【中国・桂林】JTBの格安パックツアーに初参加!一人旅バックパッカーが語る団体旅行のメリットとデメリット
一人旅大好きバックパッカーが団体行動のパックツアーに参加してみたらどうなるんでしょう?
今回ひょんなことからJTBのパックツアーで中国・桂林へ行ってきましたので、おおまかな流れと感想なども含めてレポートしたいと思います。
- メリット…安いしラクだしコスパ抜群。
- デメリット…自由がきかず忙しく訪れた場所もあまり印象に残らない。
家族旅行でJTB主催のパックツアー「旅物語」に参加
今回の旅行は父親の提案で家族旅行に行こうということになり、この格安ツアーを見つけて申し込んだというのが事の発端です。
これまでも何度か家族で海外旅行に行った事あるんですが、だいたいいつも僕が計画して現地の宿泊・移動など全部手配してました。今回は父親がたまたま新聞か何かで格安ツアーを発見し、話が盛り上がって行くことになりました。
旅行先は中国の桂林!格安ツアーの金額と内容は?
こちらのツアーに参加しました。
JTB旅物語 デラックス桂林・陽朔 4日間<ANA利用プラン>
フライト・移動・食事などすべて込みで39,800円(時期によっては49,800円に値上がり)
(参加時期:2019年6月下旬)
これに燃油サーチャージや空港使用税などが諸々追加されますが、それを考慮しても破格の値段と言えます。
仮に個人で行くことを想定した場合、フライト代だけで消えてしまうかと。
ホテル・現地の移動・滞在中のすべての食事・現地ツアコン・・・それらが全て込みと考えるとかなりお得感がありますね。
出発10日ほど前に旅の資料一式が送られてくる
仰々しい資料がどーんと届きました。
両親の住む家にも別途一式が届いたようです。
ツアー参加者バッジ、預け荷物用ネームタグなど、普段の個人旅行ではなかなか考えつかないアイテムもあり、ある意味新鮮さを感じました。
旅のしおりはなぜか一人2冊(二人なので合計4冊)。
1冊は自分用、もう1冊は留守宅用控えとのことですが、念の入れようが半端ないと感じました。
旅のしおりにはいろいろ書いてありましたが、普段から取説などは読まないタチなのでざっと目を通しただけで細かいところは読まずじまい。
▲修学旅行以来か?
チェックイン・手荷物預け・出国・入国手続きなどは基本的に自分で
旅行当日、飛行機は羽田発9時くらいの便だったので朝7時くらいには羽田に着いておかなければいけませんでした。
眠い目をこすりつつ早朝に家を出発。羽田にはなんとか7時前に到着。ここで両親と合流し、まずは団体カウンターでツアーの受付を行います。
▲羽田空港団体用Zカウンターにて。
もう少し値段の高いツアーだと日本から添乗員が同行し、何から何まで至れり尽くせりなのでしょうが、JTB夢物語は格安ツアーの部類。現地に行くまでは基本的に全て自分でやらないといけません。
- 日本出発・・・チェックイン、荷物預け、飛行機搭乗
- 現地到着・・・入国手続き、手荷物引き取り
これらは自分で対応しないといけません。慣れてる人はどうってことないですが、初めての海外!って言う人は戸惑うところもあるかも。
団体カウンターでEチケットのペーパーをもらい、そこで初めて自分の乗る便の詳細が判明。
てっきり家族単位・グループ単位で座席もまとめてくれてるのかと思ったらそんなことはなく、バラバラの席になってしまいました。
チェックインの際になるべく近くの席にしてもらったのですが、せっかくの家族旅行なのにこれは残念です。こういった事態を避けるために出発前にオンラインチェックインをしておくと良いでしょう。
事前にJTBに連絡してツアー名やツアー番号などを伝えればEチケットの予約番号(6桁の数字)あるいは航空券番号(13桁の数字)を教えてくれます。これを利用する航空会社のオンラインチェックインページで入力すれば出発前にチェックインすることができます。ANAの場合は出発の24時間前からオンラインチェックインが可能です。
ANAのWEBサイトからオンラインチェックインに進み、予約番号と名前を入力するとチェックイン画面に進むことができ、座席の指定なども行えます。
▲ANAのオンラインチェックイン画面。
飛行機の機内も旅行の一つの楽しみ。せっかくなので座席を前もって確保して当日は安心して出発できるようにしておくことをオススメします。
3泊4日中国桂林ツアーの流れ
1日目
飛行機に乗り中国の広州へ。そこで現地の添乗員や他のツアー参加者と合流。バスと列車を乗り継いで桂林に到着したのは夜の10時すぎでした。
実はこの間にちょっとしたトラブルがあったのですが、それについてはまた別の機会に。
▲広大な広州南駅。チャイナパワーを感じます。
宿泊は桂林の中級クラスのホテル。
予想に反して広くて快適なホテルでした。旅のしおりには「バスタブはありません」と書かれていたのにちゃんとありましたw
▲3泊した桂林金龍珠国際大酒店(ゴールデン・ドラゴンボールホテル)!!うれしい誤算。かなりいい部屋でした。
2日目・3日目
ツアー2日目と3日目はとにかく観光とショッピングの連続です。
朝6時にモーニングコールで強制的に起こされ、7時半には出発。早起きに慣れている人はいいですが、睡眠が足らないと元気が出ない僕みたいな人は結構辛かったです。
桂林の最大の見所、漓江の川下りをはじめ、バスに乗って桂林と陽朔(ようさく)周辺の観光スポットを急ぎ足で巡りました。
▲ツアーのハイライト、漓江の川下り。山水画のような風景をじっくり堪能しました。
▲中国人民元のお札にも描かれている風景と同じ場所。みんなこれをやる。
▲漓江のすぐ近くにある興坪古墳を散策。25分だけ自由時間がもらえた。
▲陽朔(ようさく)に場所を移し、高田郷風景区というところを散策。10分だけ滞在。忙しっ!
