ハーバルヘアオイルとシカカイ。髪と地球にやさしいインド式洗髪方法

シカカイとハーバルヘアオイル

インドネタ、もうちょい続きます。

インド旅から帰国して1か月以上。日本に戻ってきてからもずっと続けている習慣があります。
それはシャワーの時の洗髪にシカカイという天然の洗髪料を使う方法。
シカカイってなんじゃ~?と思うかもしれませんが、今回はそれについて記しておこうと思います。

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洗髪方法についての僕の遍歴

その前に、僕の洗髪方法について、これまでの遍歴をザクッと書いておこうと思います。

30歳以前 普通の市販シャンプー
髪にはまったく無頓着な時代。泡が出れば出るほど良いという発想。(泡が良く出る「メリットシャンプー」とかよく使ってました)

30歳代前半 ネットの怪しいサイトで買ったアロエシャンプー
30代になって髪の毛が気になるお年頃。髪や頭皮へのダメージを考えいろいろなシャンプーを試してみた時期。ネットの怪しいサイトで「抜け毛を防ぐ!」みたいなうたい文句で売られていたアロエシャンプーをしばらく定期購入してたこともありました。

30歳代中盤以降 タイで買った自然派シャンプー
別に怪しいサイトで買わなくても、自分に合った自然派のシャンプーを選べばよいと考えていた時期。よくタイに出かけていたので、現地のオーガニックショップで買ったシャンプーとかを使ってました。

パックスナチュロン
日本でも気楽に買えるパックスナチュロンの石鹸シャンプーを使用。プッシュ式でピンポン玉状の泡がポファっと出てくるので使いやすい。パックスナチュロンのリンスも併用。

この時、地球環境を考え、そもそも石鹸って必要なのかと考えてまずは体を洗う石鹸使用をやめた

湯シャン、ノープー
そしてシャンプーも使わなくてもいいんじゃね?という考えに行きつき、お湯だけで洗髪をする「湯シャン」(もしくはノーシャンプーの略語でノープー)を実践。
くしで丁寧にほこりを落とした後にお湯で丹念に頭を洗う。仕上げにお酢リンスで髪なめらか。
2か月ほどつづけたけど、もともと頭皮が脂性で痒いのがどうしても我慢できず断念。(半年ほどつづけるとその痒さもなくなってくるとのことだったけど耐えられなかった・・・)

ガスール
モロッコの天然粘土を水に溶いてペースト状にして頭皮につけてマッサージ。シャンプー・リンスの効果もあり地球環境も全く汚さないとのことでこれが現在のベストチョイス。

石鹸とか洗剤とか使わない!ってことを書いた記事↓

ということで、今はガスールをメインに使ってます。髪の脂汚れをきれいに落ちるし、保湿効果もあってスベスベになるし、環境も汚さないし、ほんとにいいことだらけです。

で、インドに行った時もガスールみたいなのってあるのかなー?と思い調べたら、ありました。ただし粘土ではなく「植物」です。

それがシカカイというものでした。

インドに行ったときに見つけた「髪と地球に優しい」新アイテム

シカカイ・パウダー
シカカイ

▲大きさ分かりにくいけど20㎝×15㎝くらい。結構大きい袋。

これに加えてもう一つの必須アイテム

ハーバル・ヘア・オイル
ハーバルヘアオイル

▲右の瓶に入った方ね。インドにいたときに撮影。

シカカイとは?

シカカイ(Shikakai、英語名:Acacia Concinna)というのはインドに多く自生する植物の名前で、サヤエンドウのような実から抽出される成分を粉末にしたもの。油分を落とすサポニンという成分が含まれており、天然の石鹸として古代インドの時代から使われてきたといいます。
においはなかなかスパイシーです。

シカカイの実はこんなやつです。
シカカイ

ハーバル・ヘア・オイル

ハイビスカス、トゥルシー、レモン、その他インドの様々な植物からオイルを抽出してミックスしたもの。
髪の毛の発育を助け、ふけやかゆみ、パサつき、枝毛や白髪防止にも役立つ。
においはこれまたなかなかスパイシーです。

ハーバルヘアオイル

▲成分表(英語表記)。見慣れない植物の名前がずらり。調べたけどタミル語を英語表記にしているだけで、それが何なのかわからない。
だけどインドではかなりポピュラーなヘアオイルだとのことです。

このシカカイ&ヘアオイルは、インドのオーガニックショップやアーユルヴェーダ薬局などに行けば誰でも簡単に購入することができます。

インドで買ったアーユルヴェーダの薬など

▲シカカイを購入したバンガロールのアーユルヴェーダ薬局。

インド人の髪の毛の多さはこれらを常用してるから?

