Mac Book Proの液晶コーティング剥がれ問題解決。交換プログラムに申し込んだ一部始終

Mac Book Pro ディスプレイ交換

Mac Book Pro Retinaディスプレイのコーティングが剥がれて行くという不具合に対してAppleが無償交換プログラムを提供してくれています。
電話で申し込んでヤマト運輸が集荷に来てくれて、交換に要した時間は実質1日ほど。2日後には無事に手元に戻って来ました。
今回はその一部始終をお伝えしようと思います。

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Retinaディスプレイのコーディングが汚く剥がれていくという問題

もうかれこれ4年半ほどMAC Book Pro(Retina, 13 inch, Mid 2014)を愛用しています。
外出先でも旅先でも仕事でもプライベートでも、もはやなくてはならないアイテムとなりました。
これまでクラッシュはもちろん不具合や動作エラーなどもほとんどなく、快適に使っておりました。
しかしここ1年ほどで気になることが。。。

それがこのディスプレイの汚れ

MAC Book Pro液晶ディスプレイコーティング剥がれ

▲汚れ? 傷? よく分からずに放置していたらどんどんひどい状況になってきた。

最初は手垢がついて落ちないのかなーとクリーナーを浸した布で丹念に拭いてましたが、綺麗になるどころか余計に汚れが広がっていく・・・。
これはいったい!!?

あとで調べて愕然としたのですが、Retinaディスプレイの反射を防ぐためのコーティング材(?)が経年と共に剥がれ落ちていくという不具合らしいのです。
油汚れかと思ってマイクロファイバークロスやゲキオチくんなんかで拭こうものなら画面がギッタギタのメッタメタになってしまうという恐ろしい不具合です。

MAC Book Pro液晶ディスプレイコーティング剥がれ

▲ディスプレイ全体はこんな有様。光が当たる場所で見るとコーティングの剥がれ具合が余計に目立つ。

Appleのディスプレイ無償交換プログラム。ただし条件あり

このコーティング剥がれ問題、画面の一部分が見えづらくなったりして作業にも支障が出てくるし、かと言って自分でなんとか解決することもできない。

Luis
Luis
Appleで修理交換してくれないのかな?

このMac Book Proを購入したのが2015年の4月なのですが、特にアップルケアなどには加入しておらず、保証対象じゃないってことは承知してました。
でもユーザーの落ち度による不具合ではなく、自然発生的に問題が発生したので、無償で交換とかしてくれないのかなー?と考えた次第です。
そう思ってリペアプログラムが提供されていないかチェックしてみました。

いくつかApple製品の修理プログラムが表示されているものの、Retinaディスプレイの交換プログラムは見当たらず。
有償での交換になってしまうのか??

公式じゃないもののちゃんと交換プログラムが用意されていた

Appleが公式にオファーを出しているわけじゃないのですが、海外のサイトをはじめ、国内でもこの問題を取り上げているブログがいくつも見つかりました。

上記の海外ブログによると発売から4年以内の製品に関しては無償交換が可能とのこと。

  • MacBook Pro (13-inch, Early 2013)
  • MacBook Pro (15-inch, Early 2013)
  • MacBook Pro (13-inch, Late 2013)
  • MacBook Pro (15-inch, Late 2013)
  • MacBook Pro (13-inch, Mid 2014)
  • MacBook Pro (15-inch, Mid 2014)
  • MacBook Pro (13-inch, Early 2015)
  • MacBook Pro (15-inch, Mid 2015)
  • MacBook Pro (13-inch, 2016)
  • MacBook Pro (15-inch, 2016)
  • MacBook Pro (13-inch, 2017)
  • MacBook Pro (15-inch, 2017)
  • MacBook (12-inch, Early 2015)
  • MacBook (12-inch, Early 2016)
  • MacBook (12-inch, Early 2017)

▲これらのバージョンが対象となっているようです。

僕が購入したのは「MacBook Pro (13-inch, Mid 2014) 」なので保証対象内!よっしゃ!

Appleサポートに電話して交換プログラムに申し込み。準備することは?

交換プログラムに申し込むためにAppleサポートに直接電話してみました。

Appleの公式サイト→「サポート」→「お問い合わせ」→「各国の Apple サポートの電話番号」とページを進みます。

Appleサポート画面

すると「アジア太平洋」の項目に「日本」の項目があるので、この電話番号にかけてみました。

0120から始まるフリーダイヤルもありましたが、スマホのしかもIP電話しかなかったので、仕方なく固定電話の方にかけることにしました。

日本
国内からかける場合:
0120-27753-5
海外からかける場合:
(81) 3-6365-4705

自動音声にしたがって番号プッシュで進むと受付の担当者につながります。
最初に「Mac Book Pro Retinaディスプレイのコーティングが剥がれてきているので交換してほしい」とズバリ伝えます。