▲3日目は天気も晴れ。桂林中心部にある東西巷ということころを散策。約40分の自由時間!
▲広々した公園を歩き、象鼻山という名所を見に行った。観光旅行のツアー客でごった返して情緒も何もない。10分くらいだけ自由時間。トイレに行って終わった。スリも多いらしく足早に公園を出た。
そしてこれら観光の合間に「お店」に連れて行かれます。
掛け軸店、民芸品店、お茶の試飲、布団のショールームなど「お店」に案内され、そこで買い物を促されます。
個人旅行では絶対行かないような場所ばかりですが、これも貴重な収入源となっており日本からのツアーでは必須ポイントとなっているようです。
もちろん必ず購入しなくてはいけないなんてことはなく、興味があればスルーすればいいだけです。しかし場所によっては商品を猛烈に勧められたり、購入意欲を湧かせるようなセールストークに負けてうっかり買ってしまう人もいたようです。
気に入った商品ならまだしも、たいして欲しくもないお土産を買わないように気をつけたいところですね。
こんな場所に連れてくる時間があるなら自由時間をくれー!朝はもっと寝かせてくれー!と訴えたくなりますが、これも格安ツアーでは避けられない要素なので仕方ありません。
▲ラテックス素材の布団や枕なんかを販売する店に連れて行かれた。40分の滞在中ベッドで就寝。奥のベッドは母親。
▲中国茶の試飲会場。卓球のあいちゃん似のお姉さんが日本語でレクチャーしてくれた。最後に猛烈なセールストークを受け、うちの両親はお茶セットを購入(1万円相当)。
4日目
最終日の4日目は観光やショッピングなどなく、ただ「帰る」だけです。
列車や飛行機の時間に間にあわせるため、早朝5時半に起こされ6時半には出発。とにかく急ぎ足での行動になりました。
▲眠くてあまり記憶にないけど、添乗員さんからはぐれないように必死について行った覚えが・・・。
食事は他のツアー客と相席
朝はホテルの朝食バイキングでそれぞれのテーブルで食べることができましたが、昼と夜はレストランの大きいテーブル一つ(あるいは何グループかに分けて)で一同そろって食事。
ツアーでは一緒に行動するため打ち解けた中にはなるけど、やっぱり他人は他人。個人的にはグループ単位でテーブルを分けてほしいなあと思いました。
食事メニューは豪華な中華料理の日もあれば、あれれ?これだけ?みたいな時もあります。3日目のランチは「飲茶」と記載があり、小龍包や蒸し餃子が食べられる!とみんなで楽しみにしていたのに、出てきた料理は全然飲茶じゃなくて質素でイマイチな料理でした。
▲2日目の夜ご飯。中国式の丸テーブルについて14名全員で食事。こう言う時無口な人ばかりだとシラーっとなるが、幸いにもコミュ力の高い人が多く、賑やかな食事となった。
▲いろいろな中華料理が食べられたけど、この湯葉を使った料理は美味しかったです。
▲最終日の朝はかなり早朝出発のためバスの中で弁当が配られた。パン、バナナ、ゆで卵、変なお菓子。まあ腹の足しにはなりました。
一人旅好きなバックパッカーが団体行動のパックツアーに参加した感想
メリットに感じたところとデメリットに思えたところは以下の通りです。
メリット
- 全部予定が決められている
次に何をしようか、どこへ行こうか考えなくて良い。
- チケット予約・購入などしないで済む
バスや列車、レストランなどの予約などは自分で一切する必要なし。美術館や自然公園などへの入場も添乗員がまとめてくれるので楽。
- 交渉・言葉も必要なし
食事・交通・宿泊などすべてセッティングされているので自分で何かを交渉するなんてことも一切なし。当然現地の言葉も必要なし。
- 観光はいい意味でいいとこどり
観光名所や厳選されたおすすめスポットを限られた時間で効率よく周ってくれる。
- 何も考えず連れて行ってもらえる
場所から場所への移動はツアーバスに乗るだけ。あとは何も考えずに次のスポットへ連れて行ってもらえるので楽チン。
- 食事:大人数でいろいろ食べられる
一人や二人旅だったら数品しか頼めない食事も、ツアーなら大人数なので一度にいろいろな料理を楽しむことができる。
- ハプニング時の対処やってくれる
交通の遅延やアクシデント、観光中のケガや病気など想定外のハプニングも添乗員や現地旅行代理店がすべてカバーしてくれる。
