インドに1か月いたらベジタリアンに回帰。日本に戻ってからゆるベジ生活続行中
インドネタが続きますが・・・。
今回1か月ほどインドに滞在していたのですが、やはり食事が野菜や豆、穀物中心となりますので、いつの間にか肉を食べない生活になってしまいます。
うちは2~3年前までベジタリアン(正確に言うと魚介類は食べるペスカトリアンというやつ)で通してきたんですが、またそれに近い食生活となり、気づけばやっぱりなんだか体の調子がいいのです。
今回のインドでのベジ生活、そして日本に戻ってきて食生活がどんなふうに変わったかを今回は書いていこうと思います。
インド人はあまり肉を食べない
インド人は宗教的な理由で肉を食べない人が多いですね。
宗教と言ってもインドではこんな感じの分布です。どの肉を食べないのかを大雑把にまとめました。(ついでにアルコールとかも)
宗教 | インド国内の割合 | 鶏肉 | 豚肉 | 牛肉 | マトン | 魚 | 乳製品 | アルコール | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヒンドゥー教徒 | 79.80% | △ | △ | × | △ | △ | 〇 | △ | △肉食、アルコールは基本ダメ |
イスラム教徒 | 14.20% | △ | × | △ | △ | △ | △ | × | △肉食ダメだがハラールならOK |
キリスト教徒 | 2.30% | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △豚食は食べない傾向 |
シク教徒 | 1.70% | △ | △ | △ | △ | △ | 〇 | × | 基本肉食OKだが菜食が望ましい |
仏教徒 | 0.70% | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | 基本肉食ダメ。宗派・時代によってさまざま |
ジャイナ教徒 | 0.70% | × | × | × | × | × | △ | × | 肉食、動物性食品は全てNG |
インドで大部分を占めるヒンドゥー教の人たちは牛はまずアウト、イスラムは豚が完全にダメ。ジャイナ教は割合的にはごくわずかですが、肉食はもちろん、虫さえも殺しちゃいけないという教えがあって、土から引き抜く根菜などもご法度だとか。
都心のファーストフード店やノンベジのお店でチキンやマトンが食べられる場合がありますが、やっぱり全体的にみるとベジタリアン寄りのお店が割合的に多いんじゃないでしょうか。
インドで食べたベジ料理を写真で紹介
そんなインドという国で無理して肉を食べようという気も起きず、食事はいつもベジタリアン向けのお店で済ませてました。
今回の旅では主に南インドを周ったので料理もそっち系になりますが、例えばこんな感じ。
朝ごはん
▲フルーツサラダ/カットしたリンゴ、バナナ、スイカ、パパイヤ、オレンジなどの盛り合わせ。食欲ない朝に最適。
▲イドリー/南インドの白い蒸しパン。ふわふわして柔らかい。少し酸っぱみがある。いろんなチャツネに浸して食べる。
▲ウプマ/クスクスみたいな食べ物。辛くない。軽い。
▲プーリー/チャパティを揚げて中が膨らんだやつ。ココナッツチャツネとかにつけて食べる。
昼ごはん
▲ベジ・ミールス/店によっておかずが異なる。
▲ベジ・ビリヤニ/スパイス炒めごはん。クローブの風味がきつかったり、唐辛子いっぱいで激辛の場合もある。これはコリアンダーが混ぜ込まれたアーメダバード風のビリヤニ。
▲パブ・バジ/ムンバイがあるマハーラーシュトラ州発祥のファーストフード。野菜をスパイスで煮込んだシチューにパンを浸して食べる。
▲ベジ・ミールス/チェンナイにあるインド料理の人気店「サンギータ・ベジレストラン(Sangeetha Veg Restaurant)」のターリー。おかずの種類が豊富。もちろんすべてベジ。
夜ごはん
▲ベジ・コフタ/肉団子のトマトソースがけみたいな料理。肉の代わりにいろんな野菜やスパイスが入っている。
▲野菜スープとチャパティ/スパイスと塩のみのシンプルな味付け。
▲マサラ・ドーサ/包みの中はマサラ風味のジャガイモ。
ボリューム的には「朝1、昼3、夜1か2」くらいの割合ですかね。
これらの料理は動物性のものは一切使っておらず、野菜、穀物、スパイス、ギー、塩・砂糖などの調味料のみで成り立ってます。
スパイスっていうと激辛なイメージがありますが、汗がにじみ出るほど辛い!っていう目に遭ったことはほとんどなくて、だいたい食材にマッチした適度な辛さなのでまったく問題ないです。好みによるかもしれんけど。
僕の場合は本当にどれもおいしくて、毎日食べても飽きませんでした。
なぜ毎日食べても飽きないのか?
