きやすくなるとのこと。

付着した霜を取るには庫内の部品を外して冷気を送り出すダクトやファンをむき出しにし、その周りに付着した霜をドライヤーなどで溶かすのが早い、という方法があるのを発見。

しかしうちの冷蔵庫の構造的な問題か、部品の外し方がどうも分からない。
部品が外せない場合は1日(夏の場合。冬は5~6日)電源を切って自然と霜が溶けるのを待つしかないという。

仕方ないのでその方法を選びました。
野菜や食材などは一旦クーラーボックスなどに移し、冷蔵・冷凍庫の中身を空っぽに。

そこで、妙な雑念が思い浮かびました。

このまま冷蔵庫を使わない生活を続けられないだろうか?

テレビ、電子レンジ、ストーブ、エアコンなどなど、これまで不要な家電をことごとく処分してきて、これを機会に冷蔵庫も処分しちゃうのはどうだろう?

冷蔵庫のない生活なんて、ミニマリスト界広しと言えどもなかなそんなことする人はいないんじゃないだろうか。

やっちまうか・・・

・・・

で、結論から先に言うと、まず妻に「そんなことは無理!」と一蹴され、食材が保存できないことはつまり、買いだめが効かない=毎日買い物行ったり、腐ってないかを毎日毎日に気にしないといけないんだよ!と諭されたのがオチ。

やっちまうか?・・・無理。

冷蔵庫が家庭に入る昭和以前はみんなそうしていたんだからと無理やり言い聞かせようと思ったけど、当時はスーパーやコンビニがなかった代わりに魚や豆腐や野菜などを売り歩く行商人が頻繁に往来し、隣近所で足りないものを補い合い、食べるものがなければ誰かしら食事の世話をしくれるような人情があった。
今はそんな時代じゃないし、そういう環境で生活しているわけでもない。

たまに野菜や魚をおすそ分けしてくれる人がいるかもしれない。だけど基本はスーパーで肉や魚、乳製品などを買い置きして、それを冷蔵庫で保存してやりくりするというのが極めて一般的です。

ということで、すぐさま思考停止。
冷蔵庫のない生活を送るのは到底ムリ。
我が家のように保存食や常備食を作り置いて、余計なものを買わず出費を抑える生活を送っている人にとってはなおさらのこと。

なんでもモノを少なくすればいいというのは本当の意味でのミニマリストではない

自分が快適に楽しく毎日を過ごすために持ち物は最低限に留める、というのが「ミニマリスト」の定義かとなんとなく思ってます。
うちはたまにしか外食しないし、市販の出来合いの食品や惣菜を買うのも極稀。新鮮で安全な食材を保存しながら大事に使って毎日の料理を楽しみ、保存食や常備食も作り置きしておく生活がメインです。
その観点から、生活必需品とも言える冷蔵庫を捨てちゃうのは、ミニマリストじゃなく単なる無所有主義、無謀なダンシャリアンと言わざるを得ません。

ちなみに冷蔵庫を持たない若者も最近増えてるみたいですけど、家で食事しなかったり外食ばかりの生活を送ってる人限定てな感じですね。

家で毎日3度食事するのが好きな我が家とは別の世界のようです。

結局同じメーカーの同じ形状の冷蔵庫を買った

霜取りをした結果、1日だけ冷却機能が回復したのですが、翌日すぐまたダメになり、コンプレッサーからブオンブオンと異音が鳴り響く始末。
結局その日にヤマダ電機に走り、新しい冷蔵庫を買うことにしました。

買ったのはこの冷蔵庫。

今回壊れた冷蔵庫と同じSHARP製の同じ形状の冷蔵庫です。
電気屋でいろいろな冷蔵庫見て回ったのですが、デカイのやら3ドアやら、プラズマクラスターなんちゃらとかいろいろ。
うちは二人暮らしなのでせいぜい内容量200Lそこそこあればよいし、余計な機能などいらないから手頃な値段の商品が良い。
結局、同じ冷蔵庫(バージョン違いなだけ)を購入。内部の構造は部分的に新しくなってるものの基本的な配置は一緒。味噌はここ、野菜はここ、豆腐はここ!というように使い慣れた配置がイイ!、という妻の意見を優先した結果です。

新しい冷蔵庫
無事に新しい冷蔵庫が届き、再び平穏な毎日に。

今回のケセラセラ ちゃんと冷える冷蔵庫はいい

無事、本日冷蔵庫が納品され、壊れた古い冷蔵庫は回収されていきました。9年間本当にお疲れ様!
そして、やっぱりちゃんと冷える冷蔵庫・冷凍庫はイイなぁ~とウハウハ気分になったのは言うまでもありません。
また引っ越しすることがあったら横倒しにはさせないよ!と固く心に誓ったのでありました。