- スケジュールがきめ細やかで無駄がない
短期間で効率よく観光地を回れるように綿密かつ無駄のないスケジューリングをしてくれている。
- 現地添乗員:現地の情報を何かと説明してくれる
現地の生情報をあれこれと教えてくれて個人旅行だったら知り得なかったことをいろいろ知ることができた。
- 学校の前にたくさんの人・・・私立高校のお迎え 中国は長く続いた一人っ子政策のため子供の学業にはとても熱心。親が学校まで車で送り迎えするのもむずらしくない。
- 三輪バイクのおじいちゃん・・・中国は70歳で自動車免許を返納義務がありお年寄りは車が運転できないけど、免許不要の電動バイクや三輪バイクなどは運転可能。田舎のおじいちゃんとかはみんな三輪バイクを運転するのでかえって危なっかしいw
などなど、いろいろおもしろいことを教えてくれました。
- 添乗員が両替してくれる
他のツアーではどうなのかわからないけど、添乗員さんが現地通貨にいつでも両替してくれるサービスがありました。日本円でもOK。その日の適正レートで不正もない(信用に関わるので)。
限られた予算で必要な要素がギュッとまとめられていて、費用対効果(コストパフォーマンス)的に見ればかなりお得。その点も大きなメリットでしょう。
デメリット
- 自由時間が少ない
綿密なスケジュールをこなさないといけないため自由時間はほとんどない。
- 食事:他のツアー客と同席
ランチとディナーは一つか二つの大テーブルに着席し食事。ツアー中に打ち解けてくるけどやっぱり所詮は赤の他人。よそよそしい雰囲気での食事はちょっと疲れる。
- 食事:時間選べない・メニュー選べない
食事の時間もメニューもすべてセッティングされているので自分の自由がきかない。
- 事あるごとに何かを買わせる
格安ツアーなら仕方ないけど、興味のない販売店(掛け軸店、民芸品店、お茶屋さん、ラテックス店)などにいろいろ連れて行かれ、購入を催促される。
- どこに行ったか把握できない
あちこち連れて行かれたけど、自分で調べたわけじゃないので場所の名前を思い出せない。複数の場所を転々とするのでどこで何をしたか思い出せないw
せっかくの名所名跡も深く記憶に残らない。 - 意外と歩かされる
これも格安ツアーだからか、中国だからか。洞窟の中、雨の降る山の中、駅からバスの停車場までなどなど、いろいろな場面で結構歩かされ結構ヘトヘトになる。ツアー参加者の中には80歳過ぎの高齢の方もいたけど大丈夫だったんだろうか。
- 興味のない場所にも強制的に連れていかれる
上述のショッピングもそうだけどあまり興味がわかない場所なども強制的に連れて行かれる。
- 眠いのに寝られない
綿密スケジュールのため早朝から移動。常に睡眠不足に襲われる。
- 団体行動:ほかに迷惑かけられない
他のツアー客に迷惑かけるばかりかスケジュールに支障をきたすので勝手な行動は一切許されない。そのためわずかな自由時間も妙な緊張感がある。
- 自分で手配する楽しさ・ワクワク感が得られない
行きたい場所への期待感や計画を立てる時のワクワク感を感じることが薄い。
- 旅のスキルアップはのぞめない
パックツアーはすべてお任せ(ただ連れて行かれて楽しんで帰ってくるだけ)なので自分で何かをすることは極端に少なくなり、旅の経験値アップやスキルアップはあまりのぞめない。
旅の動画 Luis Travel Vlog
桂林のパックツアーに参加した時の動画(計4本)をYouTubeにアップしました!
旅に出かけた際にPOV(自分視点、旅人目線)動画をYouTubeにアップしてます。よかったらこちらもご覧ください!
今回のケセラセラ やっぱ個人旅行がいい
個人的に初のパックツアー参加で、それなりに楽しかったのですがとにかく自由がきかない、他のツアー客と一緒、興味のないところに連れて行かれる、というところがかなりデメリットに感じました。費用は高くなるかもしれないけど、これなら個人で行った方が気楽だしいいや、という感想を得ました。
そう、旅は気楽な方がいい! 多少お金や面倒な手間がかかっても。
しかし旅のスタイルは人それぞれ。格安でいろいろまとまっていろいろ楽したいっていう方はツアーで良いかも^^
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