「交換には最低1週間かかりますが大丈夫ですか?」と聞かれますがOKしましょう。実際はもっと早く戻ってきます。

その後、名前や電話番号を聞かれますが、あらかじめ準備しておいた方がいいと思ったのは以下の二つです。

  • Macのシリアル番号とmacOSのバージョン
    左上のリンゴマーク→「このMacについて」をクリックすると確認できます。
  • 購入した日付(あれば購入時の領収書)
    上述した通り、発売から4年以上経過している機種は対象外となってしまうため、厳しくチェックされます。
    僕はAmazonに出品していた業者から中古で購入しており、購入当時の注文記録や領収書をチェックするのにかなり手間取りました。あらかじめこれらが分かっているともっとスムーズに話が進んだと思います。
  • テスト用のユーザーアカウントを作っておく
    修理交換の際に動作確認のためにMacを起動してチェックすることがあるため、テスト用のアカウントを一つ作っておきます。
    左上リンゴマーク→「システム環境設定」→「ユーザーとグループ」→(鍵を解除しておく)→「+ボタンでユーザー追加」
    テスト用かつ電話で口頭で伝えなくてはならないため、ユーザー名とパスワードは簡単な文字列で良いかも。

余談ですが、スマホで電話している場合は電波が途切れない場所で通話することと、誤ってボタンを押さないようにイヤホンを使うと良いかも。
(途中まで話が進んだところでスマホの誤操作で電話が途切れ、また最初から掛け直す羽目になった(ToT))

申し込み完了!発送までにやっておくこととは?

通話相手が受付担当→契約状況確認担当→Macスペシャリストと代わり、その合間に随分待たされもしました。
たまたま担当者が不慣れだったのか何なのか分かりませんが、確認するのに随分手間取っている感じでした。

結局この電話でかかった時間は全部で1時間弱。電話嫌いの身としては結構キツかったですが、なんとか無事に申し込み終了!
最後に「修理ID」を伝えられますのでメモしておきます。もし何か問題があった場合の問い合わせ用のIDとのこと。
そして翌日以降、希望の日程でヤマト運輸さんが集荷に来てくれるというので、翌日午前中でお願いしました。

電話を切ってしばらくすると伝えてあったメールアドレスに「修理のお申し込み完了のお知らせ」というメールがAppleから届きます。
そのメールにも記載がありますが、以下の二つが注意事項として掲げられています。

データのバックアップ

ディスプレイの交換なので本体内部をいじることはなく、データクラッシュで消滅するなんてことはないそうですが、念のためデータはバックアップを取っておいた方が良いです。
外付けHDDなどを接続して「Time Machine」を起動し、バックアップを取っておきましょう。

渡すのはMac本体のみ。アダプターや付属品などは不要

翌日の午前中、ちゃんとヤマトさんが集荷に来てくれたので、本体のみそのまま手渡ししました。
外箱やアダプターなどは不要。USB、SDカードなども抜き取っておきます。

ヤマトさんが集荷。中1日で手元に戻って来た

電話申し込みした翌日の午前中、予定通りヤマト運輸さんが集荷にやってきたので、Mac本体のみをドライバーさんに手渡しします。
あとは待つのみです。

翌日は何も連絡なし。

その翌日、午前中メールをチェックすると「修理完了のお知らせ」というメールがAppleから届いておりました!はやっ!!
すでに発送済みで、ヤマト運輸の配達伝票番号もわかるようになっておりました。

そして同日の午後3時くらい、ヤマト運輸到着。しっかりしたPC用のダンボールに梱包されておりました。

Mac Book Pro ディスプレイ交換

中を開けてみると衝撃を吸収するような作りになっていて感心。これはヤマトさんグッジョブですね。
Mac Book Pro ディスプレイ交換

Mac Book Pro ディスプレイ交換

▲中を取り出すとこんな感じ。柔らかなシートに覆われてしっかり保護されている。

ディスプレイが交換された本体を取り出します。見た目新品同様のたたずまいにワクワクしてしまいます。

Mac Book Pro ディスプレイ交換

Mac Book Pro ディスプレイ交換

▲ちゃんとリンゴマークも保護シートが貼られていた。

そして肝心の液晶画面の状況は・・・

Mac Book Pro ディスプレイ交換
新品なのでもちろんまっさらクリーン!! 

そして感動したのが、本体のキーボードの部分なども掃除されてキレイになっているところ。
Mac Book Pro ディスプレイ交換

発送する前、実は手垢とか長年の汚れがあって、恥ずかしながらも汚いまんまで出してしまい、戻って来たらちゃんとクリーニングしよっ!と思ってたのですが・・・
アップルさん、ついでにキーボード周りもクリンクリーンしちゃってくれました!

仕事の速さと丁寧さに感激してしまいましたよ。やるなーApple。

Mac Book Pro ディスプレイ交換

▲リンゴマークのクリアファイルに今回の修理に関するデータなどの書類が入っていた。

2日ぶりにMacを開いて電源をONにし、動作を確認しましたが、中身は送る前となんら変わっておりませんでした。不具合などももちろんナシ。

ワタクシApple信者でもなんでもないのですが、この対応にはすっかり心動かされてしまいました。
今後も大切にMac Bookを使って行こうと心に誓った秋の午後でございました。

まとめ

今回のMac Book Pro Retinaディスプレイ交換に要した時間は実質ほぼ1日。
申し込みしてから修理が完了し戻ってくるまでは以下のような流れでした。

  • 10/30(火)午後 電話で申し込み
  • 10/31(水)午前 ヤマト運輸集荷
  • 11/2(金)早朝 修理完了・発送通知
  • 同日午後2時 ヤマト運輸で到着