たぶんそれは肉や動物性食品をとってないからじゃないか?と思うのです。
上で紹介した料理に肉を取り入れたらどうだろうか?とちょっとイメージしてみたのですが、おそらく脂っこく、しつこくて、毎日食べたらすぐに飽きが来るじゃないかな~と。
これは体質にもよるのかもしれないけど、僕の場合は肉を食べるとなんだか胃が重くなって頭もぼーっとしてくる。そして翌朝のお通じも出が悪くなる。
だから無理に肉を食べようという気が起きませんでした。
体に必要なタンパク質は補えるのか?
ベジ食を続けると心配になるのはタンパク質の不足。
タンパク質が不足すると、髪の毛のダメージ、肌荒れ、思考力の低下などいろいろと体に不調が出ると言われてます。
だけど今回のインド滞在中ではそのような不調は一切出ず、むしろその逆で、肌や頭はシャッキリ、うんこも毎日ちゃんと出て体のコンディションは日本にいた時よりかなりグッドでした。
インドのベジタリアン料理の場合は肉の代わりにカレーの材料となる豆類、ヨーグルト、ミルクなどの乳製品、アタ粉という全粒粉で作られたチャパティ、それからたまにパニールというインドのカッテージチーズ入りのカレーを食べることでタンパク質がバランスよく補えます。
帰りに立ち寄ったタイのバンコクではユル~くベジタリアン
インドから出国してタイのバンコクに1週間ほど滞在しました。
その際もインドからの流れでベジ食生活が続きました。
しかしタイはインドほどベジタリアンの文化が浸透しているわけではないので、必ずしも肉類や動物性の食べ物を食べないという風には決めないで、ユル~くベジライフを楽しみましたよ。
タイにはジェー(斎)と呼ばれる中華系のベジタリアンレストランが結構あって、バンコク滞在中も幾つかそういったお店で食事しました。
これについてはまた別記事で。
バンコクでは友人のお宅にお世話になったので、一緒に食事に出かけるときなんかはこだわらずガイヤーン(ローストチキン)とか普通においしく頂きました♪
▲タイの中華系ベジタリアンレストランは黄色地に赤文字の「齋(ジェー)」が目印。
インドに1か月滞在後、日本に戻ってきてから食生活が変わった
インドでナチュロパシーな生活を体験し、食べ物もベジタリアン志向となり、大食いも卒業して小食傾向となりました。
参考:インド流自然療法の総合施設、プネーのナチュロパシー国立研究所に行ってみた
現在インド帰国後1か月ほどになりますが、その流れは続いており、やっぱりこのくらいの食生活が一番自分の体に合ってるんだなーと実感しております。
でも以前のように「絶対ベジ派だガー!」ではなくてお肉も魚もたまにはいいよねという発想に行きついてます。
普段家で食べる食事は玄米か3分づきの玄米、おかずはほぼ野菜や穀物、時々魚や卵の料理。お肉はたまに塩麹漬けにした鶏の胸肉をちょこっと料理に取り入れる程度です。
▲昼ご飯は例えばこんな感じ。野菜、芋、豆腐、小魚、そして3分づき玄米。昼はこのくらいがちょうど良い。
外食するときはやっぱりベジ寄りなお店に行きますが、たまーにレバニラとか食べたくなるので、そんな時は行きつけの中華料理屋でおいしく頂きます。
友人にご飯を招待された時やバンドのライブのまかないとかも好き嫌いなく出されたものをちゃんと頂きます。
今回のケセラセラ「ゆるベジで行こう!」
今回のインド旅は普段の食生活を見直す良いきっかけとなりました。
なんだかベジタリアンだった頃のメリットやデメリットをいろいろ思い出しました。
ベジ食だと体の調子が良いのは以前と同じ。
でも盲目的にベジ信仰になるのじゃなくて、なんとなく食べたい時、体が欲してる時、みんなで楽しく食事する時なんかは肉を食べればいい。ゆる~いベジタリアンでいいんじゃない。
そうだ「ゆるベジで行こう!」
と、そんな結論に至りました。
日本で普通に生活してたら気づけないことってありますね。
インドでベジタリアンに回帰できたことはラッキーだったと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません