旅の全行程をGoProで撮影してみた。一人旅が何倍も楽しくなる「旅人目線動画」のメリット
2週間ちょっと中国雲南省とベトナムを旅してきましたが、今回はふと思い立って旅の行程をもろもろ動画撮影してみました。
持って行ったカメラはGoPro Hero4 Session。
これを胸ポケットやバックパックにマウントして、ほぼ「旅人目線」での撮影を行いました。
最初はただ撮影しているだけだったのですが、慣れてくると徐々に実況解説を入れるようになり、グルメレポートなんかも楽しむほどになりました。
旅に出てこんな風に動画撮影する人ってあまりいないかもしれませんが、やってみたらハマってしまい、ひとり旅の新たな楽しみとなりました。
今回は旅に出た時の旅人目線での動画撮影について、そのメリットなどをご紹介したいと思います。
まずは撮影した動画をどうぞ!
9日目、中国雲南省、デチェン・チベット自治区の香格里拉(シャングリラ)というところにて撮影。
前日は雨だったのですが、この日は快晴となり絶好のサイクリング日和。
町はずれにあるチベット仏教寺院や少し離れたところにある景勝地に行ってみました。
動画は毎日アップしていたので、2週間ちょっと、合計16本もあります・・・(汗)
ご興味ある方、1日目からどうぞ!
参照
- 中国-ベトナムの旅 01 成田〜重慶
- 中国-ベトナムの旅 02 重慶でウロウロ
- 中国-ベトナムの旅 03 昆明街歩き
- 中国-ベトナムの旅 04 昆明→大里
- 中国-ベトナムの旅 05 大里→麗江
- 中国-ベトナムの旅 06 麗江周辺の村
- 中国-ベトナムの旅 07 麗江→香格里拉(シャングリラ)
- 中国-ベトナムの旅 08 香格里拉(シャングリラ)街歩き
- 中国-ベトナムの旅 09 香格里拉(シャングリラ)周辺自転車巡り
- 中国-ベトナムの旅 10 鉄道で移動 昆明→河口
- 中国-ベトナムの旅 11 中国・河口→ラオカイ-サパ
- 中国-ベトナムの旅 12 サパ周辺の村 バイク巡り
- 中国-ベトナムの旅 13 バックハーの日曜市-ラオカイから夜行列車でハノイへ
- 中国-ベトナムの旅 14 ハノイ→カットバ島
- 中国-ベトナムの旅 15 バイクで周遊 カットバ島
- 中国-ベトナムの旅 16-17 カットバ島→ハノイ→成田
「旅人目線動画」をどうやって撮影したのか?
GoProシリーズは人や乗り物など様々なところにマウントできるアクセサリーが充実しています。
今回はGoPro Hero4 Sessionをクリップマウントで胸ポケットやバックパックに固定して撮影しました。
カメラ(iPhoneやデジカメなど)を手に持っていると、撮られる側も気になって警戒してしまい、撮る側としても躊躇してしまうことが多いと思います。
しかし胸ポケットやバッグに装着しているとほとんど気づかれず、ありのままの様子を旅人目線で撮影することができます。
撮る側としても変に意識せず、普通に旅している様子を記録できるのでとても気楽でした。
▲ベトナム・バックハーでの日曜市。カメラを意識することなく、現地の人々のありのままを撮ることができた。
動画の編集はどうやったのか?
旅の間毎日欠かさず動画を撮りまくり、夜ホテルなどで撮影した動画ファイルをつないだりカットしたり編集して一つの動画ファイルにまとめ、それを可能なら(ネット環境がよければ)YouTubeにアップしておりました。
うん、簡単ですよ。
今回、というか毎度のことですがMAC Book Proを持って行ってたのでiMovieを使ってチョチョイのチョイと編集作業をしておりました。
iMovie、今回初めてちゃんと使ったのですが、すごく使いやすいですね。慣れてくるととてもスムーズにサクサク編集できちゃいます。
今回はその作業方法は割愛しますが、旅の最中でも手軽に動画を編集できるのでオススメです。
▲昆明から河口へ向かう列車の中。時間がある時に動画の編集なぞやってました。
旅人目線動画を撮るメリット
さて本題。
一人旅で「旅人目線」の動画を撮ることについてのメリットを考えてみたいと思います。
ざっと挙げてみればこんな感じでしょうか。
- 静止画では伝わらない旅の臨場感を伝えることができる
- 旅の様子を家族や友人とシェアできる
- ネタのために大胆な行動にも出られる
- 普通ならただ通りすぎるところもじっくりと見るようになる
- ひとり旅の沈黙を破る「実況解説」
- 旅から帰った後も余韻を楽しめる
一人旅じゃなくて二人でもグループ旅行でも同じように楽しめると思います。
では一つ一つ見ていきましょう。
静止画では伝わらない旅の臨場感を伝えることができる
旅に写真撮影はつきものですね。
いいカメラやレンズを使えばより鮮明にその時の「旅の断片」を切り取ることができます。
しかし動画の場合は「断片」だけではなく、その前後に起こった出来事、その時の空気、人や動物の動きなど、より臨場感を持って伝えることができます。
▲ベトナム・ハノイのバイク渋滞も動画ならではの臨場感を感じることができる。
旅の様子を家族や友人とシェアできる
旅の途中や旅から帰った後など、友人や家族に土産話を語ることもあるかと思います。
しかし自分が体験した旅先での出来事を鮮明にわかりやすく説明することって結構難しいんですよね。僕みたいな口下手な人間にとってはなおさら。
そんな時は動画を見せれば話が早いです。
動画を見てくれた人はつまり僕の旅にも興味がある人だということ。
土産話をする相手もだいたいそういう人にしかしないので、こういう動画をあらかじめ見ておいてもらえたら旅の大まかな流れを把握してくれいて、話をするのも楽なんです。
また、旅行の最中も現地で楽しく安全に旅しているということをビジュアルで伝えることができるのもいいですね。
僕はしょっちゅう海外旅に出るので今更感がありますが、うちの母親は毎回動画を楽しみに見てくれていたようです。
ネタのために大胆な行動にも出られる
いつもの旅なら足早に通り過ぎたり無難な選択をしたりする場面でも、動画のネタのためと思ってちょっと大胆な行動に出てしまう自分にビックリしました。
・・・と行ったら大げさかもしれないけど、例えば、ベトナムでバス乗り場が分からず途方に暮れている時に現れた物売りのおばちゃん。何やら餅みたいな食べ物をしつこく売りつけてきます。
普通だったら面倒くさいしお金も勿体無いのでスルーしちゃうところですが、何か動画のネタになるかなと思って試しに買ってみました。
結果、とてもおいしいストリートフードで疲れた体も少し回復。さらにそのおばちゃんが親切にバス乗り場まで案内してくれるというオマケ付き。
ネタのために行動に出たら、思わぬ展開で閉ざされていた道が開けたという好例です。
▲チキンハムの餅バーガーを買ったお礼なのか、おばちゃん(中央の紫の服)がその後親切にしてくれた。
他にもちょっと勇気を出して「大胆な行動」を取ることで道が開けて行ったことが結構ありました。
動画のネタのためとはいえ、これは自分の中でもうれしい発見でした。
普通ならただ通りすぎるところもじっくりと見るようになる
旅の間は、ある目的に向けて急ぎ足になることも多々あります。
でもちょっと心に余裕を持って「何かおもしろい映像が撮れるかも」という気持ちで寄り道することが今回は多かったです。
麗江(リージァン)という町で郊外にある白沙(バイシャ)という村を訪れた時のこと。
この村には昔描かれた壁画があるというので見に行ったのですが、どこにあるのか結局見つけられず。
それよりも町並み自体趣があったので、動画のネタにと思って観光客が少ない村はずれの道を歩いてみました。
