海外に1か月ほど旅に出るとなぜか驚かれるので自分なりに検証してみた

1か月の旅は長いのか?

毎年どこかしら海外に1か月くらい旅行に出かけるのが我が家の通例ですが、1か月というとたいてい驚かれます。

「仕事はどうするの?」
「1か月なんてすごいなー金持ちだね」
「うちは子供がいるから無理ですよ」
などなど。

そうかなー。もっと気楽に考えていいんじゃないかなー。

なんでそんなに驚かれるのか良くわからんので、自分の尺度で検証してみました。

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仕事はどうするのか?

仕事はネット接続できれば世界中どこでも対応できます。
国や地域にもよるけど今はよっぽどの僻地にでも行かない限りインターネットはどこでもつながってます。
ホテルやカフェのWifiを使ったり、SIMフリーのモバイルで現地のSIMカードを挿しておけばどこでもテザリングしながらデータ通信も可能。
ここ10年くらいの間に海外のネット状況もグングンと良くなって、ノマド仕事のストレスもかなり減ってきました。
だから1か月くらい日本にいなくても全く問題ないです。

クライアントなどのやりとりは基本メールで。電話はほとんどしないか、出ないようにしてます。(いよいよ必要性を感じなくなってきたのでたぶん来月は電話番号を捨てようと思ってます。)
どうしても口頭で打ち合わせしたいっていう場合はSkypeやappear.inとかで事足ります。

バジェットトラベラー

▲世界のどこでもネットがあれば仕事はできる。

会社勤めが足かせになるなら辞めればいい

どこか海外の場所に行きたいけど仕事がやめられない、休めないっていう話もよく聞きます。
行きたい場所があるのになんで行かないの?いつ行くの?老後?

1週間くらいなら休み取れるかもしれないけど、職場や取引先に迷惑かけたり休みの申請するのが大変、なんていうのもちょっと理解不能です。

今その場所に行きたいって思うのなら周りのことなんて気にせずに休みとっちゃえばいいし、それが難しければ会社なんてさっさと辞めて1か月でも2か月でも行ってしまえばいいとさえ思います。

しかしこの考え方は日本では一般的じゃないので、こんな話をすると苦笑いされて逃げられてしまいます。僕は割と本気で言ってるつもりなんだけどなぁ。

会社やめて旅行に出かけて帰ってきてどうするの?っていう思考だと思うのですが、なんで「会社やめること」にばかりフォーカスしちゃうんだろう、って。
フォーカスすべきは「行きたい場所に行く」ってところであって、それを実現するために「会社をやめる」のが手段ならば別にそれを実行すればいいだけの話。
お金の問題があれば再びどこかに就職してもいいし、自分で仕事を始めてもいい。
「会社をやめたらアウト」っていう強迫観念に縛られてたら何もできなくなっちゃう気がします。

そんな甘い考えだと世の中渡っていけないとかいう人もいると思うけど、一方でそういう甘い考えで人生楽しんでる人、大勢いますよ。
自由な時代になってきたのにやりたいことを優先的にやらず、欲望を押さえつけている人のなんと多いことか。不思議で仕方がない今日この頃です。

バジェットトラベラー

▲自由な旅をするとこんな景色にも思いがけず出会ったりする。

たまにどこかに行ってしまうと認識させるのまた一つの手

うちの妻はヨガ講師ですが、どこかに属してるわけでもなく完全に個人でやってるので休むときも自分の裁量で決められます。毎年1か月くらいどこかに行ってしまうのが恒例なので、生徒さんたちもそれを承知でレッスンを受けてるようです。
「ちょっとインドに行ってきまーす」と気楽に言えるのも、彼女のレッスンを楽しみにしてくれている生徒さんのおかげかと思いますが、「たまにいなくなる人」というイメージを浸透させておけばいざというとき困りません。
どこか旅に出て戻ってきた時に、日本では得られない旅の話や海外でのヨガの話ができるのも、一つの強みだとむしろ思います。

1か月も海外にいてお金持ちだねーと言わるのはなんでだ?

別にリッチな旅をしてるわけじゃ全くありません。こういう風に言ってくる人は高額な日本発のツアーに参加したり、現地でタクシーを乗りまくったり、高級ホテルに泊まる、っていうイメージをお持ちなのでは?
僕ら夫婦はバックパッカーのいわゆるバジェットトラベラーです。
格安航空券を探すことから始まり、現地に着いたら空港から町への一番安い移動手段を検索し、ホテルなどもBooking.comなどで条件に合った低価格な宿を探します。
タクシーやトゥクトゥク(オートリキシャーなどミニタクシーみたいなの)もぼったくられる可能性のあるものは一切使わず、町中を走る路線バスか、数キロだったら足腰使って歩いて移動します。

バジェットトラベラー

▲旅をしてると毎日1万歩超えは当たり前。

最近はUberみたいなサービスも見られるようになって、コストを抑えつつ、よりスマートな旅ができる世の中になってきました。

ふかふかのベッドでエアコンのきいたトイレシャワー完備のきれいな部屋じゃないと嫌だっていう人は仕方ないですが、うちの場合は逆で、ベッドは固い方が眠れるしエアコン嫌いなので扇風機があればいいし、トイレシャワー共同でもまったく気にしないし、部屋が多少汚かったり破損してたりしてもネタみっけ!と楽しんじゃえる性格なので、むしろチープな部屋の方が好みです。

バジェットトラベラー

▲こんな独房みたいな部屋でもなぜか落ち着く。窓はもう少し大きい方がいいけどね。

貧乏旅行じゃなくてあくまでバジェットトラベル

なんでもケチったりするんじゃなくて、例えば現地のツアーに参加したりおいしいと評判のレストランに足を運んだり、自分らが価値ありと判断したものにはケチらずお金を払います。
普段はコストをかけないけど、価値を見出すところだけはお金をかける。こんな風に切り分けをしつつ、いかに楽しく旅ができるかをテーマにしてます。
これってリアルなロールプレイングゲームみたいで、やってみると結構楽しいです。

子供がいないから旅ができるんだねっていう話は本当か?

海外に行くとき「うちは子供がいるから長期の海外旅行なんて無理だなー」とか言う意見を聞いたりします。でもそういう人に逆に聞いてみると今まで一度だって長期の旅を計画したことすらないと言います。
もし仮に子供を連れて1か月の旅に出たとして、やっぱり何か問題が発生して旅を断念せざるを得なかった!という感想でも聞ければ僕も納得できるのですが、そういう行動を企画することすらせずに、想像だけで「子供がいたら海外の長期旅なんて無理」と決めつけちゃうのはいかがなものかなーと思ってしまいます。

欧米の旅人はよく小さい子供を連れて旅している

海外を旅行してるとたまに小さな子供を連れたファミリートラベラーを目にします。タイのリゾート地やこの前行ったインドの片田舎でもよく見かけました。
だいたい欧米からの旅行者なんですが、まだ2~3歳くらいの小さい子を連れて楽しそうにしているのを見ると、いいなあと思ってしまいます。
バックパッカーの場合、聞くとだいたい2週間~1か月ほどの長期旅をしていることがほとんど。
いつだったかそういうファミリーのお母さんに「子連れだと旅も大変でしょ?」と聞いてみたのですが、「家族一緒に旅行しないと意味がない」「子供にもいろんな世界を見せてあげたい」とか言ってたのが印象的でした。確かフランスの人だったかな。
一人旅やカップル旅と違って子供が一緒となるといろいろ制限が出てくるはずだけど、バックパックとベビーカーを片手に世界のどこでも行ってしまう欧米のトラベラーはどこか頼もしさを感じました。
こんな彼らの姿を見るにつけ「小さい子供がいる=長期の海外旅なんて不可能」という法則がまったく当てはまらないと感じます。

▲Instagramで#familytravelなどで検索すると子連れのトラベラーがいっぱい出てきます。しかし日本人の姿は皆無・・・

今回のケセラセラ 1か月の海外旅行はむしろ短い

僕は別に1か月が長いとは思いません。むしろ全然短い。本当は日本が寒い冬の間はどこか暖かいトロピカルな場所に移動したいと思ってますが、日本でのバンド活動の方も楽しいので、今のところ約1か月と限定して国外逃亡してます。
音楽活動さえもリモートでできればいいのですが、それはさすがに無理っ!笑
ライブ(生)ほど楽しいことはないですからね。

旅に関していえば「生」を味わうために海外に行くのです。
写真や動画を見て「この場所に行きたい!」「この人に会ってみたい!」「これを食べてみたい!」と思ってみても、それを肌で感じることはできません。

いつか行きたいけど今は無理だな~
という思考を
「行くためにはアレとコレをどうにかすればいいか」
反転してみてはいかがでしょうか。

「行けない」という思考停止「行くこと」を前提にして1歩踏み出していけば、また考え方も変わってくるかと思います。

こんなことを書いているうちにまたどこかに行きたくなってしまいました。
人生は一度きり。ケセラセラと楽しんでいきたいですね!