【インド北東部】木の根っこでできた「生きている橋」リビング・ルートブリッジを見に行く方法

インドの生きてる橋

バングラデシュと国境を接するインドのメガラヤ州。
その国境近くを流れる川の一帯に木の根っこを利用して作られた「生きている橋」Living Root Bridgeがあり、そのファンタジックな景観が多くの旅行者を魅了しています。

メガラヤ州の州都シロンからツアーが出ていたりしますが、僕はバングラデシュとの国境の町ダウキから車をチャーターして行きました。
その行き方などについてレポートしたいと思います。

バングラデシュからインドのダウキへ国境越えについては以下の記事をご参考ください。

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ダウキからマウリノンへのアクセスは車チャーターのみ

ルートブリッジを間近に見られるポイントは幾つかあるようですが、そのうちの一つ、マウリノン(Mawlynong)という場所へと向かいました。

▲Google Mapでは1時間13分と出てますが、悪路が続くため実際はもうちょっとかかります。

ダウキのゲストハウスのオーナー、チャンさんが前日に車を予約してくれ、当日朝9時ごろ出発。
金額は1500ルピー(約2500円)。

ダウキ川を渡る橋

▲ダウキのそばを流れる川にかかる橋。この先、結構悪路が続きます。

ちなみにダウキの町から川岸に下りることができて、地元の人たちがのんびりと川遊びしたりしてます。
朝など時間がある時に散歩してみるのもいいかもしれません。

ダウキ川流域

▲ただしインドとバングラデシュの国境が混在してる場所なので、写真などを撮りまくってると警察っぽい人に注意されることもある。(ちょっと注意された)

話を戻します。
山道を走って行き1時間半ほどでマウリノンに到着しました。

マウリノン村

▲マウリノンの中心部(?)の広場。駐車場としても利用されている。ほぼ100%インド人観光客で外国人は見かけない。

マウリノン村

▲観光客向けのレストランや売店などもチラホラ。食べるのには困らない。
右の黄色い看板「IAIKYRSOI」というお店の100ルピーターリーはとても美味しかったです!

マウリノン村

▲村中にくずかごが設置されており、村人も進んで清掃をするクリーンな村であります。全インドで取り組んでほしいですね。

マウリノンでの宿泊

ここでの宿泊もダウキのチャンさんが手配してくれました。
僕が泊まったところは「Sase Homestay」というところ。

マウリノン村

▲こんな感じの小屋に宿泊。ベッド、シャワールーム付き。必要最低限という感じです。

宿泊費は2000ルピーと言われましたが1800に負けてもらいました。それでも高い気がしますが、こういう場所なので仕方ないのかなと。

他にも「Home Stay」をうたった宿泊施設がいくつもありますので、オフシーズンなら予約なしでもどこかしら入れるかと思います。

また、Airbnbに登録している家屋が多いので、ネットが使える状況でしたらエアビーで予約するのもいいかもしれません。

歩いてルートブリッジを見に行く

マウリノンの集落から橋のある場所まで、徒歩でだいたい45分くらいです。
まずは集落のメインロードを30分ほど上って行きます。

リビング・ルートブリッジを見に行く

▲集落の周辺やメインロードの途中などに幾つかツリーハウスが建てられてます。有料で上れるところもありました。

リビング・ルートブリッジを見に行く

▲メインロードの途中、「Balancing Rock」というスポットがあり10ルピーで見ることができます。

リビング・ルートブリッジを見に行く

▲30分くらい歩いたら「LIVING ROOT BRIDGE」の看板が。ここからもう少しです。

リビング・ルートブリッジを見に行く

▲ところどころに道しるべがあるので迷うことはないと思います。

舗装された道からやがて未舗装の山道に入り、谷を下る石段を進むともうすぐです。

リビング・ルートブリッジを見に行く

▲橋の手前にあるチェックポイント。ここで入場料10ルピーを支払います。

そして、ついにリビング・ルートブリッジ「生きている橋」へとたどり着きます。

これがマウリノンのリビング・ルートブリッジだ!!