すると何やら地元の人がたくさんいて賑やかな雰囲気の場所に出ました。そこでは建築中の家の上棟式がちょうど行われており、爆竹が鳴らされたりして非常に珍しい光景を目にすることができました。
さらに、道端で見知らぬおばあちゃんに話しかけられ、家に案内されてお菓子やお茶をご馳走になっちゃいました。
▲お土産にバナナやナッツなどたくさんもらってしまった。かわいいおばあちゃんでした。
いつもなら面倒なので絶対スルーしてたところも、動画ネタのために寄り道してみたら、非日常的な楽しい体験をすることができたわけです。
ひとり旅の沈黙を破る「実況解説」
一人旅で困ることの一つ。
それは「誰とも喋ることができない」ということ。
積極的に現地の人や他の旅人と会話して仲良くなれるような人はいいですよ。
でも僕みたいにコミュ障気味で人見知りな人間にとってはなかなか敷居の高いことです。
いつだったかインドの砂漠地帯を旅した時は、乾燥した気候の中しばらく誰とも喋らなかったため声が出づらくなってしまい、途中で出会った日本人とまともに会話できなかったのがとても残念でした。
そう。しゃべらない時間が長く続くと口や喉の筋肉も衰え声がかすれてしゃべるのも億劫になっちゃうのです。
しかし今回の旅では動画撮影の際に実況解説を入れるという、人生初の試みを実践しました。
最初はボソボソ独り言みたいに喋ってましたが、「動画見てくれる人もいるわけだからちゃんと喋ろうかな」という気持ちが強くなり、次第にナレーションを入れながら動画を撮影するのが苦にならなくなりました。
それどころか慣れてくるとそれが楽しくて、沈黙解消にもなるし、まさに一石二鳥の効果を得られました。
▲いっちょまえに食レポなんかもするようになりました。ユーチューバーになった気分。
海外ではどうせ日本語わからないし、独り言みたいに喋ってても誰も気にも留めないので、そういう意味でも気楽でした。
旅から帰った後も余韻を楽しめる
なんといってもコレですな。
帰宅して日常に戻ると旅のことなんて一気に忘れちゃいます。
でもこれらの動画を改めて見ると、楽しかった旅の記憶が呼び戻されウキウキ気分を再び楽しめちゃうのです。
他の人がアップしてる旅動画なんかを見るのも好きなんですが、これが自分の撮影した動画ともなれば感慨もひとしお。
おいしそうに現地の料理を食べてうまそうにビールを飲む自分の姿を見てニンマリする、そんな自分にニンマリです。
▲中国からベトナムへと渡る前日の夜。この旅で初めてのビールの味は格別だった。
旅人目線動画のデメリットは?
以上、メリットをアレコレご紹介しましたが、デメリットはというと・・・
- 動画を撮るのに気を取られ、本来の旅の瞬間瞬間をないがしろにしがち
- 現地で動画編集をしてると結構時間を取られ、大切な旅の時間を無駄にする恐れあり
- カメラを無防備にさらした状態なので悪党に盗まれる危険もある
- 盗撮かと怪しまれて厄介なことになる恐れあり
今回の旅ではそんなことなかったですが、特に3と4は時と場所によっては気をつけなければいけないこと。
あくまで楽しい旅の思い出記録ということを念頭に。素人による危険な行為や一線を超えた撮影は絶対に避けるべきでしょう。
ココを改善したいと思ったこと
今度こういう動画を撮る機会があったらココを改善したいなーということをメモメモ。
- 実況解説するのはいいけど声が小さかったりして聞こえづらいことが多々あり。喋る時ははっきりでかい声でしゃべろう。
- 歩きながらの撮影はブレがひどく、あとで大画面で見ると酔いそう。手ぶれ補正ソフトを使うかスタビライザーを装着するか、もっと手ぶれ補正がしっかりしたカメラを使うか、GoPro 6ほしい。
- 暗いところでの撮影に難あり。持って行ったGoPro Hero4 Sessionでは暗所での撮影に不向きで、照明が暗いレストランなどでは撮影動画もほぼ暗闇。
- 必要に応じて字幕や画像を取り入れてもいいかも。
- 自撮り棒などあると、もっとバリエーションに富んだ映像がいろいろ撮れそう。
GoPro Hero6ほしい・・・
今回のケセラセラ
今までの旅もこんな風に動画撮っておけば良かったなー。
1秒動画もそうだけど、いろんな人の旅動画を見てみたい。
ぜひみなさん、どこか旅に出かけた時には「旅人目線動画」をやってみてください。
新たな発見があるかもしれませんよ!
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