インドで若ハゲの人が少ない・ほとんど見ない。それは食べ物に関係があるんじゃないか?という記事をこの前書きましたが、

シャンプーやヘアオイルも一部関係してるんじゃないかとふと思ったわけです。
そこでまずは使用感を自分も試してみようと、このシカカイとハイビスカスのヘアオイルを現地購入して使ってみることにしました。

ハーバル・ヘア・オイルとシカカイを使ったインド式洗髪方法

それではオイルとシカカイを使った洗髪方法について僕なりのやり方を説明したいと思います。

シャワー前にヘアオイル

バスルームに入る前にヘアオイルを頭皮になじませるように塗り込んでいきます。
髪の長さによるけど、ヘアオイルを小さじ1杯~大さじ1杯くらいを手のひらに出してこすり合わせ、オイルまみれになった手で頭皮をマッサージするように髪になじませていきます。
足らなかったらオイルを追加して頭皮をよく揉みこみます。
しばらくその状態でオイルが頭になじむのを待ちます。5分~10分

お湯でオイルをしっかり洗い流す

シャワーを浴びてオイルをしっかりと洗い流します。頭皮はゴシゴシこするんじゃなくて、やさしく指でほぐすようにして洗い流します。

シカカイの出番

適量(髪の長さによる。大さじ1~3杯くらい)を小さい器に取り、水かお湯でペースト状になるまで混ぜながらのばします。
ペースト状にすると見た目は泥です。そして謎のスパイスのような独特なにおいがしますが気にせずいきましょう。

シカカイ

▲水分を含ませる前の粉末。

シカカイ

▲水分を含ませてペースト状にした状態。

お湯で頭を良く濡らして頭皮全体に程よく水分がいきわたったところでシカカイペーストを塗り込んでいきます。

前後左右、髪の毛の付け根に沿うようにペーストを優しく刷り込んでいき、全体的にシカカイまみれになったら頭皮をマッサージするような感覚で髪の毛を揉みこんでいきます。
力を入れず、指の腹でやさしく揉むような感じです。

頭皮全体がマッサージできたらお湯でシャーっと洗い流します。
茶色い泥水のように流れ落ちていきます。

洗髪後はどんな感じ?

シカカイの洗浄力はなかなか強力で、頭皮の汚れをしっかり洗い流してくれます。
脂分もきれいになる感じで普通に石鹸で髪を洗った感覚に似てます。髪が少しキシキシする感じが残るかもしれません。
だけど事前にヘアオイルをしっかりと頭皮になじませてあるため、乾いてパサつく感じはなく、むしろシカカイと一緒に使うことで髪の毛がイキイキとして艶も出ます

ハーバルオイルとシカカイの独特なにおいが乾かした後も残るのでは?と若干不安になりましたが、洗い流した後はきれいさっぱり、においは残りません

ハーバルヘアオイルの代わりに太白のごま油でも良し

日本に戻ってきて、さあヘアオイルを使おうと思ったら、こんな状態になってました。

ハーバルヘアオイル

▲右のは予備で購入した別のココナッツオイル。

南国由来のハイビスカスオイルやココナッツオイルは、日本の寒さに適応できず凝固してしまいます
湯煎するなどして使うこともできますが、それだと面倒なので日本で売ってる太白ごま油を代わりに使えばよいかと思います。

においのない太白ごま油はアーユルヴェーダの施術などでも使われますが、血液やリンパの流れを良くし、体を温める効果もあり、頭や髪の毛の健康にも非常に効果的です。

ヘアオイルが面倒な時はリンス代わりにお酢を使う

やってみるとわかりますが、毎回シャワーの前にヘアオイルを塗り込むのって結構面倒です。
オイルは一度塗るとしばらく保湿感覚が残り、数日間モイスチャーな感じをキープできるので、毎回オイルまみれにならなくてもいいかなーと思います。
そこでシカカイと合わせて使いたいのが「お酢」。台所で使うやつですね。

シカカイで洗髪した後に、洗面器にお湯といっぱいとお酢を少々(ふた一杯分くらい)を入れてかき混ぜ、それを頭に流し込んで髪の毛によくなじませます。
しばらくして洗い流すと、しっとりとしてしっかりリンスの代わりを果たしてくれます。
シカカイだけだとパサつく場合はこの「酢リンス」ですっきり滑らかに仕上げます。

今回のケセラセラ

昔々、頭皮に毒を塗って殺人をしたという記録もあるそうな。
それほど頭って吸収力があるパーツなんですよね。
だからあんまり変なものをシャンプーとして使いたくないと常々思ってました。

ガスールは無臭かつ保湿力もあることからやはりベストチョイスですが、今回ご紹介したシカカイも天然成分そのまま、完全無添加の「自然の洗髪料」として、僕の中では殿堂入りしそうな勢いです。

興味のある方は是非おためしください。
日本でも買えます!