説明はさておき、まずは写真をどうぞ。

リビング・ルートブリッジを見に行く

リビング・ルートブリッジを見に行く

リビング・ルートブリッジを見に行く

リビング・ルートブリッジを見に行く

メガラヤ州の先住民「カシ族」の伝統技法

ルートブリッジはインド北東部メガラヤ州の先住民族「カシ族」の伝統的な技法
メガラヤとはもともとサンスクリット語で「雲の住処」と言う意味。州内全域が1000〜2000メートルほどの標高で、非常に雨量の多い州としても知られています。
川の流域に住むカシ族はかつて一般的な木の橋を川にかけていたそうですが、大雨の度に流されてしまうため、生きている木の根っこを利用した丈夫な橋を作ることを考え出したのだとか。

ルートブリッジの作り方

マウリノン村で泊まった宿の人に橋の作り方を聞いてみました。

最初にたくさんの竹の棒で川の両岸を結び、仮の橋を作ります。
その両岸に菩提樹の木を植え、その根っこや枝を竹の橋に絡みつかせ、長い年月をかけて両岸から伸びた根っこが結び合わされます。
こうしてルートブリッジとしての基礎ができたところで段差を埋めるように橋の上に敷石や土をかぶせて行きます。
やがてそれらの石や土も橋と一体化し、より丈夫で頑強な橋が形成されていきます。
最後に木の根っこで手すりをこしらえたり石段をアレンジしていくとこのような立派な橋になるのだとか。

リビング・ルートブリッジ

マウリノンにあるこの橋も、おそらく100年ほどかけてこのような形になったと言われ、基礎を作った人たちはとっくに亡くなっているのだとか。
まさに時間を超越した自然と一体化した橋
まるでファンタジーの世界の話みたいですが、実際に存在します。
この場所に来られて本当に良かったと思います。

Nohwet展望台にも行ってみよう

橋から続く石段の道がこの先も続いています。
何やら景色の良い展望台があるらしいので歩いて行ってみることにしました。

展望台への道

▲この先には何があるのかしら♪♪

ルートブリッジの向こう岸を上っていくとNohwet(ノウェット)という集落が広がっています。
ところどころに「View Point」という道しるべが掲げられているので、それに沿って進んでいくと、ありました。

展望台への道

▲ビューポイントの入口。30ルピー(50円ほど)を支払って中に入ります。

展望台への道

▲斜面の森の上を走る竹の橋を渡っていくと・・・

展望台への道

▲竹で作られたツリーハウスみたいな展望台!!向こうの山はバングラデシュ。

写真じゃ伝わらないかもしれませんが、ここもものすごいところでした。
時間がある人は是非行ってみてください。

帰り道

▲村へ戻るときに小さい子たちから「バイバーイ」と手を振られ、癒された。

マウリノンの集落からリビング・ルートブリッジ、ノウェット展望台への遠足

  • 所要時間:徒歩往復で3時間半〜4時間くらい(橋や展望台でのんびりする時間も含む)
  • 持ち物:身軽な服装、トレッキングシューズ、水、バナナなどおやつ(ポイ捨てはダメよ)、カメラは必須(^^)/
  • お金:ルートブリッジ入場料10ルピー、展望台入場料30ルピー、以上。

旅インフォ

目安としてこの記事における旅のデータとかかった金額を記載しておきます。

旅のデータ
旅行時期 2018/3/6(火)
エリア ダウキ〜マウリノン
同行者 なし(一人旅)
交通手段 車チャーター、徒歩
宿泊 Sase Home Stay ツインルーム1泊1800ルピー(約2950円)
旅の費用
項目 インド・ルピー 日本円換算
(2018年3月)
朝食 ポン菓子のスナックみたいなやつ 20 33
車チャーター ダウキ〜マウリノン 1500 2460
昼食 ターリー、水1l 120 197
バランスロック入場料 10 17
ルートブリッジ入場料 10 17
ノウェット展望台入場料 30 49
夕食 ベジターリー 100 170

LUIS’s TRAVEL VLOG(旅の動画)

インド マウリノン Living Root Bridge(生きている橋)を見に行く

▲ダウキ川の朝散歩、車でダウキからマウリノンへドライブ、生きている橋を歩いて見に行く。